失敗しないラグサイズの選び方とは?最適なラグサイズを部屋別に解説
新生活に合わせてラグを新調する際、「部屋の広さに最適なラグのサイズがわからない……。」と悩む方は多いでしょう。
ラグのサイズが部屋の広さやレイアウトに適していると、おしゃれで開放感のある部屋となり、インテリアも見栄えがします。
そこで本記事では、ラグサイズの選び方や基準寸法、各部屋に適したラグサイズをご紹介します。
部屋を素敵にレイアウトして、新生活を気持ちよくスタートさせましょう。
目次
ラグとは
ラグとは3畳未満の小さい敷物のことです。
よく似たインテリアにカーペットがありますが、カーペットは部屋全体に敷き詰める大きな敷物をさしています。
ラグには、以下のような暮らしを快適にする役割や活用方法があります。
- 防音効果
- 座り心地の向上
- 部屋をセンスアップできるインテリア性
- 床からの冷気や熱の軽減
- 傷防止効果
生活音や床の傷防止効果のほか、床からの冷気や熱をカットする断熱効果など、一枚敷くだけで居心地のよい環境となるのはラグならではのメリットです。
部屋での過ごし方に合わせてラグの使い方やレイアウトを工夫すると、より健康的で快適に過ごせるようになります。
ラグの基本サイズ
ラグサイズを選ぶ際に、以下の目安となる基本サイズを知っておくことは大切です。
- 100×140cm(約1畳)
- 140×200cm(約1.8畳)
- 200×200cm(約2.5畳)
- 200×250cm(約3.8畳)
- 200×300cm(約3.5畳)
- 約100cm、約150cm、約200cm(円形サイズ)
ラグは上記の基本サイズをベースに10cm単位でサイズバリエーションがあるため、基本のサイズ展開を知っておくとラグを選びやすくなります。
4人掛けダイニングテーブルの下に敷くなら「200×250cm」、一人暮らしでローテーブルの下に敷く場合は「約150cmの円形ラグ」が最適です。
部屋の広さやレイアウトのパターンに適したラグサイズを把握しておくと、ラグのサイズ選びで失敗することはないでしょう。
ラグサイズの選び方のポイント
ラグサイズを選ぶ際に重要となる2つのポイントを解説します。
部屋の広さに適したサイズを選ぶ
選び方のポイントの一つめは、部屋の広さに適したサイズを選ぶことです。
部屋の広さに最適なラグを選ぶと、空間にメリハリが生まれ、おしゃれで心地よい部屋になります。
各部屋の広さに適したラグサイズの目安を以下の表にまとめました。
※各部屋の寸法は江戸間を参照
また、ラグを選ぶ際は「〇畳用」というサイズ表記に注意する必要があります。
畳の寸法はマンションや戸建て、京間や江戸間などで規格が異なるため、一口に1畳といっても広さや寸法は同じではありません。
ラグサイズの表と注意点を押さえて、 部屋の広さに適したサイズのラグを選びましょう。
4.5畳
4.5畳の部屋には、「100×150cm」のラグがおすすめです。
幅85cm×奥行き55cmのローテーブルを置いた状態でも座れるスペースを十分確保できます。
ラグを敷いても部屋の約3/4は空きスペースとなるため、テレビやブックスタンドを置くなど好きなようにレイアウトする余裕があります。
リビング横の4.5畳の和室や畳コーナーなどには、優しい印象となる円形ラグ(約100cmサイズ)を敷くのもよいでしょう。
6畳
6畳一人暮らしの方は「140×200cm(約1.8畳)」、または使いやすい正方形「200×200cm(約2.5畳)」のラグがおすすめです。
140×200cmラグは2人掛けソファと合わせるのに最適なサイズで、ローテーブルを置いて座卓スタイルを楽しんだり、空いたスペースで寝転がったりとゆったりくつろげます。
200×200cmラグは、ソファ・ローテーブル・ベッドと3つの家具の足元をカバーしたい場合に使い勝手のよいサイズです。
6畳に敷くにはやや大きめのサイズとなりますが、広々と床に寝転がりたい方には200×250cmサイズの人気があります。
8畳
8畳には「150×200cm(約1.8畳)」または「200×250cm(約3.8畳)」のラグがおすすめです。
150×200cmラグは、幅160~175cmの2~2.5人掛けソファと合わせるのに適しています。
ローテーブルなどの家具を置かない場合は、大人1人は寝転がれるサイズです。
また、3~4人用の約75cmの円形テーブルなどを置いて座卓スタイルを楽しむこともできます。
200×250cmラグは、ラグスペースを広く取りたい方に人気があるサイズです。
テレビボードとソファの間にラグ(200×250cm)がちょうどおさまるイメージで、レイアウトやテーブルサイズ次第では大人が横になることもできます。
4人掛けのこたつ(150×90cm)を置きたい場合は、200×250cmラグが最適なサイズです。
リビング(10畳)
広さに余裕があるリビングのため、「180×240cm」「200×200cm」「200×250cm」などワイドサイズのラグがおすすめです。
上記の3サイズは幅170~200cmの3人掛けソファに対応できるなど、家族の団らんに適しています。
200×250cmなど大きめのサイズを選ぶと、空きスペースをキッズスペースとして子どもの遊び場に活用できます。
ローテーブル周辺の汚れ対策やワンポイントとして、カーペットの上に100cm程度の円形ラグを敷く重ね敷きもリビングならではのレイアウトです。
家具とのバランスで選ぶ
ラグサイズの選び方の二つめは、使い勝手やレイアウトなど家具とのバランスで選ぶ方法です。
家具とラグのサイズバランスが最適だと、「開放感のあるおしゃれな部屋になる」「生活動線がスムーズになる」などのメリットがあります。
反対に家具とラグサイズが釣り合っていない場合、「ドアの開閉時にラグが引っかかる」など暮らしやすさを損ねるデメリットにつながりかねません。
ソファと合わせる場合は、ソファの横幅より一回り大きいラグを選びましょう。
ダイニングテーブルの下に敷く場合は、椅子を引いたときにはみ出さないように、テーブルの両側からそれぞれ約60cmゆとりのあるサイズがおすすめです。
ベッドと合わせる場合は、ベッド下全体に敷くのか、アクセントとして足元に敷くのかなど、使い勝手やレイアウトを重視してラグサイズを決めましょう。
【リビング】ラグサイズの選び方
リビングに敷く場合におすすめのラグサイズを、ソファスタイルと座卓スタイルの2通りに分けてご紹介します。
ソファスタイルのラグサイズ
「2人掛け」「2~2.5人掛け」「2~3人掛け」「L字型」ソファのそれぞれに最適なラグサイズをご紹介します。
どのソファと合わせる場合でも、ラグの両サイドがソファの幅より10cmほど外側に広がるサイズを選びましょう。
2人掛けソファのラグサイズは「100×140cm」
幅120cm程度のコンパクトな2人掛けソファなら、「100×140cm」のラグサイズがおすすめです。
ソファの横幅とラグの140cm側(長辺)を合わせるように敷くイメージです。
床からの冷気や熱の影響を受けにくく、足元を快適にしたい方に向いています。
広いリビングに対してサイズ感は控えめなので、部屋のアクセントになるラグを好む方に最適なサイズです。
2~2.5人掛けソファのラグサイズは「150×200cm」
幅160~175cmの2~2.5人掛けソファの場合は、「150×200cm」のラグが最適です。
ソファの横幅とラグの200cm側(長辺)を合わせるようにレイアウトします。
家具を置かない場合は大人一人が横になって仮眠したり、3~4人がソファの前でゆったりくつろいだりと床生活を満喫できます。
8畳程度のリビングにソファの周りをカバーできる程度にラグを敷きたい場合は、「150×200cm」のラグが最適なサイズです。
2~3人掛けソファのラグサイズは「200×200cm」
幅170~200cmの3人掛けソファの場合は、「200×200cm」のラグがおすすめです。
このサイズであれば、ローテーブルの周りに座ってゆったりくつろぐこともできます。
ただし、ローテーブルなどの家具を置かない場合は200cm四方のフリースペースとなり、やや間延びしたイメージになりかねない側面もあります。
フリースペースを持て余してしまう場合は、一回り小さい「150×200cm」のラグを選ぶのもよいでしょう。
「200×200cm」のラグは、8畳または10畳程度のリビングに3人掛けソファを置くレイアウトに重宝するサイズです。
L字型ソファのラグサイズは「200×250cm」
カウチソファやコーナーソファなどL字型に配置する場合は、「200×250cm」のラグが最適です。
多くの場合で横幅とL字部分をカバーできる広さとなります。
ローテーブルを置くと、さらに会話の弾む団らんに適したレイアウトになります。
10畳以上のリビングにL字型ソファを置く場合は、ゆったりと余裕のある「200×250cm」のラグを選ぶとよいでしょう。
座卓スタイルのラグサイズ
座卓スタイルの場合は、テーブルから60cm以上ラグが外側に広がるサイズを選びましょう。
座卓スタイルにおすすめのラグサイズは、円形の150cmまたは200cmです。
円形150cmのラグを敷く場合、合わせるローテーブルは円形40~50cmのコーヒーテーブルくらいのサイズが適しています。
3~4人で団らんを楽しみたい場合は、円形70cmテーブルとのバランスが最適な円形200cmのラグがおすすめです。
【ダイニング】ラグサイズの選び方
ダイニングに敷くラグには、「インテリア性が向上する」「汚れや傷を防止できる」などのメリットがあります。
ダイニングのラグを選ぶ際は、テーブルから約60cm外側に広い、足元をカバーできる大きめのサイズを選びましょう。
ダイニングテーブルのサイズごとに、最適なラグサイズをご紹介します。
1~2人用テーブルのラグサイズは「100×140cm」
1~2人用の75×75cmテーブルには、「100×140cm」のラグがおすすめです。
ただし、椅子を引いたときに30cmほどラグからはみ出してしまうサイズ感となります。
椅子を引いた箇所までラグがほしい場合は、「100×200cm」のラグを選びましょう。
3~4人用テーブルのラグサイズは「140×200cm」
115~140cm幅の3~4人用テーブルには、「140×200cm」のラグが適しています。
余裕があるので、椅子を引いてもラグからはみ出すことはありません。
ダイニングテーブルをカバーできる広さでありながら、約1.8畳と省スペースにおさまることも魅力です。
4方位を囲んで座る場合は、テーブルの四隅から約60cmスペースを確保できる「200cm×250cm」サイズのラグを選びましょう。
4~6人用テーブルのラグサイズは「200×250cm」
150~165cm幅の4~6人用テーブルには、「200×250cm」のラグが適しています。
4方向に座ることもできるなど、余裕を持って使えるサイズです。
ダイニングテーブルとラグサイズのバランスが最適なので、部屋全体がすっきりと引き締まった雰囲気になります。
4~6人用テーブルを置く場合、「200×250cm」のラグは日常の使い勝手がよく、空間に対するおさまりのよいサイズです。
【寝室】ラグサイズの選び方
足元が心地よくなったり、床からの冷気が和らいだりと、ラグには心地よさを高めるメリットがあります。
レイアウトごとに寝室のラグサイズの選び方を解説します。
ベッド側面(長辺)のラグサイズは「100×140cm」
頻繁に出入りするベッド側面にラグを敷く場合は、「100×140cm」のラグが最適です。
乗り降りする足元をほどよくカバーしてくれるサイズとなります。
コンパクトなのでアクセントにもなり、部屋がすっきりとした雰囲気になります。
ベッド足元(短辺)のラグサイズは「円形100cm」
ベッドの足元にラグを敷く場合は、「円形100cm」のラグがおすすめです。
円形は優しくカジュアルな雰囲気になるため、リラックス空間となる寝室に向いています。
円形100cmはワンポイントに最適なコンパクトサイズなので、アクセントやインテリアとして空間をおしゃれに彩ってくれます。
ラグ+ローテーブルのラグサイズは「140×200cm」
ラグの上にローテーブルを置いて過ごすレイアウトにおすすめのラグサイズは、「140×200cm」です。
幅45cm程度のローテーブルを置いても座るスペースを確保でき、就寝前に読書など趣味の時間を楽しむこともできます。
ベッドとラグの縦方向を同じサイズに合わせると統一感のある部屋に仕上がります。
ダブルベッドのラグサイズは「200×250cm」
ダブルベッド(横140cm×長さ195cm)の下にラグを敷く場合は、「200×250cm」のラグを選びましょう。
「200×250cm」のラグであればどの位置から出入りしても足元に30~50cmラグがあるため、足元がヒヤッとすることなく快適に過ごせます。
見えるラグの面積が少ないため、メリハリと開放感のあるおしゃれな寝室になります。
ラグを購入する前にチェックすべき7つのポイント
サイズ以外に押さえておくべきラグのチェックポイントは以下のとおりです。
- 形状
- カラー
- デザイン
- 素材
- 機能
- パイルの種類
- ブランド
アクセントカラーや、ホワイト系のナチュラルな色合いのベースカラーなど、ラグの色味を使い分けることで部屋を自分好みの雰囲気に演出できます。
ダイニング下は汚れやすいため、洗濯可能なウォッシャブルタイプのラグがおすすめです。
品質やデザイン性を重視する場合は、ブランドで選ぶとよいでしょう。
サイズ以外にカラーや機能、ブランドなどを明確にして選ぶと、使い勝手のよい理想のラグが見つかります。
インテリアコーディネートなら実績豊富なMAYSへおまかせ
ラグは足元が快適になったり、部屋がセンスアップをしたりと魅力が多い敷物です。
サイズ展開が幅広く家具に合わせて選びやすい一方、選び方を知らないと「理想よりワンサイズ小さかった」とラグサイズで失敗する可能性も否定できません。
暮らしに最適なラグサイズをお知りになりたい方は、ソファから照明までインテリアコーディネートを得意とするMAYSへぜひご相談ください。
ラグを新調して、気持ちよく新生活をスタートさせましょう。
文・ライチ1214(大手ハウスメーカー元社員)