1SLDKとは?特徴やメリット・デメリットを使い方とともに解説
引っ越しなどでマンションを探すときに、時折「1SLDK」という間取りを目にすることがあります。
では、1SLDKとは一体どのような部屋なのでしょうか。
「S」があると便利なのか、かえって不便になるのかわからず、困惑する方もいるかもしれません。
そこで本記事では、そもそも「1SLDK」とはどのような部屋なのかを解説すると同時に、「S」のメリット・デメリットやおすすめの使い方を紹介します。
1SLDKにおける「S」の意味や使用用途をはっきり理解して、活用方法を検討してみましょう。
目次
1SLDKの「S」は何を表している?
まず「1LDK」とはどのような部屋なのか改めて考えてみましょう。
こちらは、リビング・ダイニング・キッチンのほかに、玄関・水回り(バス・トイレ)と一部屋がある間取りを指しています。
一人暮らし、あるいは二人暮らし用として使われるケースが多い間取りです。
東京都内で考えると、高層階・港区などで20~35平方メートル。23区東部・西部では35~45平方メートルの広さが一般的です。
エリアや築年数によって広さや賃料は変わりますが、35平方メートルが平均的な広さとなり、「LDK=10畳程度」+「1R=6畳」ほどとなります。
ちなみに「1SLDK」は、この1LDKに「S」がプラスされる間取りをいいます。
サービスルームの「S」
1SLDKの「S」は、サービスルーム(Service Room)を表していて、広さはまちまちです。
2畳ほどの収納スペースから4.5畳ほどの広さの場合もあります。
場合によっては「書斎」や「DEN(デン)」などと書かれているケースもあり、使用用途も限定されていないのが特徴です。
サービスルームの定義は?
サービスルームには、決まりやルールはありません。
建築基準法で「居室」に適合しない部屋を指しているため、2LDKとせずに「S」とされています。
居室ではない理由に、採光や換気の基準を満たしていないということが挙げられます。
玄関・トイレ・バス・洗面・納戸・押入れ・クローゼット・廊下はすべて「居室以外」の扱いです。
そのなかで、あえてサービスルームとされている場合は、玄関・水回り・押入れ・クローゼット・廊下以外の部屋として使用するものとして想定されているでしょう。
サービスルームのメリット・デメリット
サービスルームは、居室としての利用価値は高くないものの、限りあるスペースのなかでは、あると便利な部屋なのではないでしょうか。
しかし、採光や換気の基準を満たしていない部屋の使い勝手はよいのか心配です。
そこで、ここではサービスルームのメリットとデメリットをしっかり考えてみます。
サービスルームのメリット
まず、メリットとしては、不足しがちな収納空間を増やせる点が挙げられます。
- ・衣替えをする際の衣料品
- ・来客用の布団
- ・防災用の備蓄
このような、日常的に使わないもののいざというときに必要なものは、寝室のクローゼットやリビング収納を邪魔してしまう可能性があります。
しかし、ないと困るアイテムでもあり、収納場所を作るのに苦労した経験がある方もいるのではないでしょうか。
こういった、すぐに出し入れをしたいが、常には使わないものなどをしまっておくスペースとして活用できます。
また、予備の部屋として利用できる点もメリットといえるでしょう。
テレワークの普及・定着に伴い、自宅で仕事をする人も増えています。
リビングやダイニングを使っているケースも散見されますが、「集中して取り組めない」「姿勢が悪くなる」といった声も聞かれます。
サービスルームを仕事場として利用すれば、広くなくても集中して仕事ができるのではないでしょうか。
サービスルームのデメリット
サービスルームのデメリットとしては、居室としての条件をそなえていないため、仕事をするために必要な環境を整えられない点ではないでしょうか。
十分な大きさの窓がなく、エアコンを設置できない可能性があり、換気や採光、快適な温度・湿度の調整ができない不安が考えられるでしょう。
テレビ・電話回線が設置できない場合も多く、コンセントがないといった状況もあり得るため、そもそもパソコンなどを使う仕事には不向きといえます。
書斎や仕事場として利用するときには、電源や換気状況・採光についてあらかじめ確認してから検討してみてください。
また、できるだけオープンな空間を広く使いたい場合は、サービスルームがかえって邪魔になることがあります。
あえてサービスルームとして独立させずに、LDKあるいはもう一部屋が一続きになっている間取りを探してみてもよいでしょう。
サービスルームの使い方は?
具体的にサービスルームはどのように使えばよいのでしょうか。
ここでは、使い方と利用時に気をつけるとよいポイントをご紹介します。
クローゼット
衣類やシーズンに応じた用品の収納スペースとして使います。
サービスルームには、押入れやクローゼットのようにパイプハンガーなどの収納用アイテムが完備されていません。
そのため、収納するものに合わせて、家具や収納用アイテムをそろえる必要があります。
パントリー
食品庫や防災用の備蓄品置き場としても使用可能です。
備蓄品とは、非常食やペットボトルなど飲料水のほか、カセットコンロやトイレットペーパーなど、万が一災害が発生し在宅非難をするときに用意しておくとよいものをいいます。
首相官邸のオフィシャルサイトでは最低3日分、できれば1週間分の備蓄品を用意するように推奨しています。
日常的な食料品をローリングストック(※1)しながら備蓄できるように、取り出しやすい環境にしておくことも大切です。
一定の広さで、自由に収納を計画できるサービスルームはパントリーとしても使い勝手がよいでしょう。
※1:ローリングストックとは、日常生活で定期的に備蓄品を使い、不足した分を買い足す備蓄方法のこと。
書庫・ライブラリー
本などを収納するスペースとしても、サービスルームは使えます。
窓がないあるいは小さいので、直射日光が入りにくいため、本が日焼けしにくいメリットがあります。
しかし、換気が足りず湿気がこもりやすいので、カビなどに対する注意が必要です。
書斎・趣味室・家事室
サービスルームを書斎スペースとして使うこともできるでしょう。
しかし、前述したとおりエアコンの設置ができないため、室温の調整を考えなければいけません。
十分な換気も必要なため、書斎に適しているかは事前にきちんと確認をしてみてください。
ワークスペース
在宅勤務やフリーランスの仕事をする場所としての利用も考えられます。
書斎同様に、換気・空調などの問題があると同時に、パソコンを利用する場合のコンセント類の不足や通信環境が十分に用意できるかも事前チェックが必要です。
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文・松田 ともみ(インテリアコーディネーター)
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