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快適なベッドの選び方とは?マットレスやフレームの特徴を詳しく解説

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毎日の健康のためにも、睡眠の質を高めたいと考える方はたくさんいるでしょう。

快眠に導くためには、寝室の温度や湿度・音などの環境も大切ですが、なによりもベッドなどの寝具にこだわる必要があります。

しかし、ベッドを選ぶ際には、どのような視点にこだわればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、数多くの寝室のインテリアコーディネートを手がけるMAYSならではの視点で、ベッドの選び方のポイントを詳しく解説します。

ベッドはマットレスやフレームなど、いくつかのパーツに分けられていますが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。

ベッドのサイズやベッドフレーム・マットレス、あるいは寝装品など、それぞれの特徴や種類を一つひとつ丁寧にご紹介します。

家族構成やそれぞれのライフスタイルにぴったりなベッドを選び、質の高い睡眠をとり、健やかな日々を過ごしましょう。

ベッドサイズを選ぶ

寝室 白いベッド

ベッドを選ぶときには、デザインや機能性も大切なポイントですが、適切なサイズであるかどうかから考えると選びやすいでしょう。

まずは、部屋の広さや使用する人数に合わせて、適切なサイズを選ぶことから始めてみてください。

ベッドサイズの違いと実際に選ぶときに注意すべき点をご紹介します。

サイズの違い

ベッドのサイズは、マットレスとフレームをセットにして考える必要があります。

日本で販売されているベッドマットレスのサイズの目安は次の5種類です。

  • シングル:幅90cm×長さ1m80cm
  • セミダブル:幅1m20cm×長さ1m80cm
  • ダブル:幅1m40cm×長さ1m80cm
  • クイーン:幅1m60cm×長さ1m80cm
  • キング:幅1m80cm×長さ1m80cm

高身長の方向けに長めのマットレスやフレームもあります。

フレームはデザインによって、大きさがまちまちのため、寝室の広さや出入りする位置との兼ね合いを加味してサイズを選んでみてください。

例えば、ベッドヘッド部分に収納が付いている物は、ベッド全体が長くなります。

あるいは、フレームの両サイドが広く作られているデザインもあるでしょう。

また、下部に収納があるフレームは引き出しの可動スペースも用意しなければなりません。

ベッドを選ぶときには寝室の広さだけでなく、窓・扉などの開口部、収納家具、コンセントの位置などもあらかじめチェックしておくとよいでしょう。

サイズを選ぶときの3つの注意点

ベッドサイズを選ぶときに、気をつけておくとよい注意点が3つあります。

注意点1.マットレスのサイズがまちまちの可能性がある

日本では、おおよその目安でサイズは決まっていますが互換性もあるので、よほど大きなズレはないでしょう。

しかし、海外製品の場合は日本の規格とサイズがまちまちで明確な基準がないケースもあります。

日本でよく見かける「シングル」「ダブル」などの表示だからと言って、イメージしているサイズではない場合も考えられます。

サイズの合うシーツがないなど寝装品のトラブルにつながることもあるので、必ず幅・長さを確認するようにしてみてください。

注意点2.フレームとマットレスのサイズが合わない可能性がある

前述の通り、マットレスのサイズが異なると寝装品だけでなく、フレームと合わないことも考えられます。

まっすぐな床板の上にマットレスを載せるだけであれば、多少のサイズ違いはシーツなどの寝装品でカバーできるので問題ありません。

しかし、床板の周囲が立ち上がり、穴部分にぴったりとマットレスをはめ込むような仕様には、サイズが合わないと致命的です。

マットレスだけでなく、フレームの形状やサイズもチェックして、組み合わせられるかどうかも確認しましょう。

注意点3.搬入経路を確認する

ベッドは非常に大きな家具のため、室内に搬入できるかどうかを、事前に確認しておく必要があります。

ベッドヘッドや脚部は取り外せても、フレームは組み立てた状態のままで搬入しなければならないかもしれません。

また、マットレスは大きく重量もあるため、配送が大変なアイテムの一つです。

ベッドマットレスの長さは2m前後となるため、場合によっては運び込めない可能性も考えられます。

メーカーによっては、事前に現場調査をして搬入経路を確認してもらえるサービスがある場合もあるので、問い合わせてみるとよいでしょう。

ベッドフレームを選ぶ

寝室 ベッド ベッドフレーム

ベッドを構成する部材のなかで、マットレス以外にはベッドフレームがあります。

寝室に必要なマットレスサイズが決まったら、次はベッドフレームを検討してみましょう。

ベッドフレームは見た目だけでなく、寝心地や休憩するときの快適さにもかかわるアイテムです。

インテリアの印象を左右するアイテムなので、素材やデザインにもこだわってみてください。

ベッドフレームを構成するのは、「床板」「ヘッドボード+フレーム」「脚部」の3つです。

パーツごとに特徴や種類をご紹介しますので、選ぶときに参考にしてみてください。

床板

ベッドの床板とは、マットレス下にある台座部分のことです。

マットレスの性能を助け、よりよい寝心地を実現させるパーツでもあるので、十分に吟味して選ぶ必要があります。

主な床板の種類は次の3つです。

  • すのこ
  • 布張り
  • ウッドスプリング

それぞれの特徴をご紹介します。

すのこ

薄い木の板を一定の間隔で角材に打ち付けた物がすのこです。

すのこタイプの床板は、すき間が空いているため通気性のよさがメリットに挙げられます。

しかし、冬場には床からの冷気が伝わりやすいデメリットもあります。

薄いマットレスや通気性の高いファイバータイプのマットレスを利用する際は、注意が必要です。

布張り

布張りの床板は、すのこのようにすき間がなく、平らな板に布を張った物です。

そのため、安定感がありマットレスのずれも少ない傾向があります。

一方、すき間がないため通気性の悪さがデメリットです。

湿気でマットレスにカビが生える可能性も考えられます。

マットレスを立てて干すなどの定期的なメンテナンスが必要です。

ウッドスプリング

ウッドスプリングとは、一見すのこのようですが、木材を重ね合わせた素材により弾力性能を持たせた床板のことです。

しなりに強いブナ材の使用が多く、耐久性の高さと弾力により、寝心地がよくなると言われています。

欧州の高級ベッドでよく見られ、床板のなかでは高価な仕様です。

ヘッドボード

ヘッドボードとはベッドの頭側にあるパーツのことで、板状の物や収納がついている物など、さまざまな形状があります。

インテリアの印象を左右する目に入りやすいパーツの一つです。

具体的に、どのような種類があるかご紹介します。

パネルタイプ

もっともシンプルなのが、一枚の板をベッドヘッドとするパネルタイプです。

木製のパネルが一般的ですが、格子状になっている物や布張り・革張りなど素材やデザインのパターンはたくさんあります。

素材の種類にもよりますが、厚みが薄いためベッド全体の長さも短くなります。

ベッドヘッドなし

壁をベッドヘッド代わりにするような、ベッドヘッドのないタイプもあります。

パネルタイプのベッドヘッドより、さらにベッド全体をコンパクトにまとめられますが、壁とマットレスのあいだにすき間ができやすい点には注意が必要です。

また、万が一頭や手などがあたった場合、汚れやキズが壁にダイレクトについてしまいます。

ベッドヘッドであれば、汚れの拭き取りや補修も可能ですが、壁には大掛かりな工事が必要になる可能性もあります。

壁際にクッションなどを置いて、サポートするようにするとよいでしょう。

収納付き

ベッドのまわりには、スマートフォンや時計・アクセサリーなどを置いておけるスペースがあると便利です。

サイドテーブルやナイトボードをベッドの横に置く十分なスペースが取れないときには、収納棚付きのベッドヘッドがおすすめです。

コンセントを接続できるようなタイプや、照明が付いている物もあり、状況に応じて選択してみてください。

しかし、収納の奥行き分だけベッド全体のサイズも長くなります。

寝室に設置できるスペースが確保できるか、あらかじめ確認してみてください。

クッション付きヘッドボード

眠る前の時間は、心地よい入眠を促すためにも非常に大切です。

ソファのようにクッション性のあるベッドヘッドは、眠るだけでなく読書や映画鑑賞など、ベッドの上でくつろぐ時間を想定して作られています。

ベッドサイドにはテーブルやサイドボードなどを設置し、飲み物や本を置けるようにするとよいでしょう。

アロマをたく、加湿器をつける、間接照明でやや暗い雰囲気を演出するなどの工夫も検討してみてはいかがでしょうか。

脚部

ベッドを支えている脚部は、目につきにくい場所ながら重要な役割を担っています。

マットレスは仕様にもよりますが、重量の大きい物が多く、さらにその上に人が横になって眠ることになります。

安定してベッド全体を支えられるかどうかが、大切なポイントです。

円柱・角柱

4〜6本の脚が付いている物が一般的で、木製・金属製などさまざまな素材で作られています。

ロータイプ・ハイタイプなど、同じベッドフレームでも高さを変えられる物もあるので、インテリアスタイルや用途に合わせて選んでみてください。

例えば、和モダンのインテリアならロースタイルの相性がよいでしょう。

また、マットレスが厚い場合にもロースタイルが適しています。

マットレスの厚みがある分、ベッドも高くなり出入りがしにくい可能性もあるからです。

ただし、使う人の体格によって差があるため、マットレスの厚みも含めて計算しながら検証してみてください。

幕板・収納

幕板によってベッド下部の床が見えない物もあり、下部に抜け感のある4本(または6本)脚タイプよりも重厚感のある印象を作れます。

また、マットレス下に収納ケースが付いているタイプもあります。

収納は「引き出し型」と、マットレスごと持ち上げる「跳ね上げ型」が一般的です。

それぞれ出し入れする場所が十分に取れているか、重量のあるマットレスごと持ち上げられるかなどを確認して選ぶようにしてみてください。

ボトムクッション

マットレスの下に、さらにマットレスがある「ボトムクッション(ダブルクッション)」タイプのベッドもあります。

マットレスの弾力性を高められる仕様ですが、二重にマットレスを作る構造になっており、比較的値段が高く、高級ベッドによく見られます。

ベッドマットレスを選ぶ

ベッド マットレス

ベッドサイズ・フレームを選択したら、次はマットレスを検討してみましょう。

マットレスはダイレクトに寝心地に影響を与えるため、しっかりと吟味する必要があります。

マットレスの主な種類は「スプリング」「ウレタン・樹脂」の2つです。

ウレタン・樹脂性

ポリウレタンを発泡させて固めたポリウレタンフォームや、ポリエチレンなどを固めたファイバー素材などで作られたマットレスです。

新素材も開発され性能・寝心地のよさも高まっていますが、比較的安価な物が多いのも特徴です。

低反発ウレタン

反発力が弱いウレタンによってできたマットレスで、適度なやわらかさが体にフィットし、体の自然なS字カーブを維持できます。

重力や圧力を感じにくく、やさしい感触です。

フィット感がある分、蒸れやすいというデメリットもあります。

また、体が沈むために寝返りがしにくいという声も聞かれ、どちらかと言えば体重の軽い方に向いているマットレスと言えるかもしれません。

高反発ウレタン

低反発に対して、かたくて反発力の強いマットレスです。

体が沈み込みにくく、寝返りのしやすさが特徴と言えます。

また、2人以上で一つのベッドを使う場合にも重心が偏りにくく、快適に眠れるでしょう。

しかし、かたすぎると体が痛くなることもあります。

表面材は肌触りのよいやわらかい物を選ぶ、ベッドパットを重ねるなど、体の負荷も考慮し工夫をしてみてください。

高反発ファイバー

近年よく見かけるようになった樹脂製マットレスの一つで、繊維状の樹脂を使っています。

ポリエチレン・ポリエステルなどの素材があり、洗えるマットレスとしても知られています。

敷き布団やマットレスの上で使える薄型の物もあり、通気性のよさと軽さが魅力です。

湿気がたまりにくいため、カビやダニの繁殖を抑えられるほか、軽くてメンテナンスもしやすいですが、耐久性が低いデメリットもあります。

ラテックス

ラテックスとは、ゴム樹液を原料とした素材です。

ラテックス製のマットレスには、次の3種類があります。

  • 天然ラテックス100%:ゴム樹液100%使用(最低限の凝固剤などの添加物を除く)
  • 天然ラテックス:天然ゴム保有率80%
  • 合成ラテックス:天然ゴム保有率80%以下

天然ラテックスは、ウレタンより耐久性があります。

しかし、重量がありメンテナンス時には動かしにくい点がデメリットです。

合成ラテックスは安価ですが、石油由来のゴムで作られ、耐久性・通気性がよくない上に、ゴム特有のにおいが気になります。

天然100%ラテックスのマットレスは、非常に高価です。

しかし、ダニやカビの発生も抑えられ耐久性も高いというメリットもあるため、使用感が好みであれば検討してみてください。

スプリング

マットレスの素材として、以前からよく知られているのがスプリングタイプではないでしょうか。

スプリングタイプとは、鋼線でできたコイル(バネ)を芯材とするマットレスで、主に次にご紹介する2種類があります。

ポケットコイル

コイルスプリングを一つひとつ不織布の袋に入れて敷き詰めたマットレスです。

点で体を支えるため、体の自然なラインに合わせた体圧分散ができます。

敷き詰めるコイルの数でかたさ・やわらかさを調節でき、寝返りの振動が伝わりにくいのも特徴です。

ポケットコイルは、次にご紹介するボンネルコイルより耐久性で劣るものの、横揺れがしにくく安定した寝心地を実現できます。

振動が伝わりにくいので、2人で寝る際にもおすすめです。

ボンネルコイル

複数のコイルスプリングを連結したマットレスで、面で体を支えられます。

ポケットコイルよりかための触り心地で、体圧分散がしにくく、寝返りによる振動の伝わりやすさがデメリットです。

そのため、2人で寝る場合にはやや不向きと言えるでしょう。

ポケットコイルに比べて耐久性に優れており、比較的安価です。

しかし、ギシギシとしたきしみが気になる物もあるため、注意して選んでみてください。

寝装品を選ぶ

寝室 ベッド 寝装品

最後にベッドまわりで必要な寝装品をご紹介します。

ベッドフレームと同様に、インテリアを左右するアイテムなので、寝室全体のコーディネートを考えながら選ぶとよいでしょう。

また、予備も用意しておくとよいアイテムです。

ベッドパッド・シーツ

マットレスの上に敷くパッドで、マットレス自体に取り外し可能なトップパッドがついている物もあります。

ウレタンマットレスの上に、通気性がよく洗える薄型のファイバーマットを敷くこともできます。

シーツは掛け布団カバーとそろえるとコーディネートしやすいでしょう。

肌に直接触れる物なので、素材にこだわって選んでみてください。

マットレスのサイズがイレギュラーな場合や厚みがある物などは、市販のシーツサイズでは互換性がない場合も考えられます。

マットレスのサイズに合っているか、確認しておくようにしましょう。

掛け布団・掛け布団カバー

掛け布団やカバーも必要です。

羽毛・綿・真綿(絹)など、好みの物を選んでください。

羽毛は軽くてあたたかく人気の高い掛け布団ですが、品質によってはデメリットもあります。

中に入っている羽毛の種類によっては、羽根の芯部分が表布を飛び出して肌にあたる、臭いがするなどのケースがみられるので注意して選びましょう。

枕・クッション

枕も数多くの種類があります。

掛け布団同様に羽毛・綿のほか、ウレタンやそば殻・小豆などを使った物やタオル地の物などがよく見られます。

肌触りや頭部サポート機能など、好みに合わせて選んでみてください。

また、クッションもベッドまわりのインテリア性を高めてくれるアイテムです。

カーテンや次に紹介するベッドスプレッドなどと調和する生地で、クッションを作れば寝室全体をワンランク上質な雰囲気にコーディネートできるでしょう。

ベッドスプレッド・ベッドスロー

ベッドスプレッドは、ベッドメイキング後に掛け布団の上から被せるカバーの一種です。

また、ベッドスロー(ベッドランナー・フットスロー)はベッドの足元付近にかけられている細長い布のことです。

いずれも、ベッドの汚れ防止として使われていますが、寝室のインテリア性を高めるためのアイテムにもなります。

クッションなどと同じようにこれらが無くても眠れますが、プラスワンアイテムとして、よりすてきな寝室作りに一役買ってくれます。

ぜひ、こだわって選んでみてはいかがでしょうか。

ベッドの選定やコーディネートはMAYSへおまかせ!

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年間約1,000件の高級物件のインテリアコーディネートを手がけるMAYSでは、寝室のベッドも幅広いラインナップでご用意しております。

ベッドだけでなく、サイドテーブルや照明・カーテンなど、寝室を鮮やかに彩るアイテムを多数とりそろえ、理想のインテリアコーディネートをご提案可能です。

ベッドの選び方に迷われている方、より快適な寝室のコーディネートを望まれている方はぜひお気軽にお問い合わせください。

文・松田 ともみ(インテリアコーディネーター)

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