4畳の書斎は狭い?リモートワークをおしゃれで快適な書斎で実現させる方法
自宅に書斎があると、リモートワークや趣味の時間に集中して取り組めるのでとても便利です。
広々とした書斎でじっくり仕事をしたり、趣味を楽しんだりしたいと考える方も多いでしょう。
しかし、実際に使えるスペースは4畳くらいの広さしかないという方もいるのではないでしょうか。
4畳では、狭くて居心地が悪いのではないかと悩ましいかもしれません。
せっかく書斎を作るなら、集中して仕事や趣味に取り組めるだけでなく、居心地のよさやおしゃれな空間にもこだわりたいものです。
そこで本記事では、そもそも4畳はどれくらいの広さなのかを解説し、実際に狭くて居心地が悪いのか、それとも十分なスペースを確保できるのかを考えてみます。
また、4畳の書斎に適した家具や4畳だから感じられる書斎の魅力もお伝えします。
4畳でも、おしゃれで快適な書斎を作るための具体的なアドバイスを参考にして、理想の書斎を作ってみてください。
目次
4畳の書斎ってどのくらいの広さ?
4畳と聞くと「狭そう」という印象があるかもしれません。
では、実際に4畳はどれくらいの広さで、どのような家具を置けるのでしょうか。
4畳の広さ
不動産公正取引協議会では、1畳=1.62平方メートルと統一見解を示しています。
4畳の広さは、約6.48平方メートルとなり、シングルベッドを1台置くと部屋の半分ほどが埋まる広さとなります。
基本的に生活空間である寝室よりはやや小さめと感じますが、仕事に特化した部屋、書斎としては充分な広さが確保できるでしょう。
4畳の書斎に適したデスクのサイズは?
最適なデスクサイズは、部屋の広さや作業内容、デスク上に置く物によっても変わります。
ノートパソコン1台とA4資料を使うコンパクトな作業であれば、幅90cm〜1m・奥行き60〜65cmのデスクがおすすめです。
書類を広げる必要がある場合や飲み物を置きたい方は、幅1m20cm〜1m40cmあるとゆとりを感じられるでしょう。
小型のノートパソコンであれば、奥行きが45〜50cmのデスクでも作業は可能です。
なお壁面につけてデスクを置いた場合、やや圧迫感があり窮屈な印象になります。
ディスプレイ画面を置いて作業するのであれば、奥行きが深い70〜75cmのデスクが使い勝手がよいかもしれません。
4畳の書斎に置ける家具の種類
実は、4畳の書斎は、デスクやチェアのほかに、本棚・モニター・ソファなども置くスペースを確保できます。
窓や扉の位置関係で家具を置けるスペースに限りが出てくるため、単純な広さと合わせて間取りを確認しておく必要があります。
どのような使い方をしたいか、どんな家具やアイテムが必要かをしっかり検討してから、必要な家具を絞り込みましょう。
4畳書斎の魅力とは?
決して開放的とは言えない4畳の書斎ですが、デスク以外にも物を置くスペースを十分に確保できます。
そんな4畳スペースに書斎を設けると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
落ち着いて作業に取り組める
広すぎる空間は、かえって落ち着かないと感じることはありませんか。
4畳の部屋は、コンパクトに要素が集まっているので作業がしやすい方も多いはずです。
コンパクトと言えど、デスク以外にソファやパーソナルチェアを置くこともできるため、オンオフを切り替えて、リラックスできるスペースを作ることも可能です。
本棚いっぱいにお気に入りの小説を詰め込んで、ライブラリーとしてもよいでしょう。
仕事だけでなく、趣味をするゆとりの場としても活用できます。
必要な物を集約できる
パソコンでの仕事には、OA周辺機器も必要です。
また、書類や資料も保管したくても、デスクの引き出しだけではおさまらないかもしれません。
限られたスペースではあるものの、4畳の広さがあれば、デスクのほかに収納家具を設置するスペースもあります。
キャスター付きのワゴンや本棚、OA機器専用の棚などを設置して、しっかり収納できます。
おしゃれで快適な4畳書斎を実現するポイント
4畳の書斎を居心地よく素敵なインテリアにするために、押さえておきたいポイントを詳しく解説します。
コンパクトなスペースでも、家具のレイアウトや環境を整えれば、おしゃれで快適な空間にできるでしょう。
レイアウト方法を工夫する
限られたスペースなので、使い方に合わせた家具のレイアウトを検討してみてください。
例えば、以下のようなレイアウトを比べながら、メリット・デメリットを考えてみましょう。
壁面に向かってデスクを置くレイアウト
壁に向かってデスクを部屋の端に置くと、空間を広々と使えます。
椅子を引くためのスペースや通路幅を考えずにデスクを設置でき、反対側の壁面には収納を置くことも可能です。
出入口からパソコン画面が丸見えになるため、ほかの人の出入りがあるときには注意が必要です。
部屋の中央にレイアウト
視線のすぐ先に壁がないので圧迫感が少なく、開放感のあるレイアウトです。
デスク中心のレイアウトになるため、ほかに置く家具のサイズや位置が限定的になり、使いにくさにつながるかもしれません。
部屋のコーナーにL型にデスクを置くレイアウト
デスクを広々と使えるため、パソコンディスプレイを並べて使う場合や書類を広げて作業するような場合に適しています。
L型に配置したデスクの上下を収納スペースにすれば、収納量を増やすことも可能です。
配置場所が限られてしまうため、レイアウト変更がしにくい点はデメリットと言えます。
作業に最適な照明を選ぶ
必要な家具やデスクのレイアウトのほかに、照明計画も快適な書斎作りに重要な要素の一つです。
部屋全体の明るさを確保し、手元も暗くならないようにスタンドライトを併用するようにしてみてください。
また、電球の「色」も大切なポイントです。
仕事に集中したいときは明るさを感じる「昼光色」、リラックスしたいときは落ち着いた気持ちをもたらしてくれる「電球色」が適しています。
調光・調色機能付きの照明があれば、用途に応じて光の量や色を変えられるので便利です。
自然光を上手に取り入れる
自然の光を取り入れて快適な明るさを確保すると、ストレスなく作業に取り組めます。
窓の位置や部屋の方角によって、光の入り方は変わります。
北側の部屋は、寒さや暗さへの心配がありますが、年間を通して安定した自然光を部屋に取り込めるでしょう。
東・西・南側は時間帯によって自然光の量が変わるので、カーテンやブラインドで上手にコントロールすることが大切です。
音環境を整える
集中して仕事に取り組むためには、音に対する環境整備も大切です。
オンラインでのミーティングを行う場合は、音の反響で聞き取りにくい、話している内容が伝わりにくいなどの状況にならないようにしなければいけません。
また、外部の音による騒音や別の部屋にいる家族の声などが聞こえると集中しにくくなります。
二重ガラスにしたり、厚手のカーテンを取り付けたりして、対策をとってみてください。
足音が響きにくいようにカーペットを敷いてもよいでしょう。
温度・湿度を快適に保つ
目には見えませんが、温度や湿度のコントロールは重要度が高い項目の一つです。
適度に換気を行い空気を循環させ、快適な温度・湿度を維持できるように調節してみてください。
季節によって、適切な温度・湿度は変わりますが、厚生労働省が推奨する事務所の適切な気温は18度以上28度以下とされています。
また、適切な相対湿度は40〜70%が目安です。
参考:事務所衛生基準規則の一部を改正する省令案概要|厚生労働省
インテリアテイストに統一感を与える
4畳の書斎では、コンパクトなスペースにデスク・チェア・収納用品を用意することになります。
インテリアテイストがバラバラだと、煩雑な印象になるため統一感のある家具選定・コーディネートを意識してみてください。
家具の色味や素材をそろえるだけでも、美しいトータルコーディネートを実現できます。
すべて同じ雰囲気だと味気なく感じられる場合は、クッションや小物でアクセントになる色や柄をプラスします。
アートを飾り華やかさをプラスしてもよいでしょう。
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文・松田 ともみ(インテリアコーディネーター)