インテリア好き必見!間接照明の置き方を変えて春の模様替えを楽しむ方法
春は気分を変えて模様替えを楽しむのによい季節です。
引っ越しをしなくても、部屋の印象を変えるだけで、気分も上がります。
大掛かりに家具を変えるのは面倒だけど雰囲気を一新したいなら、照明を変えてみてはいかがでしょうか。
おしゃれなインテリア空間には、照明計画が重要です。
「オレンジ色の光」「間接照明」におしゃれな印象を抱く方も多いでしょう。
しかし、「どんな照明が適切なのか」「どのように照明器具を置けばよいのか」という具体的な方法がわからないかもしれません。
そこで、数多くのインテリアコーディネートを手掛けるMAYSが、プロの視点で間接照明におけるシーンごとの使い方のポイントを紹介します。
コツがつかめれば、自分の好みや部屋の雰囲気に合わせた、間接照明の使いこなし方がわかるようになるでしょう。
照明に変化をつけて、おしゃれで雰囲気のよいインテリアを実現してみてください。
間接照明のおしゃれな置き方を解説
そもそも、間接照明とはどのような照明なのでしょうか。
間接照明は、天井や壁などに当てて拡散させた光で間接的に空間を照らす照明を言います。
やわらかい光で部屋を明るくするのと同時に、部屋の雰囲気を高め、リラックスした印象をもたらしてくれるでしょう。
具体的にどのような置き方をするとよいのか、シーン別に解説します。
リラックス空間を演出する置き方
ゆったりとリラックスできる部屋にしたいときには、光を低めの位置にしてみてください。
朝日が昇りかけているとき、あるいは夕日が沈みそうな時間帯の光に落ち着きを感じることはありませんか。
太陽の位置が低いときは、1日の活動前もしくは活動を終えるときです。
そのため、照明も部屋の上部を暗くして低い位置に明かりを置くようにすると、落ち着いた印象にできます。
具体的には、背の低いスタンドライトやテーブルライトを床やサイドテーブル上に置くとよいでしょう。
ソファの後ろに横置き可能なバーライトを置き、背面から光が漏れるような置き方もおすすめです。
ほかには、インテリアグリーンの鉢の後ろに光源を置くアレンジもあります。
葉の間から漏れる光や植物のシルエットを楽しめ、部屋の印象を高められます。
部屋を広々と見せる置き方
部屋の奥に光があると、 目線が誘導されて奥行き感を出せます。
また、部屋の隅にぼんやりと光が広がり、四隅の境目が消されると、部屋を広く感じさせる効果も得られるでしょう。
一人暮らしのワンルームや限られたスペースしかない間取りでの圧迫感を抑えたいときにも、おすすめの置き方です。
シーリングライトやダウンライトは、天井から床方向への光となるため、天井の四方が暗くなりがちです。
天井方向に光を当てて天井と壁の境目に影を作らないようにすれば、開放感を演出できるでしょう。
空間にリズム感を与える置き方
天井に取り付けるシーリングライトは、部屋全体を明るくする全般照明です。
一律に天井方向から床に向かって照らすため、床面のほとんどに光が当たる状態になります。
作業時に全体的な明るさが必要な場合にはよいですが、インテリアが単調に見えてしまいます。
明るい場所と暗い場所を生み出すことで、立体感のある演出が可能です。
一つの空間の中に間接的な照明を複数使い、高低差をつけてリズム感を与えるようにしてみてください。
異なる高さのスタンドライトやブラケットライト・ペンダントライトを組み合わせるとよいでしょう。
お気に入りスペースを目立たせる置き方
照明そのものを楽しむだけでなく、お気に入りのアイテムを光らせて演出する方法もあります。
壁面や棚の上にアート作品を飾り、スポットライトや照射方向をコントロールできるユニバーサルダウンライトで光を当ててみてください。
お気に入りのアイテムやスペースを魅力的に見せると同時に、間接照明として部屋全体の雰囲気を高められます。
熱を発生しやすい電球を長時間当て続けると、変色や変形の原因になるかもしれません。
光を当てる物と電球の特性を事前に確認してから、照射するようにしましょう。
建築化照明・家具付属照明を用いる方法
間接照明の一つに、壁や天井の構造を利用した「建築化照明」があります。
また、造り付け家具や収納家具に付属した照明も、間接照明のように利用できます。
ここでは、そのような間接照明の演出方法についてご紹介しますので、参考にしてください。
コーブ照明
天井付近に照明を設置し、天井に向かって光を反射させる建築化照明の一つです。
折り上げ天井とは、天井の中央部分を周囲より高くした天井のことを指します。
部屋を広く開放感あふれる雰囲気にしたいときに作られますが、この折り上げ天井部分に照明器具を設置してコーブ照明にするケースもよく見られます。
高くした天井に光を当てることで、より天井を高く見せる効果が得られるでしょう。
コーニス照明
天井方向を照らすコーブ照明に対して、天井から床方向へ照らす建築化照明をコーニス照明と言います。
カーテンボックスの中に照明器具を入れてカーテンを照らす方法もあり、壁面を広く照らして明るさを確保できるのが特徴です。
横方向に光を照らすことができ、おしゃれで印象的な空間演出ができます。
雰囲気のよい間接照明として設けても、光量が多くなると明るすぎてしまう可能性があるため計画には注意が必要です。
また、壁面にあるスイッチやコンセント・インターホンなど、あえて照らしたくない物に光を当てないように気をつけて計画してみてください。
バランス照明
上下方向の光を照射させるタイプが、バランス照明です。
建築化照明として造作される物以外にも、上下方向に光を照射させるブラケットライトもあります。
上下方向に光が広がり、アート作品のような印象を生み出します。
ブラケットライトは、このように器具自体のデザインも楽しみながら壁面を飾るアイテムとしても活躍してくれるでしょう。
家具組み込み型の照明
収納棚や造作家具に照明が付いているタイプも、間接照明代わりに重宝します。
例えば、画像でご紹介しているテレビボードもそのうちの一つ。
こちらは、モダンなシステム収納家具を数多く取り扱う、Molteni&C(モルテーニ)のLIVING BOX(リビングボックス)です。
光源が直接目に入らないように、小型の照明器具が家具の内部に取り付けられています。
棚の中を照らす機能性と間接照明としての演出性を兼ね備えています。
間接照明を設置する際の注意点
間接照明のおしゃれで機能的な置き方をご紹介しましたが、おしゃれさを優先させた結果、生活の質が下がってしまっては意味がありません。
また、おしゃれに見えると思っても思わぬ落とし穴があり、かえって見栄えがよくない状況に陥るケースもあります。
そこで、ここでは、間接照明を設置する際に気をつけるとよいポイントを解説します。
光の色合いを意識する
色温度とは光の色味のことを指しており、あたたかみのあるオレンジ色や目覚めを促すような白い光といった色合いを、数値(単位K:ケルビン)で表します。
色温度の数値が高くなるほど青味を帯びた色になり、数値が低いほど赤味が増すのが特徴です。
自然界の色温度は、次のように変化すると言われています。
- 朝日:3,500K(ケルビン)→ 温白色
- 朝もやの光:4,000K(ケルビン)→ 昼白色
- 晴れた日の日中:6,000K → 昼光色
- 夕日:2,000K(ケルビン)→ 電球色
間接照明でリラックスできる空間演出をするのであれば、朝日や夕日のようなあたたかみの感じられる温白色や電球色を選ぶとよいでしょう。
調色(光の色温度を段階的に変化させられる)できる電球も販売されています。
光の色を時間帯や部屋を使う用途によって、変えてみてもよいかもしれません。
光源が見えないようにする
光が目に入るとまぶしくて物が見えにくくなり、不快感が生じます。
このような不快な光をグレアと言い、落ち着いた生活を邪魔する要素の一つとなります。
間接照明は、低い位置にスタンドライトを置く、スポットライトで物や壁を照らすなど、照明の光が目に入りやすい環境です。
また、建築化照明も見る位置によっては、光源が目に入る可能性があります。
このように、光源が直接見える場所にあると落ち着かず不快に感じるため、間接照明は、光源が目に入らないポジションへ置くようにしましょう。
光の映り込みに注意する
直接光源が見えなくても、光の反射によってまぶしさを感じることがあります。
例えば、照明器具の光源が、光沢のある床材やガラス・鏡へ映り込む場合が考えられます。
まぶしいだけでなく、見た目にもよくないため、間接照明を設置する際には周囲の状況をよく確認してみてください。
目立たせる必要のない物を照らさない
間接照明でおしゃれに演出できたと思ったら、思わぬ物が照らされていたという失敗も耳にします。
お気に入りのアイテムや壁面・天井を照らしていても、そこにはスイッチや換気扇・コンセントなどがあるかもしれません。
間接照明の光がエアコンに当たってしまう、家電を照らしてしまうといったことがないように、光が当たる場所をしっかりとチェックしてから置くようにしましょう。
必要に応じて全般照明も併用する
間接照明だけでは、暗いと感じる可能性もあります。
とくに、ホームオフィス・リモートワークなどで作業する場合は、雰囲気のある照明では手元が暗くて作業がはかどらないかもしれません。
暗い部屋でのパソコン作業は、ディスプレイの強い光によって目の筋肉疲労が起こるとも言われています。
負担を減らすためにも、部屋の使い方によっては全般照明も併せて使うようにしてみてください。
間接照明を使ったMAYSのコーディネート事例3選
MAYSが手掛けるインテリアコーディネートは、照明計画にもこだわっています。
居心地のよい空間づくりに、とても大切な要素の一つだからです。
ここでは、間接照明を使ったコーディネートを厳選して3事例ご紹介しますので、参考にしてみてください。
アートを引き立たせるスポット的な照明
はじめにご紹介するのは、ダウンライトを壁面に当ててアートを照らす照明方法です。
天井に埋め込まれたダウンライトは、直接光源が目に入る照明器具ですが、このように壁面に光が当たるように配置すれば間接照明のように使うことができます。
ペンダントライトやスタンドライトなど、異なるタイプの照明器具を組み合わせて立体感のある照明計画を実現しました。
スタンド照明でメリハリのあるリビングに
部屋の隅に、シェード越しにやわらかい光が広がるスタンドライトを置きました。
光の位置が低くなり、落ち着いた印象になっています。
リビングスペースの天井中央部に設置したシーリングライトの照度を落とし、間接照明のあかりで補うようにすれば、ゆっくりと夜のリラックスタイムを満喫できるでしょう。
コーブ照明を使ったリビングダイニング
一部を低くした天井を利用して、コーブ照明を設けた事例です。
天井方向へ広がる光が、開放感を生み出してくれています。
リビングの奥にも、コーブ照明とスタンド照明を置くことで、光の高低差が出てリズム感のある空間になりました。
間接照明のおしゃれな置き方でお困りならインテリアコーディネートのMAYSへ
間接照明は置き方にこだわり、いくつかの注意点に気をつければ、とても素敵な演出効果を発揮してくれます。
しかし、いざやってみようと思っても、本当にこれでよいのか不安に感じる方もいるのではないでしょうか。
そのようなときは、インテリアのプロに相談する方法もおすすめです。
MAYSでは、おしゃれな間接照明を取り入れたコーディネートの提案を行っています。
どのようなサービスがあるのか、詳しくご紹介します。
東京都港区を中心に年間1,000件のコーディネート実績あり
インテリアコーディネートをプロに依頼するといっても、どういったサービスを提供してもらえるのかわからないと心配です。
MAYSでは、東京都港区を中心に、マンション・戸建て・オフィスなど、さまざまな物件のインテリアコーディネートを手掛けています。
年間約1,000件の実績があり、経験・知識が豊富なコーディネーターがお客様のご要望に寄り添うご提案をしています。
弊社のサイトでは、実際のコーディネート事例をご紹介していますので、参考にしてみてください。
おしゃれさだけでなく依頼者のライフスタイルまで計算の上でご提案
インテリアがおしゃれでも、暮らしにくさを感じるようでは本末転倒です。
お客様のインテリアのお好みや嗜好だけでなく、ライフスタイルもしっかりヒアリングしています。
集中して在宅ワークをしたい、リラックスできるリビングを作りたい、人をたくさん招いてにぎやかに過ごしたいなどさまざまな暮らし方があるでしょう。
ご提案するのは、このようなライフスタイルやご家族構成、将来的に変化が見込まれるライフステージなども踏まえたプランです。
また、ご自宅を内見し、間取りや寸法などを詳しく調査した上でプランニングしますので、動線計画もしっかり考慮しプランを作成できます。
おしゃれで居心地がよいだけでなく、快適な暮らしを実現できます。
コーディネートに加えてお気に入りの家具は購入も可能
提案した家具は、すべて購入可能です。
国内外100以上のブランドを取り扱っているので、お気に入りの家具を見つけられるでしょう。
ソファやダイニングテーブルなどの家具だけでなく、照明・カーテン・インテリアグリーン・アートなどもご用意しています。
トータルコーディネートで、ワンランク上質な暮らしを叶えられるでしょう。
引っ越しで不要なブランド家具は買い取りもお任せ
これまで使っていた家具でも、引っ越し先ではサイズやインテリアテイストに合わず使えないかもしれません。
大きな家具は、廃棄処分にも手間がかかります。
まだ使える長く愛用していたブランド家具を処分するのは、もったいないと感じる方もいるのではないでしょうか。
MAYSでは、そのような中古ブランド家具の買い取りも行っています。
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文・松田 ともみ(インテリアコーディネーター)