コーディネートでこだわりのダイニングに!インテリアのポイントを解説
新居への引っ越しで、ダイニングのインテリアコーディネートに悩んでいませんか?
そもそも、メインアイテムであるダイニングテーブルとチェアの選び方がわからないとお困りかもしれません。
サイズや形状、デザインはどのようなものがライフスタイルに適しているのでしょうか。
本記事では、ダイニングテーブル・チェアを選ぶポイントを実例と併せて紹介します。
空間に合う適切なダイニングセットを選び、すてきなインテリアコーディネートを実現させましょう。
目次
ダイニングのインテリアコーディネートのポイント
ダイニングテーブルは、部屋のなかでも大きな面積を必要とするアイテムです。
サイズやレイアウトをしっかり検討してから、適切なものを選ばなければいけません。
リビングと続いている間取りの場合は、リビングとのバランスを考慮したデザインや素材を選びましょう。
まずは、ライフスタイルを考えて、サイズや形状を検討してみてください。
ここでは、ダイニングテーブル・チェアを選ぶときに考える3つのポイントをご紹介します。
何に使うかを考える
唐突ですがダイニングでは、何をしますか?
一般的にダイニングは食事をする場所ですが、多くの場合、ほかの用途としてもお使いではないでしょうか。
例えば、料理をするときの作業台にするケースもあります。
また、テレワークの普及に伴い、在宅勤務をするための場所として利用している方も増えています。
子どもがいる家庭では、リビング・ダイニングを学習スペースにしているかもしれません。
あるいは、自宅サロンとして人を招いてワークショップなどを行うケースもあるでしょう。
このように、ダイニングをどのように使うかによって、必要なサイズやデザインは変わってきます。
まずは、ダイニングでの過ごし方を考えてみてください。
何人で使うかを考える
過ごし方をイメージできたら、一度に使う人数を考えます。
家族で利用する場合でも、生活時間帯がずれていて一堂に会することが少ないかもしれません。
また、日ごろは一人で利用しているが、時々来客があるケースも考えられます。
その場合は、お客様とどういったスタイルで過ごすかもポイントです。
例えば、食事をメインとしたホームパーティーをするのであれば、大きなダイニングテーブルが必要ですし、人数分のチェアも用意しなければいけません。
一人か二人の来客で、ソファでゆっくり話をするようであれば、ダイニングテーブルは小さいものでもよいでしょう。
大きなテーブルを必要とするシーンが多くないようであれば、エクステンション式やバタフライ式など、必要に応じてサイズを変えられる伸長式のテーブルを利用するのもおすすめです。
重ねて収納できるスタッキングタイプのスツールを用意しておけば、来客時にチェアとして利用でき、普段はスペースを邪魔しません。
リビングのインテリアとのバランスを考える
すてきなインテリア空間にするために、サイズや形状のほかにデザインや色・素材にこだわりましょう。
とくに、リビングとダイニングがつながっている空間では、インテリアテイストを合わせるようにします。
インテリアテイストとは、モダン・北欧風・ナチュラルなどの言葉でカテゴリーを分けられている部屋全体のイメージのことです。
例えば、ナチュラルで明るい雰囲気の部屋にしたいのであれば、白木などの明るいブラウンの木製家具とアイボリーやベージュなどやわらかい色味の布を組み合わせます。
このとき、リビングとダイニングを同じような色・素材の家具で統一感を持たせると、バランスのよいコーディネートになります。
ダイニングセット・食器棚・テレビボード・リビングボードは明るい色合いの木製家具、アイボリーの張り地のソファとカーテンやラグにするといった感じです。
同じ素材ではなくてもテイストが近ければ、雰囲気を損ねない場合もあります。
ガラスのダイニングテーブルでも、脚部が金属製のものはスタイリッシュなイメージですが、木製であればナチュラルな印象を与えられます。
また、角がシャープなテーブルデザインはスタイリッシュに見え、円形や角にまるみを持ったテーブルであれば、やわらかさを演出可能です。
このように、色・素材・デザインが持つイメージを統一してコーディネートしてみてください。
ダイニングテーブルの選び方
ダイニングの使い方やインテリアテイストのイメージが固まったら、ダイニングテーブルを選びましょう。
ここでは、テーブルを選ぶときのポイントを具体的に解説します。
天板の形
まずは、天板の形状を検討します。
ダイニングテーブルの天板には、次のようなものがあります。
- 長方形
- 正方形
- 円形
- 楕円形(オーバル)
もっとも一般的なのが長方形タイプで、複数人が長辺方向に横並びになり、向かい合って座ります。
脚部の形状によっては、短辺側にロの字型に囲んで座ることも可能です。
正方形タイプは、一人あるいは二人用のコンパクトサイズが多く、向かい合って座る想定で作られています。
円形のテーブルは、サイズによって座れる人数が変わりますが、隣同士でもお互いの顔が見え、コミュニケーションを取りやすい形状と言えるでしょう。
ただし、四方八方にチェアを引く必要があるため、長方形・正方形に比べて、広い設置スペースが必要です。
脚の形
続いてチェックするポイントは、テーブルの脚の形状です。
天板の角に4脚の脚がついているものが多く、脚の太さによって内側の寸法が変わります。
この内側の寸法は、チェアを何脚設置できるかを左右する大切なポイントになるため、きちんと確認しておきましょう。
ほかには、天板の短辺方向に板状の脚が2本、あるいは長辺方向の中心部に1本あるものもあります。
円形のテーブルも同様に、天板の外周側に脚がついているものもあれば、中心部にある一本の脚で支えている形状もよく見られます。
1本脚の場合、床と接地している脚の形状が重要です。
多くの場合、らっぱ状に広がっているか、さらに3~4本の爪状の脚で支えているケースが見受けられます。
チェアを置いたときに邪魔になり、想定していた数を設置できない可能性があるため、足元の広さをどれくらい確保できるか確認しておいてください。
天板の形状やサイズは気にしても、足元はノーチェックという方も少なくありません。
カタログなどにも、脚間寸法(脚と脚の広さ)や床との接地面がどれくらいあるかが記載されていないこともよくあります。
購入してから思っていた以上に狭かったなどの失敗がないように、事前に問い合わせをするとよいでしょう。
サイズ
一人当たりに必要なスペースは、幅60~70cm・ 奥行き40cm以上です。
横並びになるとき、チェアの両サイドに少なくとも10cmのゆとりを持たせてください。
チェアの幅にもよりますが、テーブルで必要な一人当たり60cmの幅を基準に考えて、脚間寸法は、少なくとも1m50cm幅(10+60+10+60+10=150cm)確保するとよいでしょう。
円形のテーブルでは、一人が使うスペースが扇状になるため、大人が食事をするシーンを前提とするときには、長方形・正方形のときより広めを選ぶようにしてください。
大人4人で使用する場合は、直径1m以上がおすすめです。
また、先述したように、状況に応じてサイズを変えられる伸長式のテーブルもあります。
使用するシーンに応じて人数が変わる場合や、将来的に大きなテーブルがほしいと考えているときには、便利に活用できるでしょう。
テーブルを選ぶときには、幅・奥行きだけでなく、高さも重要なチェックポイントです。
これはチェアとのバランスが大切で、テーブル天板と座面の高さの差=差尺(さじゃく)が27~32cmになっていると使いやすいといわれています。
「最適な差尺=(身長×0.55)÷3」で計算でき、身長165cmなら30.25cmが適切です。
テーブルの高さは70~72cm、座面は40cm程度のものがよく見られますが、体格や用途によって快適さの感覚が異なるので、目安としてとらえた上で自分に合うサイズを選びましょう。
海外製品は、テーブルの高さ・チェアの座面高さが日本製品に比べて高いケースもあるため、とくに小柄な方は、使いにくくないかしっかり検討してください。
素材
インテリア性を高めるためには、素材選びも大切です。
ダイニングテーブルの素材としては、木・ガラス・天然石などが多く使われています。
インテリアテイストやリビングの雰囲気と調和しているものを選びましょう。
また、素材によっては水や熱に弱い、キズがつきやすいなどの特徴も確認して、生活スタイルに適しているか検討してみてください。
ダイニングチェアの選び方
ダイニング用のチェアは、どのような点に気をつけて選ぶとよいでしょうか。チェックポイントをご紹介します。
デザイン
まずは、好みのデザインかどうかが大切なポイントです。
チェアはシンプルなものから個性的なものまでデザインが豊富で、インテリアの印象にも大きく関わります。
ダイニングテーブルや、リビングを含めたインテリア空間のテイストに合っているかどうかも検討してみましょう。
複数のチェアを用意するときに、デザインがそろっているとすっきりとまとまりのあるコーディネートができます。
しかし、必ずしも同じデザインである必要はありません。
異なるチェアをバラバラに集めて個性的な空間を演出しても面白いでしょう。
サイズ
チェアのサイズで気にするとよいポイントは、次の通りです。
- 背もたれの高さ
- 奥行き
- 座面の高さと差尺
背中をしっかりと預けられるハイバックチェアは、ダイニングでゆっくりとくつろげますが、見た目のボリュームが大きいため圧迫感も生まれます。
奥行きが浅いとリラックスしにくい傾向ですが、深すぎるとかえって食事がしにくい可能性もあります。
ひざ裏がチェア前面+数cmの位置で、足裏を床面に無理なくつけられるほどの座面高さがからだへの負担も少ない状態です。
このとき、自然に背もたれにからだを預けられるほどの奥行きがよいでしょう。
体格には個人差があるため、必要に応じて背中にクッションを入れるなど調整してみてもよいかもしれません。
形状・素材
ひじ掛けがあるかどうかも、使い勝手に影響します。
ゆったりと会話を楽しむようなシーンでは、ひじ掛けがあると楽に過ごせます。
しかし、しっかりとチェアを引かないと出入りしにくいなどのデメリットもあるため、ライフスタイルに合わせて選ぶようにしてください。
ひじ掛けが天板下よりも高い位置にあると、テーブル下に収納できない可能性もあるのでチェックしておきましょう。
また、座面・背もたれの材料も座り心地に関わります。
クッション性や木製背もたれのからだへの当たり方なども、確認してください。
MAYSが手がけたダイニングのインテリアコーディネート実例5選
最後に、MAYSが手がけたダイニングのインテリアコーディネートをご紹介します。
インテリアテイストやテーブル形状の異なる例を厳選しましたので、実際にテーブルやチェアを選ぶ際の参考にしてみてください。
シックモダンの落ち着いたダイニング
モダンとクラシックが融合した、上品なたたずまいのダイニングです。
ダークブラウンと白・アイボリーで部屋全体のカラーコーディネートをしており、すっきりとした印象にまとめました。
ボリューム感のあるチェアを組み合わせ、エレガントな雰囲気を演出しています。
ガラスの丸テーブルがエレガントなダイニング
明るくナチュラルなコーディネートはカジュアルな印象になりやすいため、無機質なガラス天板のダイニングテーブルを設置して、エレガントさを演出しました。
木製の脚部が、ナチュラルなテイストになじみ、バランスのよいコーディネートになっています。
明るくやわらかな雰囲気のナチュラルダイニング
木の特性を生かした、表情豊かなダイニングテーブルです。
自然のやさしい風合いが、部屋全体をやわらかく包み込み、ほっと安らげる空間になっています。
ダイニングチェアや収納、リビングテーブルなどにダークブラウンやブラックなどの濃い色を加えることで、ぐっと引き締まった印象を生み出しました。
都会的でクールなダイニング
床材と同じダークトーンでまとめた、落ち着きのあるダイニングです。
スタイリッシュで都会的な雰囲気を醸し出しています。
ハイバックのチェアが、高級感のあるダイニングシーンを演出してくれるでしょう。
曲線を生かしたモノトーンのダイニング
シンプルナチュラルな空間に、曲線が美しい曲木のチェアとクラシカルな収納家具を設置しています。
ホワイトのテーブルや明るい室内に対して、あえてダークトーンのチェアと収納を組み合わせ、室内のコントラストをはっきりさせることで、双方の魅力を引き立てています。
ダイニングのインテリアコーディネートなら実績豊富なMAYSへ
MAYSでは、お客様のさまざまなご要望に寄り添ったインテリアコーディネートプランをご提案しています。
ダイニングだけでなく、リビングや寝室などをすてきなインテリアで彩りたいけれど、どのようにすればよいかわからずお困りでしたら、ぜひ一度プロにご相談ください。
家具やカーテン・照明など、国内外の数多くのブランド品から、ぴったりのアイテムをご提案します。
文・松田 ともみ(インテリアコーディネーター)
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