シニアの一人暮らしを快適に!おすすめの間取りとインテリアのポイント
シニア世代は、ライフステージの変化とともに、一人暮らしを始めることが珍しくありません。
健康に気を配っていても避けられない心身の衰えに備え、安全で快適な住まい作りが大切です。
本記事では、シニア世代に適した間取りやインテリアアイテム、コーディネートのコツをご紹介します。
数多くのシニア世代を含めたさまざまなお部屋作りを手がけてきたMAYSによる、インテリアのプロ視点でのアイデアが満載です。
ぜひ本記事を通して、シニア世代の安心かつ快適な一人暮らしのアイデアを見つけてみてください。
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目次
シニアの一人暮らし!ぴったりな間取りは?
シニア世代の一人暮らしには、快適で安全な暮らしを実現するための適切な間取り選びが重要です。
そこでまずは、生活動線や将来の変化を見据えた間取りの特徴について、詳しく解説します。
1LDKのコンパクトな間取り
1LDKは、シニアの一人暮らしに最適な間取りです。
コンパクトながら生活に必要な収納スペースも十分に確保でき、日々の掃除や管理がしやすい点もちょうどよい広さと言えるのではないでしょうか。
また、リビングダイニングと寝室が分かれているため、生活にメリハリをつけやすいのが特徴です。
寝室を独立させられるので、来客時のプライバシーも保てます。
衣類や生活用品を収納する場所のほかに、掃除機やモップなどの掃除用具を片付けるスペースも十分に確保できます。
つまずきの原因となる物が、床に散らかることもなく安心です。
ワンフロア・バリアフリー設計
長期的な視点で安心して暮らすためには、バリアフリー設計にすることが大切です。
室内の段差をなくし、手すりを適切に設置して、安全な移動経路を確保しましょう。
将来的な身体機能の変化に備え、車いすでの生活にも対応できる十分な導線幅を確保することをおすすめします。
また、階段の上り下りによる身体的な負担を避けるため、生活に必要な設備は同一フロアに設置する必要があります。
明るく風通しがよい環境
窓からの自然光は、部屋の雰囲気を明るく快適にするだけでなく、健康面でも大きな役割を果たします。
自然光を十分に取り入れることで、体内時計(サーカディアンリズム)を整えやすくなり、規則正しい生活リズムを保つことができます。
これは、良質な睡眠の確保や心身の健康維持によい影響を与えてくれるでしょう。
また、明るい室内は視認性を向上させ、家具や段差などの障害物が見やすくなり、つまずきや転倒を防ぐ効果があります。
さらに、適切な換気により室内の空気を清浄に保つことができ、結露による湿気対策や熱中症予防にも役立ちます。
窓を二ヵ所以上設けて、風通しがよく、多くの自然光を取り入れられる間取りがおすすめです。
使いやすい水回り
将来を見据えた水回りの設計は、シニアの一人暮らしにおいてとても重要なポイントです。
寝室の近くにトイレがあると、夜間のトイレ移動をスムーズかつ安全に行えます。
キッチン・トイレ・バスルームなどの水回り設備には、十分なゆとりのある広さを確保しましょう。
介助者が必要になった際の動作スペースを考慮しつつ、また歩行器や車いすの使用も視野に入れた間取りの選定・設計が必要です。
さらに、手すりの設置場所や収納スペースなども考慮しておくことで、長期的な視点での快適で自立した暮らしを実現できます。
緊急時対応のしやすさ
緊急時の対応のしやすさも意識して、間取りを考えてみてください。
例えば、玄関へのアクセスがよく救急隊がスムーズに到着できるか、万が一の救急搬送時にストレッチャーがスムーズに通行できるか、十分な廊下幅があるかどうかといったポイントを確認しましょう。
さらに、救急隊が迅速かつ適切な処置を行えるよう、十分な活動スペースが確保できる余裕のある間取りの選択をおすすめします。
シニアの一人暮らしでおすすめのインテリアアイテム
シニア世代の一人暮らしをより快適にするためには、インテリアの選び方やレイアウトにも工夫が必要です。
ここでは、安全性と使いやすさを両立した、インテリアコーディネートのアイデアを紹介します。
オットマン付きソファやパーソナルチェア
オットマン付きソファやパーソナルチェアがあれば、ゆったりとした寛ぎの時間を過ごせます。
足を伸ばしてリラックスできるだけでなく、人間工学に基づいた設計により背筋や腰の自然なカーブをサポートするため、長時間の使用でも快適さをキープできるでしょう。
ひじ掛け付きなら、立ち座りの際に身体を支えてくれて安心です。
安定感のあるテーブルや椅子
角が丸みを帯びた安全な設計で、重心が低く脚がしっかりと固定されている、手をついても傾かない安定したテーブルを選びましょう。
椅子の出し入れに十分なスペースが確保できるようなサイズ、レイアウトにしてみてください。
安定感のある重量のある椅子は、力が弱くなっていくシニア世代には出し入れのしにくさを感じるかもしれません。
回転式の椅子であれば軽い力で出し入れできますが、手を置いたときに不安定になりやすいため注意が必要です。
また、日々のお手入れがしやすい素材選びもポイントの一つです。
調光調色可能なLED照明
調光調色可能なLED照明は、目の疲れを軽減し視認性が高いのが特徴です。
また、電球の寿命が長く交換の手間が少ないため、はしごや椅子に乗って交換する危険も避けられます。
明るさや色温度を自由に調整できる調光調色機能付きのタイプは、時間帯や用途に応じて最適な照明環境を作り出せ、消し忘れ防止にもつながります。
さらに、従来の照明と比べて発熱が少なく安全性が高いため、シニアの一人暮らしに最適な照明と言えるのではないでしょうか。
安全で使いやすい食器棚
シニア世代には、腰をかがめることなく楽な姿勢で収納物を取り出せる引き出し式の食器棚がおすすめです。
収納の際は重い物を下段に、軽い物を上段に配置することで、身体への負担を軽減できます。
また、使用頻度の高い物は手の届きやすい位置に置いて、無理な姿勢にならないようにしましょう。
開閉がスムーズなソフトクローズ機能付きの引き出しは、指先を挟むリスクを減らしてくれます。
さらに、大きく握りやすい取っ手と耐震ラッチ機能を備えて、より安全で使いやすいようにしてみてください。
高さのあるベッド
立ったり座ったりするのをスムーズかつ安全にサポートするために、高さのあるベッドを選びましょう。
適切な高さに設定されたベッドは、立ち上がる際の膝や腰への負担を大幅に軽減し、転倒リスクを最小限に抑えることができます。
ベッドメイキングの際も、過度に前かがみになる必要がないため、腰への負担が少なく作業がしやすくなります。
介助が必要になった場合でも、介護者がベッドサイドでケアを行いやすい高さになるため、長期的な視点でも重要なポイントと言えるでしょう。
離れて暮らす家族も安心できるアイテム
必要に応じて、緊急通報システムや非常用ボタンの設置も検討してみてください。
このようなシステムは、24時間体制で監視されており、ボタンを押すだけで専門のオペレーターが状況を確認し、必要に応じて救急隊の手配を行います。
緊急時には救急隊がすぐに到着できるため、万が一の事態に備えられるのが特徴です。
また、スマート家電や見守りセンサーを活用することで、離れて暮らす家族が日常生活の様子をリアルタイムで確認できます。
例えば、ドアの開閉センサーや人感センサー、電気やガスの使用状況など、さまざまな生活データを家族間で共有することが可能です。
普段と異なる生活パターンを感知するとすぐに家族に通知が届く、AIを活用した異常検知システムを活用すれば双方の安心感につながります。
シニアの一人暮らし!シンプルかつ快適なインテリアのアイデア
シニアの一人暮らしで快適な生活を送るためには、シンプルで機能的なインテリアコーディネートが重要です。
使いやすさと安全性を両立させながら、心地よい空間を作るためのポイントをご紹介します。
不要な家具や物はすっきり処分する
歩行や万が一の緊急対応のためのスペースを十分に確保するため、家具の配置や数には慎重な検討が必要です。
生活動線を妨げないように必要最小限の家具を選び、使用頻度の低い物は思い切って処分することをおすすめします。
また、季節用品を使わない時期には収納スペースに片付けることで、日常的な生活空間をより広く、安全に保てるでしょう。
解放感を得られるレイアウト
開放感のある空間を作るために、背の高い家具を置かないようにしましょう。
とくに窓を遮らないように意識して、自然光を十分に取り入れられるレイアウトにすると、部屋全体が明るく広々と感じられます。
また、壁面に明るい色調を取り入れることで、さらに広がりのある印象を演出できます。
動線を考慮した家具配置
安全な動線を確保するために、通路幅は十分なスペースを確保することが重要です。
トイレや頻繁に使用する場所へのアクセスがスムーズになるよう、家具の配置を工夫しましょう。
また、移動の際に支えとして使える安定感のある家具を適切に配置することで、より安全な生活環境を作ることができます。
同時に、露出配線やラグなどでつまずかないように、固定することも必要です。
適度な明るさの照明
加齢とともに暗さを感じやすくなるため、適切な照明計画が重要です。
手元作業がしやすいよう、キッチンやデスクなどにはタスク照明を設置することをおすすめします。
また、夜間のトイレ移動時の安全確保のため、足元灯の設置も効果的です。
さらに、消し忘れを防止するため、タイマー付き照明やセンサー照明を導入することで、省エネと安全性の両方を実現できます。
安全性を重視した素材選び
安全性を考慮した素材選びも、重要なポイントです。
床材は転倒防止のため、滑りにくい素材を慎重に選択する必要があります。
とくに、浴室やキッチンなど、水回りの床材選びには十分な注意が必要でしょう。
家具については、角や縁が丸みを帯びたタイプを選ぶことで、万が一ぶつかった際のケガのリスクを軽減できます。
日々のお手入れの負担を軽減するため、拭き掃除がしやすく、汚れが目立ちにくい素材を選んでみてください。
耐久性が高く、長期間美しさを保てる素材を選ぶことで、メンテナンスの手間を最小限に抑えられます。
MAYSが手がけたシニア世代のインテリアコーディネート事例
MAYSでは、シニア向けのインテリアコーディネートも手がけています。
今回ご紹介する事例は、一人暮らし向けではありませんが、コンセプトや演出方法の参考にしてみてください。
上品なクラシカルテイストで心地よい空間を演出
クラシカルな魅力が息づく上品なインテリア空間です。
明るく洗練された色調をベースに落ち着いた色をプラスして、格調高い雰囲気を演出しました。
夫婦の思い出の品々を効果的にディスプレイして、心地よく暮らせる優雅さを実現しています。
趣味と暮らしのリズムを大切にした夫婦の部屋
シニア世代のご夫婦向けマンションの一室です。
夫婦それぞれの趣味や生活リズムを大切にできるよう、個室を設けた間取りになっています。
リビングダイニングは、ナチュラル感のあるシンプルで使い勝手のよいベーシックな家具を配置しました。
遊び心のある照明器具をアクセントとして取り入れることで、落ち着きと楽しさが共存する空間に仕上げています。
シニア世代のインテリアコーディネートなら実績豊富なMAYSへ
シニア世代の方が快適に暮らせる住空間作りには、豊富な経験と専門知識を持つインテリアのプロの力が欠かせません。
MAYSでは、シニア世代の安心・快適な暮らしをサポートするインテリアコーディネートサービスを行っています。
ご自宅で気軽にご相談できるオンライン相談会もありますので、ぜひご検討ください。
専任のコーディネートが暮らしやすい導線を含めて内見・採寸を実施
専任のコーディネーターが丁寧にご要望を伺い、現場での内見・採寸を実施します。
バリアフリー、収納、家具の配置など、シニア世代の方が安心して快適に暮らせる最適なプランをご提案いたしますのでご安心ください。
東京都港区を中心に年間1,000件の実績を保有
MAYSでは、東京都港区を中心に年間1,000件以上のインテリアコーディネートを手がけています。
豊富な経験と実績があるコーディネーターがシニア世代のお客様のご要望にも柔軟に対応し、快適な住空間作りのサポートが可能です。
コーディネートだけでなく家具も一緒に揃えられる
コーディネートサービスに加え、家具の選定から購入・配送設置までワンストップ対応をしています。
国内外100以上のブランドを取り扱うMAYSならではの、幅広いインテリアテイストやライフスタイルに合わせた家具を選んでいただけます。
不要なブランド家具は買取にも対応
不要なブランド家具は、買取サービスでお引き取り可能です。
大型家具の処分は手間も費用もかかります。
また、まだ使えるけれど新生活では不要な家具を捨ててしまうのは、環境負荷の面からも控えたいと考える方もいるでしょう。
お客様の大切な家具を、適正価格で買い取るサービスをぜひご活用ください。
リース/レンタルも可能だから引っ越しの際も便利
家具のリース/レンタルサービスも提供しています。
環境の変化が起こり、家具が不要になっても返却できるため、移動や処分の手間がかかりません。
ハイブランド家具においても、初期費用を抑えてすぐに利用できる点もリース/レンタルのメリットの一つです。
家具はまとめて配送するため待ち時間の負担も軽減
異なるブランドの商品も、一度集約してからまとめて配送しています。
家具をまとめて配送することで、複数回の配送を待つ必要がなく、お客様の受け取りにかかる負担を軽減できます。
また、配送日時も柔軟に調整できるため、ご都合のよい時間帯に合わせて設置作業を行うことが可能です。
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文・松田 ともみ(インテリアコーディネーター)