1人用高級ソファの選び方は?住まいを上質空間にブラッシュアップするポイントをご紹介
テレワークが定着して在宅時間が増えるなか、「家のなかで気軽にリフレッシュしたい」「在宅時間にONとOFFのメリハリをつけたい」などの悩みを抱える方がいらっしゃいます。
確かにテレワークが浸透した今だからこそ、在宅で快適に過ごすためのインテリアやそのヒントを求めている方も多いですよね。
そのような方に今回ご提案したいのが、1人用ソファです。
1人用ソファがあれば、リビングでのONとOFFの切り替えに使ったり、集中して仕事に取り組むときの書斎用として活用したり、さまざまな使い分けができます。
つまり、1人用ソファがあれば在宅時間を今よりも有意義な時間に変えられる可能性もあるのです。
本記事では、在宅時間をさらに快適にする、エグゼクティブ層にもふさわしい1人用高級ソファを厳選してお届けいたします。
記事後半では、1人用高級ソファのコーディネート実績が豊富にあるMAYSのサービス内容もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1人用高級ソファの選び方
エグゼクティブ層にふさわしい1人用ソファを選ぶ際には、次の4つのポイントを押さえておきましょう。
気に入ったデザイン
1人用のソファは、まず第一印象で、気に入ったデザインのものを選びましょう。
3人掛けソファが、ゲストも家族も共有するパブリックな家具だとすれば、1人用ソファは、「一家の主の椅子」「私の椅子」というように、パーソナルな要素が強い家具です。
従来、日本では、1人用ソファを応接セットに組み込む「お客様用のソファ」として3人掛けソファとセットで使うことが一般的でした。
ところが、近年は1人用ソファを「自分のための家具」「自分らしさを表現する生活財」としてとらえ、パブリックなソファとは異なるデザイン・材質のソファを選ぶエグゼクティブが増えています。
なお、ライフスタイルの多様化にともない、インテリアも、異なるテイストのインテリアアイテムをバランスよくコーディネートする傾向にあります。
ゆとりのあるサイズ感
実際にソファに座ってみて、「椅子の幅」「座面の高さ」「奥行き」「背もたれの高さ」「アームレストの位置」などに違和感がなく、適度なゆとりのあるサイズ感かを確認しましょう。
フィット感が必要なオフィスチェアの場合と違い、1人用ソファは、はっきりとした数値の目安はありませんが、ほどよいゆとりのあるほうがくつろげます。
エグゼクティブ用のパーソナルソファで、連想するのが50年前の名画『ゴッドファーザーPART II』で、主人公が椅子に座る姿です。
ジャン・ミシェル・フランクがデザインした1人用ソファで、W90×D87×H80cmと、ゆったりとしたサイズに、脚を組み、深く腰掛ける姿が印象的でした。
エグゼクティブのためのソファは、ゆとりと存在感がポイントです。
快適な座り心地
どんなに美しいデザインであっても、実際の座り心地がしっくりこなければ意味がありません。1人用ソファの座り心地の決め手となるのが、座面の構造・材質・デザインです。
一般的なソファの座面は、フレーム・バネ・クッション・カバーの4層構造になっていて、各部分のバランスによって、座り心地が決まります。
また、快適な座り心地は、ソファの利用目的によって異なります。
ワークスペースの休息用として使う場合、ワーキングチェアの座面は硬めの座り心地ですので、1人用ソファは、後ほどご紹介するarflex(アルフレックス)社のMARENCO(マレンコ)など、ソフトな座り心地のタイプがおすすめです。
また、現在使っている3人掛けソファの座り心地が柔らかい場合は、1人用ソファは硬めの座り心地のタイプ、例えばCassina(カッシーナ)社のUTRECHT(ユトレヒト)をおすすめします。
ぜひ、座り心地の違いを実感しながら、気分転換を楽しんでいただきたいです。
ソファの座り心地はそれこそ千差万別、さまざまなタイプがありますので、ぜひ試座をしてみてください。
用途に合ったタイプ
1人用ソファは、形態的にみると、次のようなタイプがあります。
・ヘッドレスト付きアームソファ
・アームソファ
・リクライニングソファ
・オットマン付きソファ
ヘッドレスト付きアームソファ
頭部から背中にかけて、包み込まれるような安心感があります。
頭部を支えるため、音楽や映画を鑑賞する場合などにおすすめのソファですが、ヘッドレストの存在感があるので、スペースに余裕がある空間に適しています。
アームソファ
1人用高級ソファのスタンダードなタイプです。
アームは、肘を休めたり、椅子から立ち上がるときに身体を支えたりとさまざまな役割があります。
EGG(エッグ)チェアのように、座面とアームが連続しているタイプ、DIANA(ダイアナ)のように、背もたれとアームが連続しているタイプなど、1人用ソファではアームのデザインが椅子の個性として引き立ちます。
リクライニングソファ
テレビ、DVDなどを長時間視聴する場合は、背もたれの角度を調整できるリクライニングタイプもおすすめです。
オットマン付きソファ
オットマンは、脚をのせるためのスツールのことで、「フットスツール」とも呼ばれます。
実際に使ってみると、オットマンに脚を置くことによって、より深く座ることができるため、身体への負担が軽くなります。
多人数を招くホームパーティーの際には、スツールとしても重宝するなど、実際に使ってみると便利なアイテムです。
リビングだけでなく、ワーキングスペースでの仮眠用としても役立ちます。
1人用高級ソファ厳選5点をご紹介
エグゼクティブ層におすすめの1人用高級ソファをご紹介いたします。
それぞれ、特色のある魅力的な1人用ソファです。
DIANA(ダイアナ)|Ritzwell(リッツウェル)
出典:https://ritzwell.com/product/diana/
Ritzwell(リッツウェル)社は、1992年の創業以来、デザインから製造までの全工程を日本で行う、純国産の家具づくりを実践しているメーカーです。
木部のフレームと、革のバランスがみごとなDIANA(ダイアナ)は、同社のチーフデザイナーである宮本晋作氏が手掛け、2015年のミラノサローネ国際家具見本市に出品した1人用高級ソファです。
オーセンティックモダンなインテリアスタイルにマッチします。
存在感のあるソファですので、上の画像のように、リビングルームのコーナーに置くとしっくり落ち着きます。
手になじむ質感、重厚すぎない存在感など、まさにエグゼクティブのための、パーソナルなソファです。
MARENCO(マレンコ)|arflex(アルフレックス)
出典:https://www.arflex.co.jp/marenco50th/
1971年発売のMARENCO(マレンコ)は約50年間にわたり、日本人に愛され続けてきたロングセラー商品です。
イタリアのデザイナー、マリオ・マレンコ氏が自分の名前をつけたソファは、ふっくらとした、なんとも愛嬌のあるデザインです。
コンクリート打ちっぱなしのクールモダンな空間から和室まで、さまざまな空間に不思議なほどにしっくりと収まる魅力的なフォルムが特徴になります。
また、快適なカバーリング素材が多くの人から指示され、愛用されています。
なかでも有名なのがarflex(アルフレックス)のロゴスタンプ入りのリネン製カバーです。
1970年代当時、一般的な日本人の暮らしで使われるソファは、来客用の応接セットがほとんどでしたので、マレンコのふっくらしたフォルム、リネンの心地よい肌ざわりは従来のソファのイメージを払拭するものでした。
実用性の面でのマレンコの魅力といえば「カバーリングシステム」でしょう。
自宅でカバーを交換できる「カバーリングシステム」は、日本のアルフレックス社が最初に導入したもので、着替えのできるソファとしてその後イタリアに逆輸入されることになりました。
販売開始から50年の間に、マレンコは100回以上の仕様改良を行っています。
実際に購入した人が、長期間使っても変わらない座り心地と、自宅でカバーリングを変えられる使い勝手のよさにひかれ、愛用しています。
ワーキングスペースの片隅にマレンコがあれば、オフィスチェアと異なる座り心地と肌ざわりによって、瞬時にリフレッシュできることでしょう。
仕事中は硬めの座り心地が好きな人にもおすすめしたい、ON-OFFの切り替えにぴったりの、1人用ソファです。
UTRECHT(ユトレヒト)|Cassina(カッシーナ)
出典:https://www.cassina-ixc.jp/shop/g/gutrecht-pro/
オランダを代表する建築家であり、RED AND BLUE(レッドアンドブルー)チェアなどの家具デザイナーとしても有名なトーマス・リートフェルトが1935年に発表した1人用アームチェアです。
デザイナーズホテルのラウンジなど、クールモダンなインテリアや、モノトーンの空間にマッチします。
リビングルームのフォーカルポイントとして、あるいは寝室やエントランスホールのコーナーづくりによく登場する1人用ソファの一つです。
座りやすいように勾配をつけた座面と背もたれ、脇のアームと脚がそれぞれ一体化したデザインで、空間に溶け込みながらも個性を放ちます。
参考画像のように、フロアスタンドでライティングを演出すると、UTRECHT(ユトレヒト)の各部の光と影がクリアになり、美しさが際立ちますね。
人が座っていなくても、光と影の美しさが印象的なアームチェアの逸品です。
EGG CHAIR(エッグチェア)|FRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)
出典:https://www.fritzhansen.com/ja
デンマークの建築家、アルネ・ヤコブセンが1950年代に発表した1人用ソファ。
座面、アーム、ヘッド部分が全て連続した優美なカーブでつながっており、オットマンを含めた全体的な輪郭が、卵のようにみえます。
座ってみると、すっぽりと頭から包み込まれるような、不思議な安心感のあるソファです。
ベーシックな室内に、この、エッグチェアをレイアウトして、大胆なファブリックを置くと、デニッシュモダンスタイルのインテリアに変身します。
リビングルームの片隅にオットマンやサイドテーブルをセットにして、読書コーナーとして使ったり、ワーキングスペースの休息用チェアとして使ったりと非常に重宝するソファです。
Eames Lounge Chair(イームズラウンジチェア)|Herman Miller(ハーマンミラー)
出典:https://hermanmiller.co.jp/
Herman Miller(ハーマンミラー)社のEames Lounge Chair(イームズラウンジチェア)は「使い込まれた一塁手ミットのようなあたたかく、包み込むような座り心地」を目指してデザインされた名作です。
オフィスチェアで有名なハーマンミラー社から1956年に発売され、ミッドセンチュリーモダンを代表する家具の一つとして、オフィスから自宅まで幅広く使われています。
デザインはチャールズ&レイ・イームズ夫妻が担当しました。
成型合板と革を使った重厚なデザインは、まさにエグゼクティブのためのパーソナルソファにふさわしいものです。
後ろ姿が美しく、カーヴィーさが際立つ成型合板の木目が特徴です。
ミッドセンチュリーモダンなインテリアはもちろんのこと、クールモダンなインテリアにもマッチします。
イームズラウンジチェアのオットマンは、たっぷりとしたサイズ感で、ゆったりと足部をサポートします。
ぜひ、オットマンとセットでお選びください。
ミッドセンチュリーモダンなインテリアのリビングルーム、ワーキングスペースにぴったりの高級1人用ソファです。
1人用高級ソファを使ったインテリア・ブラッシュアップのヒント
1人用高級ソファを取り入れたインテリアのご提案は、エグゼクティブ層のお客様から「自宅で仕事をするときに、椅子に座るだけで、ONとOFFを切り替えられる」と好評です。
そこで今回は、実際に1人用ソファを提案する際の、インテリア・ブラッシュアップのヒントをご紹介します。
印象的な色・形の1人用ソファをフォーカルポイントとして使用
出典:https://www.fritzhansen.com/ja/
リビングルームの大型家具は、ベーシックな色・デザインにまとめがちですが、1人用ソファは自分専用のお気に入りソファとして、お好きな色・デザインを選ぶのも一案です。
上の画像では、FRITZ HANSEN(フリッツハンセン)のEGG CHAIR(エッグチェア)(左)が視線を集めるフォーカルポイントになって、北欧テイストを演出しています。
ベッドサイドに1人用ソファを置いて、読書コーナーに
ベッドサイドにオットマン付きの1人用ソファをレイアウトしたインテリア。
日中は静かな読書コーナーとして使えるように、手元を照らすフロアスタンド・ドリンクを置くサイドテーブル、オットマンをセットにしてレイアウトしましょう。
オットマン付きパーソナルソファ+サイドテーブル+フロアランプの組み合わせで、この画像のように、居室のなかに魅力的なコーナーを作り、寝室をブラッシュアップできます。
オットマン付きの1人用ソファは、シアタールームやリビングでも活躍する魅力的なパーソナルチェアです。
この場合も、サイドテーブル・フロアスタンドとセットでコーディネートすることをおすすめします。
ワークスペースに、一瞬でON-OFFをスイッチできるリラックスコーナーを
出典:https://www.instagram.com/p/CbzZz1jhRyg/
ワークスペースのなかに、ヘッドレストタイプの1人用ソファをレイアウトした一例です。
シャープなラインのソファとミニマムなワーキングチェアで、限られたスペースをクールモダンなワークスペースに仕上げています。
仕事中でも、3歩ほど歩いてコーヒータイムでリフレッシュできます。
無駄のないミニマムなデスク、ジオ・ポンティのSUPERLEGGERA(スーパーレッジェーラ)ともバランスがよい1人用ソファです。
ブレイクタイム用に、コンパクトなサイドテーブルを配置すること、チェアやテーブルの脚にマッチした額装のピクチャーを選ぶことでブラッシュアップされた空間になります。
シャープな黒のラインの脚で統一された、考え抜かれたミニマルなコーディネートです。
1人用高級ソファのインテリアコーディネートならMAYSへ
1人用高級ソファは、住む人のパーソナリティが伝わる魅力的なエレメントですが、それだけに、エグゼクティブにふさわしい家具を吟味してご提案することが大切です。
MAYSでは、創業以来、上質なインテリアによって、1ランク上のライフスタイルを提供してまいりました。
これまでに、数多くのコーディネート実績があります。
インテリアについてのプレミアムサービスでは、お客様のご要望を伺い、ご要望にマッチした家具・インテリア用品を、国内外の複数メーカーから厳選してご提案いたします。
さらに、お手持ちの家具とのバランスを考えた、きめ細かなインテリアコーディネートをご提供可能です。
エグゼクティブ層のお客様に対しては、プライベートサポートとしてご検討いただいた商品をご覧いただくために、メーカーショールームへのアテンドも行っております。
また高級家具のリースサービスもご提案できます。
例えば、今回ご紹介したarflex(アルフレックス)社のMARENCO(マレンコ)をリースでご利用いただくことも可能です。
ご自宅のインテリアをブラッシュアップしたいとお考えでしたら、ぜひ私たちMAYSにご相談ください。
文・藤江 薫(二級建築士・インテリアコーディネーター)
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