モダンなインテリアリビングを実現するには?高級感のあるコーディネートのコツ
高級感のあるモダンインテリアのリビングで暮らしがしたいと思っても「クラシックモダン」「シンプルモダン」などいくつかの種類があり、どれを選べばいいのか分からないという方も多いはずです。
また、コーディネートが初心者だと、高級ホテルのようなモダンテイストはハードルが高いと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、大人が安らげる上質なモダンインテリアのリビングへの導入ポイントを、年間約1,000件のコーディネートを手掛けるMAYSのインテリアコーディネーターがプロの目線で解説します!
高級家具をバランスよくコーディネートして、ハイセンスなモダンインテリアを実現しましょう。
目次
モダンインテリアとは?
モダンインテリアは、現代的・近代的な雰囲気をもつインテリアのことです。
どちらかといえば都会的な印象が強く、色数を抑えたシンプルな内装や家具で構成されています。
しかし、一言でモダンインテリアと言っても、その前後につけられる言葉によってイメージが変わることもあります。
たとえば「レトロモダン」。
これは懐かしさのある大正時代や昭和初期をイメージさせるインテリアスタイルを指しており、むしろカラフルでごちゃごちゃとした印象です。
また近い言葉で「コンテンポラリー」がありますが、モダン同様に「現代的」という意味を含んでいます。
強いて違いを挙げるのであれば、モダンが「今」を指すのに比べて、コンテンポラリーは過去のものも柔軟に取り入れる点にあるでしょう。
高級感のあるインテリアでモダンリビングを作るコツ
モダンなインテリアは、モノトーンなど色数を少なくし、内装材や家具もシンプルなもので構成させることが多く、どちらかといえば殺風景になりやすいスタイルです。
装飾的なものが少ないがゆえに、素材の選び方次第で安っぽい雰囲気になる可能性も否めません。
そこでモダンリビングを高級感があり、上質な印象にするためのヒントをご紹介します。
上質な素材にこだわる
シンプルゆえに、素材のよさが目立つモダンなインテリアを作るには、よい素材を選ぶようにしてください。
モダンインテリアでは、金属・ガラス・大理石といった素材を組み合わせることで、より雰囲気を高めることができます。
そのような素材が丁寧に加工されているかどうかも、上質さを見極めるポイントです。
角の面取り、仕上げ加工、ジョイント部の接合など、ぱっと見ただけでは分からないような細かな加工がどれだけ丁寧にされているかで、全体の印象が変わります。
シンプルでも高級な家具は、そういった細部への配慮が徹底されています。
シンプルで洗練されたデザインを選ぶ
モダンな家具はシンプルなだけに、デザインの幅が限られているように思われるかもしれません。
しかし、デザインの良さが際立つのがモダンデザインの特徴です。
直線的なデザインは都会的でモダンな印象を高めてくれますが、ソファの背面・座面などのやわらかいパーツには適度な丸みが生まれるため、そのバランスで美しさが変わります。
ボリュームのある家具に華奢なラインが生きているデザインが、洗練された雰囲気を作ってくれるでしょう。
空間を和らげるアイテムをプラスする
シンプルでスタイリッシュなモダンインテリアは、どこか冷たさを感じることがあります。
色も黒・白・グレーなどのモノトーンでまとめ、金属や石などのひんやりした素材を使うことが多いからです。
クールな雰囲気は素敵ですが、リラックスするためのリビングであれば、すこし空気の緊張を取り除くようなアイテムを加えてください。
リビングテーブルを円形にする、丸みのある照明器具をつける、アート作品で静寂な空間にアクセントをつけるなど、さまざまな工夫の方法があるでしょう。
デザイナーズ家具をアクセントに使う
デザイナーズ家具は奇抜なデザインでなくても、単体でインパクトがあります。
モダンインテリアは、家具や小物を詰め込みすぎず、余白があるレイアウトにするとより雰囲気を出せますが、その分面白みにかける点がデメリットといえます。
デザイナーズ家具を置くことで、部屋全体を引き締め、余白が家具を引き立てるため、バランスのよいアクセントになるでしょう。
モダンなリビングを彩るアイテムの選び方
モダンなインテリアで、リビングを構成するにはどのようなインテリアアイテムがあるとよいでしょうか。
オフィスや書斎とは異なり、ゆっくりとくつろぐためにリラックスできる雰囲気を作るように意識してください。
ソファ
リビング家具のメインとなるソファは、存在感も大きくインテリアの雰囲気を大きく左右します。
布張り・革張りいずれも、モダンな印象になりますが、色はモノトーンで直線的なデザインを選ぶとよいでしょう。
脚部が金属製のソファは、よりシャープな印象のリビングにできます。
モノトーンの張り地は少し物足りなさを感じるかもしれません。
織りが複雑で布自体に表情がある張り地を選び、同じモノトーンでも深みが出て高級感を演出できるようにしてみてください。
リビングテーブル
リビングテーブルはガラスや大理石の天板のものを使うと、モダンながらも上品な雰囲気を醸し出せます。
また鏡面塗装された、光沢のある素材もおすすめです。
冷たすぎると感じる場合は、あえて木製品を使ってもよいかもしれません。
あるいは円形テーブルで、シャープな空間にやわらかさを出すようにしてください。
カーテン
布のカーテンを使うなら、無地のモノトーンでやや光沢のある生地を使ったタイプがおすすめです。
柄を入れるなら、幾何学模様やストライプなどにしてみてください。
アルミブラインドや縦型のバーチカルブラインドなど、メカ物と呼ばれるシャープな印象の窓まわりを意識してもよいでしょう。
ラグ
ラグやカーペットは、カーテン同様に無地のモノトーンがおすすめです。
毛足が長く、撚りのかかったパイルが特徴のシャギーカーペットは、単調になりやすいモダンインテリアに表情を出してくれます。
照明
照明器具はインテリアの雰囲気に大きな影響を与えます。
アーム・シェード部分が金属のものや、ガラスやアクリル製のスタンド照明は、モダンな空間にぴったりです。
くつろぐための空間であれば、電球の色はオレンジがかったものがおすすめです。
しかし、よりスタイリッシュさを強調するために、あえて日中の光に近い昼光色などを採用してもよいでしょう。
天井の埋め込みダウンライトや、光源が見えないように建物自体に組み込まれたコーブ照明など、すっきりとさせる照明計画もモダンな空間に向いています。
アート
モダンなインテリアは比較的装飾が少ないため、どちらかといえば殺風景になりやすいでしょう。
ミニマルな空間もすっきりとしていて魅力的ですが、どこか物足りなさを感じる方もいるのではないでしょうか。
そんなときにほどよいアクセントになるのが、アートの存在です。
モノクロ写真や色数を抑えた抽象画などを飾ると、空間がぐっと引き締まるでしょう。
フレームは細目のブラックあるいはシルバー系にして、複数のアート作品を飾るときは、フレームのサイズや壁にかける高さをそろえるなど、規則性を持たせるようにしてください。
海外事例から見つけるモダンインテリアリビングのポイント
ハイセンスな大人がくつろげるような、モダンなリビングの参考になる海外事例をご紹介します。
モノトーンでまとめたモダンリビング
全体的に落ち着いた雰囲気のモダンなリビングです。
ダークブラウンの床にブラックの収納が置かれており、圧迫感を感じやすくなりますが、ソファやラグを明るめのグレーにすることでバランスが取れています。
向かって左側のソファ後ろの時計とテレビの裏に掛けられたアート作品、ペンダント照明とリビングテーブルには円形が強調されるデザインです。
シンプルですっきりしたモダンなリビングに、このように曲線のアイテムを加えることで、空間全体にリズムが生まれハイセンスな印象を導き出せるでしょう。
ボリューム感のあるソファでもスタイリッシュに見せる
どっしりとして丸みのあるソファは、シャープさがポイントとなるモダンなインテリアに配置すると、ナチュラルな雰囲気になりやすいでしょう。
また、部屋全体をできる限りミニマルかつ直線的に仕上げることで、かえってとげとげしさがなくなり、リラックスした印象を作ることもできます。
この事例では、白×ライトグレーのカラーコーディネートに、ブラウンのラグやカーテンをプラスし、自然な安らぎを感じられるリビングに仕上げられています。
光沢感がモダンなリビングを引き立てる
床は大理石あるいはタイル貼り、壁面収納の扉は鏡面仕上げになっています。
光沢のある仕上がりと、60年代を彷彿とさせるオブジェのような家具やインパクトのある照明器具が組み合わさり、近未来的な雰囲気さえ感じられます。
白・ダークブラウン・ダークグレーでシンプルにまとめられ、個性的なアイテムが引き立つコーディネートです。
大人の上質な時間を彩るシックモダン
北欧スタイルに落ち着きモダンさがプラスされた、シックなスタイル。
壁はくすんだ深いグリーンで、部屋全体のトーンを暗くして重厚感を生み出しながらも、装飾を少なくすることですっきりとした現代的な印象になっています。
グレーのパーソナルチェアが空間になじみ、洗練された空気感が漂います。
金属製のスタイリッシュな照明が、現代的なスタイルの決め手といえるでしょう。
名作チェアが高級感を演出
白を基調とした内装のなかに、どっしりとした存在感を放つパーソナルチェアが置かれたコーディネート。
チャールズ&レイ・イームズの「ラウンジチェア」が主役となった、モダンリビングです。
直線的なデザインのソファとラグはライトグレーで空間に溶け込み、シンプルな仕上がりですが、インパクトのあるデザイナーズ家具があることで部屋全体がぐっと引き締まります。
モダンインテリアを実現するおすすめブランド3選
モダン空間を彩る家具やアイテムが揃った、おすすめのブランドをご紹介します。
Cassina ixc.(カッシーナ・イクスシー)
出典:https://www.cassina-ixc.jp/index.html
イタリアンモダンインテリアを牽引するCassina ixc.(カッシーナ・イクスシー)。
存在感を放つデザイナーズ家具から、空間に溶け込むシンプルなアイテムまで豊富に取り揃えられています。
またアクセントになるような個性的なファブリックやアートも取り扱っており、モダン空間をトータルでコーディネートできるでしょう。
B&B Italia(ビー・アンド・ビー イタリア)
1966年の創立以来、つねに革新的なイタリアンファニチャーとライフスタイルを伝え続けるB&B Italia(ビー・アンド・ビー イタリア)。
シンプルで繊細な家具、ボリューミーで豪華なもの、さまざまなモダンスタイルの実現をサポートするラインナップが魅力です。
洗練されたイタリアンモダンスタイルをお好みの方に、おすすめのブランドといえます。
Molteni(モルテーニ)
Molteni(モルテーニ)ではシステマチックな収納家具を軸に、洗練されたシックなモダンインテリア家具を揃えることができます。
全体的に落ち着いたトーンの家具が多く、繊細さと大胆さが組み合わされたラインナップは、シンプルのなかに遊び心を忍ばせた大人の空間を演出できるでしょう。
MAYSのインテリアコーディネートサービス
MAYSではお客様の声に耳を傾け、ワンランク上質な暮らしをお届けする「家具インテリアのプレミアムサービス」をご提供しています。
MAYSが手掛けるモダンインテリア
年間1,000件以上の高級物件コーディネートを手がけるMAYSが、これまでにコーディネートしたモダンインテリアの一部をご紹介します。
一人暮らしの方にも適したスタイリッシュモダンコーディネートです。
コンクリート打ちっぱなしの壁と赤味がかかったフローリングに合うように、ブラックを基調としたモノトーンの家具をセレクトしています。
白を基調とした明るい室内は、ブラック×ホワイトでしっかりとメリハリをつけたモダン家具ですっきりとまとめられています。
ソファ、ダイニングセットなどのメイン家具はシンプルなデザインに、スタンド照明やペンダント照明の個性がスパイスとしてプラスされています。
全体的にやわらかく上品なテイストを残した、エレガントモダンな空間です。
MAYSなら忙しいビジネスパーソンに寄り添えます
MAYSでは、忙しい日々を送るビジネスパーソンの時間や手間を削減するための工夫をしています。
たとえば、オンライン相談サービス。
インテリアの打ち合わせは、できれば密にご相談したい内容が多いため、ショールームにお越しいただき、専属のコーディネーターによるヒアリングをおこなっています。
しかし忙しくてなかなか足を運ぶことができない方には、Zoomを使ったインテリア相談を承っています。
まずは気軽に相談したいという方は、ぜひご利用ください。
リースという選択肢もご検討ください
MAYSでは家具リースも行っています。
転勤などで、お引っ越しの予定がある方や高級家具を揃えるにあたり、初期費用を抑えたい方には便利にお使いいただけるサービスです。
またリースアップ商品をお値打ち価格でご提供することもでき、インテリアコーディネートの幅が広がります。
モダンなリビングで、ハイセンスな暮らしを実現したい方はぜひ一度、プロによるインテリアコーディネートもご検討ください。
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