インダストリアルインテリアは、オールドアメリカンな雰囲気と、スタイリッシュでラフな大人のおしゃれが詰まった近年人気のあるインテリアスタイルです。

おしゃれなカフェなどで見かけることも多く、自宅に取り入れたい方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、インダストリアルインテリアについて実現する際のポイントや取り入れたいアイテムなどをご紹介します。

ヴィンテージ感とスタイリッシュな雰囲気が魅力のインダストリアルインテリアで、おしゃれな毎日を過ごしましょう。

インダストリアルインテリアとは

インダストリアル（industrial）は、日本語に訳すと「工業的」「産業的」を意味する英単語です。

インダストリアルインテリアとは、工場や倉庫を連想させる、工業的で無骨な世界観を表現するインテリアスタイルのことを指します。

インダストリアルデザインの起源はイギリスの産業革命までさかのぼり、その後1919年にアメリカのジョーゼフ・サイネルが提唱したことから普及しました。

現代ではスチールやコンクリートなどを取り入れるなど、ヴィンテージ感が漂う無骨で大人、男前でスタイリッシュなインテリアスタイルとして定着しています。

インダストリアルデザインの主な特徴は以下の3点です。

• 飾り気のないシンプルで無骨なデザイン
• 配色は黒・グレー・ブラウンが多い
• 「金属・木・レザー」が使われることが多い

3つの特徴についてそれぞれ詳しく解説します。

飾り気のないシンプルで無骨なデザイン

一つ目の特徴は、工場や倉庫などを連想させる、飾り気のないシンプルで無骨なデザインです。

ヴィンテージ風に加工した木材やサビ加工が施された照明など、ユーズド感のあるインテリアを取り入れましょう。

一方で、華やかな装飾があるものは控えたほうが無難です。

ほどよくラフさを持たせつつ、シンプルかつ無骨なデザインに仕上げましょう。

配色は黒・グレー・ブラウンが多い

配色は黒やグレー、ブラウンなど落ち着いた色味を取り入れるのがインダストリアルインテリアの特徴です。

インダストリアルデザインでは、スチール・アイアン・レザー・木材などの素材が用いられるため、必然的にダークカラーの割合が多くなります。

このダーク系の落ち着いたカラーコーディネートこそ、インダストリアルインテリアがスタイリッシュでおしゃれに決まる秘訣でもあります。

しかし、ホワイトやベージュなど明るい色味が全く使われないわけではありません。

家族で過ごす場合やぬくもりを演出したいときは、差し色としてナチュラルなアイボリー や明るいアクセントカラーを取り入れるのもおすすめです。

「金属・木・レザー」が使われることが多い

インダストリアルインテリアと相性のよい3素材「金属・木・レザー」について、それぞれ解説します。

金属

金属は倉庫や工場といった、無骨でワイルドなインダストリアルインテリアを演出するのに適した素材です。

スチールパイプで作られたハンガーラックやオープンシェルフは、部屋にインダストリアルでスタイリッシュな雰囲気をプラスしてくれます。

男前なかっこよさを好む方や、シンプルながらもスタイリッシュな雰囲気にしたい場合は、金属製の家具を積極的に取り入れましょう。

木

色あせや味わい深いヴィンテージ感が魅力の木材は、飾らずラフな雰囲気のインダストリアルインテリアに欠かせない素材です。

特に古材は、インダストリアルインテリアが登場した1920年頃のオールドアメリカンな雰囲気を効果的に再現します。

インダストリアルインテリアで多く採用されるアイアンとの相性もよく、コーディネートが簡単でおしゃれに決まるのも木材の魅力です。

レザー

ユーズド感やヴィンテージ感を大切にするインダストリアルインテリアでは、レザーがよく使われます。

例えば、スチール製または木製フレームと本革を合わせたレザーソファは、オーソドックスなコーディネートとしておすすめです。

経年変化による味わい深さや質感のよさが魅力のレザーを取り入れることで、より洗練された雰囲気のインダストリアルインテリアに仕上がります。

インダストリアルインテリアとブルックリンスタイルの違い

インダストリアルインテリアとよく比較されるものに、同じく工業的という意味合いをもつブルックリンスタイルがあります。

ブルックリンスタイルは、2000年代に登場したニューヨークのブルックリン発祥のインテリアスタイルです。

ヴィンテージ感とモノトーンを組み合わせた無骨ながら味わい深い雰囲気を特徴としています。

一方でインダストリアルインテリアは、1920年代当初のオールドアメリカンな雰囲気を持ち味とするなど、よりヴィンテージ感を強く打ち出すインテリアスタイルです。

むき出しのパイプやコンクリートをあしらうなど、どちらも工場や倉庫を彷彿させるデザインですが、このようにコンセプトに明確な違いがあります。

あえて完璧を求めないラフで荒削りな「大人かっこいい」インテリアスタイルという部分では似ていますが、インダストリアルデザインのほうが無骨でワイルドな印象です。

ブルックリンスタイルは昔の建物をリノベーションするなど、古さと新しさという相反する2つの要素が絶妙にミックスした、重厚かつカジュアルなインテリアスタイルとなります。

インダストリアルインテリアを再現するコーディネートのポイント

インダストリアルインテリアは、海外の古い工場や倉庫、工業製品をイメージした空間に仕上げるのがポイントです。

インダストリアルインテリアを再現するコーディネートのポイントを4つ解説します。

「壁紙・床材」で素材感をプラスする

壁紙や床材で素材感をプラスすることは、インダストリアルインテリアを再現する大きなポイントです。

壁紙の一部をコンクリート調のクロスや床材（フロアタイル）に変えるだけで、空間がたちまちインダストリアルな雰囲気に様変わりします。

より本物の質感にこだわりたい場合は、接着剤を付けやすく施工が簡単なDIY向けのアンティークタイルを取り入れましょう。

ただし、空間に対してコンクリート調の面積が多い場合は、部屋が暗く寒々しい雰囲気にならないように注意する必要があります。

白の壁紙を残したり、植物や木材を取り入れたり、複数の照明を効果的に使うなどして部屋全体が暗くならないように気を配りましょう。

「レザーソファ」でヴィンテージ感を演出する

インダストリアルインテリアを手軽に再現する方法の一つが、レザーソファでヴィンテージ感を演出するコーディネートです。

ソファは部屋の主役ともいえる存在感がある家具なので、ただ置くだけで部屋が垢抜けた印象になります。

また使い込むことで味わい深くなり、ヴィンテージ感を演出できるのもレザーソファのポイントです。

フレームやひじ掛けにスチールや木材を使用したソファも多く、インダストリアルインテリアと相性がよいのも魅力です。

「照明」でインダストリアル感を高める

照明はマテリアル感のあるものなどデザイン性の高いものが多く、インダストリアルな雰囲気を高めるのに最適なアイテムです。

スチールのシェードや渋いマット仕上げのもの、サビ加工されたヴィンテージ感のあるものなどがおすすめです。

工場を連想させる、裸電球の照明器具もよいでしょう。

カラーは、インダストリアルインテリアの定番色であるブラックやシルバーが適しています。

部屋の明るさを保つために、シーリングライトのほかに複数の照明を活用するのもポイントです。

適宜明かりを取り入れることで、コーディネート次第ではグレー寄りの暗い印象になりかねないインダストリアルインテリアの側面を改善でき、部屋がおしゃれな雰囲気になります。

「金属・木質系の家具」を取り入れる

インダストリアルインテリアによく見られるスチールなどの金属や、木質系の家具を取り入れるのもポイントです。

金属と木は相性がよく、簡単にインダストリアルインテリアを再現できます。

具体的には、以下のような素材感の強いアイテムを取り入れるとよいでしょう。

• スチール製の収納家具
• 配管風のフレームを用いたベッド
• スチール脚×木製のデスク

金属は男性的でスタイリッシュな雰囲気の演出に長けており、木はオールドアメリカンな空間づくりに適した素材です。

あたたかみのあるインダストリアルインテリアにしたい場合は、ナチュラルな雰囲気をもつ木製家具や古材を配置します。

また、インダストリアルに北欧スタイルを取り入れたい場合は、北欧スタイルで好まれる木製家具を積極的に取り入れるコーディネートがおすすめです。

インダストリアルインテリアに取り入れたいアイテム6選

インダストリアルインテリアに取り入れたいアイテムを6つご紹介します。

【壁紙】RE53362｜sangetsu（サンゲツ）

サンゲツの壁紙「RE53362」は、既存のクロスを手軽にコンクリート柄に変えられる生のり付きの壁紙です。

コンクリートの表情や質感をリアルに再現しているため、部屋をインダストリアルな雰囲気に高められます。

アクセントクロスとして一面に貼るだけでおしゃれに仕上がるのも魅力です。

インダストリアルインテリアをより本格的に演出したい場合は、 質感のよさが魅力のサンゲツの壁紙「RE53362」を試してみてください。

【床材】IS-1042（フロアタイル）｜sangetsu（サンゲツ）

サンゲツのフロアタイル「IS-1042」は、床をコンクリート調に変えられるインテリア性の高い床材です。

床全体に敷き詰めることで、無骨でスタイリッシュなインダストリアルインテリアを演出できます。

質感もよくリアリティがあるため、スチール脚の木製デスクやマットなデザインの照明などをプラスするだけで、手軽にインダストリアルを再現できるのも魅力です。

おしゃれなカフェさながらのインダストリアルインテリアを自宅に取り入れたい場合は、質感のよさと傷がつきにくい耐久性も魅力的なフロアタイル「IS-1042」がおすすめです。

【レザーソファ】202 8（OTTO）オット システムソファ｜Cassina（カッシーナ）

アルミ製のシャープな脚と、ヴィンテージ感が漂う上質な質感のレザーを合わせた、インダストリアルインテリアに最適なデザインのレザーソファ。

レザーならではの味わい深く変化するエイジングを楽しめ、インダストリアルインテリアの醍醐味ともいえるヴィンテージ感を味わえるのも魅力です。

洗練されたスタイリッシュなデザインでありながら存在感もあるため、ソファー一脚でインダストリアルな雰囲気を演出できます。

上質なオールドアメリカンが漂うインダストリアルインテリアにしたい場合は、Cassina（カッシーナ）の「202 8（OTTO）オット システムソファ」をぜひお試しください。

【照明】HUNT LAMP（ハント ランプ）｜HERMOSA（ハモサ）

エイジング加工を施したスチール製のペンダントライト「HUNT LAMP（ハント ランプ）」は、インダストリアルインテリアを再現する上で欠かせないアイテムです。

工場で使われていたかのような存在感が魅力である一方、主張しすぎないデザインなのでインテリアに取り入れやすく、部屋の雰囲気をおしゃれにセンスアップできます。

100Wと明るさも十分にあるため、ダイニングの照明としてはもちろんのこと、アクセントとして単独で配置するのもおすすめです。

1920年代当初のインダストリアルを再現したい場合は、スチールの素材感が魅力のHERMOSA（ハモサ）のペンダントライト「HUNT LAMP（ハント ランプ）」を取り入れてみてください。

【ダイニングテーブル】スレッド ダイニング ソリッドテーブル （S）｜CondeHouse（カンディハウス）

インダストリアルインテリアのテーマである無垢材とスチール脚を合わせた、スタイリッシュなデザインが魅力のダイニングテーブルです。

コンクリート調のフロアタイルやスチール製の照明とも相性がよく、インダストリアルインテリアを効果的に再現してくれます。

天板は木目や節を生かした表情豊かな仕上がりとなっており、あたたかみやヴィンテージ感も味わえます。

CondeHouse（カンディハウス）の「スレッド ダイニング ソリッドテーブル （S）」は、スタイリッシュさとあたたかみを併せ持つダイニングテーブルを好む方におすすめです。

【収納家具】3 COLUMNS BY 5 DRAWERS RAW（3カラム バイ 5ドロワーズ）｜DULTON（ダルトン）

インテリアの総合メーカー・DULTON（ダルトン）が手がける、スチール製のダイナミックなデザインが魅力の収納チェストも、インダストリアルインテリアにおすすめのアイテムです。

アメリカンデザインを得意とするダルトンですが、日本の家具メーカーだけあり、「A4書類を収納可能」「ネームプレートを入れて分類可能」など、実用性も申し分ありません。

無骨でスタイリッシュなデザインは、男前インダストリアルを好む方に最適です。

おしゃれで使い勝手のよい収納家具を置きたい場合は、DULTON（ダルトン）のスチール製 収納チェスト「3カラム バイ 5ドロワーズ」をぜひ取り入れてみてください。

インダストリアルインテリアのコーディネートもMAYSにお任せください

インダストリアルインテリアは、アメリカのレトロな雰囲気とスタイリッシュでラフな世界観が魅力のおしゃれなインテリアスタイルです。

コーディネートのポイントを押さえることで、映画のワンシーンを切り取ったかのようなおしゃれな雰囲気を誰でも簡単に自宅で再現できます。

プロ目線のコーディネートをご希望の場合は、年間1,000件という豊富なコーディネート実績をもつ弊社にお問い合わせください。

お客様のパートナーとして、理想のインダストリアルインテリアを再現します。

また、今回ご紹介したCassina（カッシーナ）やCondeHouse（カンディハウス）など、海外一流ブランドの家具を多く取り扱っていることも弊社をご利用いただくメリットです。

インダストリアルインテリアで憧れの暮らしを叶えたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

文・ライチ1214（大手ハウスメーカー元社員）

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