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ファブリックソファの寿命は短い?長持ちさせる方法をご紹介!

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ソファの購入を検討するときに、張り地をファブリックにするかレザーにするか悩まれていませんか。

優しい肌触り、ナチュラルな雰囲気など魅力の多いファブリック、あるいは高級感のある空間づくりを担ってくれるレザー。

それぞれの素材に魅力はありますが、なかにはファブリックソファの耐久性や経年劣化を心配される方もいるのではないでしょうか。

また、ファブリックソファは、レザーに比べて劣化が早いのではないかと不安かもしれません。

そこで本記事では、ソファの張り地の違いによる特徴やそれぞれの寿命、メンテナンス方法などを詳しく解説します。

おすすめ商品やメンテナンスしやすいファブリックソファも紹介しますので、選ぶときの参考にしてみてください。

長く快適に使えるファブリックソファを選び、理想の暮らしを実現しましょう。

ファブリックやレザーの種類別で考えるソファの寿命とは?

ファブリックソファ

そもそも、ソファの寿命とはカバー(張り地)・フレーム・中身のクッションにおける経年変化のことを指しています。

ここでは、まずカバーに着目して寿命を考えてみます。

ソファのカバー(張り地)の主な素材は、次に挙げる3種類です。

  • レザー(本革・天然皮革)
  • 合成皮革
  • ファブリック

それぞれの特徴や生地の寿命がどれくらいかを詳しくみていきましょう。

レザー本革(天然皮革)

いわゆる「レザー」と呼ばれる張り地は、本革(天然皮革)を用いています。

牛・豚・羊などの皮を加工した素材で寿命は約10年と言われていますが、マメに手入れをすることでそれ以上長く使用可能です。

メンテナンスは日常的な乾拭きに加えて、定期的に専用のクリームを塗布して乾燥やひび割れを防がなくてはいけません。

表面処理加工方法によって特性は変わりますが、水でも染みになる・ひっかき傷がつく・乾燥によるひび割れなどが起こるものの、破れに対しては比較的丈夫な素材です。

合成皮革

合成皮革は、本革に似せて作られた人工的な素材です。

ナイロンやポリエステルなどの化学繊維の織物に、樹脂(ポリウレタンや塩化ビニル)をコーティングしたものなどがあります。

品質には差があり、低品質なものの寿命は2〜5年・高品質なものの寿命は6〜10年です。

劣化すると、べたつき・硬化・はがれが発生し、張り地の下にあるクッション材が露出するケースもあります。

ポリエステルは、劣化により加水分解現象が起こり、ツヤの変化・べたつき・硬化・剥離などが表面化します。

塩化ビニルは、耐久性は高く寿命も比較的長いのですが、元々の素材がかたく座り心地が劣る点はマイナスポイントです。

近年では、本革と区別がつかないほど精巧な合成皮革もあり、本革に比べて安価な面からもソファやチェアの張り地として選ばれるケースも増えています。

ファブリック(布)

ファブリックは、綿・麻・化学繊維などの糸を織って作られたものです。

織り方や素材によって寿命は変わりますが、目安は6〜8年ほどでしょう。

ファブリックの寿命の要因は、生地の破れや糸のほつれ・日焼けによる色落ちなどが挙げられます。

生地の織りがざっくりと粗いものは、ベルトなどで引っかけると糸がほつれたり破れたりしやすくなります。

布製の張り地の場合、カバーリングタイプになっているものも多く、カバーだけの交換も可能です。

カバーリングタイプで洗濯できる生地であれば、定期的に洗えるので汚れを落とし清潔に使用できます。

しかし、頻繁に洗濯を繰り返すと生地の強度が下がり寿命が短くなることもあるので、洗い方や頻度には注意が必要です。

ファブリックソファの寿命は何で決まる?

ファブリックソファ

ファブリックソファの寿命は6〜8年が目安であるとお伝えしました。

使い方や使用頻度により寿命は変わりますが、一般的にどのような汚れや傷みが起こり劣化するのでしょうか。

ここでは、ファブリックソファの継続利用による劣化についてみていきます。

食べこぼしや皮脂などによる汚れ

ソファでリラックスするときには、コーヒーやお茶などの飲み物を片手にテレビを見たり、読書をしたりすることがあります。

また、お菓子や軽食を食べながらくつろぐシーンもあるでしょう。

張り地のファブリックに飲み物をこぼして染みがつくことや、布の織り目のなかに食べこぼしやほこりが入り、汚れがたまってしまうことがあります。

掃除機でほこりを取り除くような日常的なメンテナンスや、カバーリングタイプの張り地を洗濯するなどしても取り除けない染みや汚れが積み重なります。

長年にわたりついた汚れは、美観を損ねると同時に衛生面からも寿命と判断する要因の一つです。

水汚れを弾いて染みになりにくい「撥水加工」が施された生地や、オプションで加工をつけられる張り地もあります。

洗うと加工が取れてしまい、長くは持続しない特徴があるため、採用するときにはあらかじめ機能性・持続性などを確認し判断してみてください。

日焼けによる変色

ファブリックは、日光による劣化で変色や強度が弱まることがあります。

主に紫外線による作用が大きく、耐光性・耐光堅牢度(日光堅牢度)などの指標により、強度の基準が設けられています。

多くのソファメーカーでは、張り地それぞれに「耐光性」などの等級を記載しており、それらの数値を目安に選んでもよいでしょう。

JIS(日本産業規格)では、1〜8級までの基準が定められており、8級が最も堅牢度がよい=日光の刺激に耐性があるとされています。

補足としてご紹介したい似ている用語に「耐候性」があります。

耐光性が光に対する耐性を指すものに対して、耐候性は屋外で受ける太陽光・風雨・湿度などさまざまな条件すべてへの耐性を示しているのが特徴です。

アウトドア用の家具を選ぶときには、耐光性だけでなく耐候性もチェックするとよいでしょう。

参考:耐光堅ろう度試験|一般財団法人 カケンテストセンター
参考:建築用語集|東建コーポレーション株式会社

擦れや破れ

ファブリックの張り地は、立ち座りにおいて擦れて傷むことがあります。

ベルトやバックルなどで引っかけて糸がほつれ、そこから生地の破れにつながる可能性もあるでしょう。

生地の織りが粗いとより引っかけてしまいやすくなるので、気になる場合は織り目のつまった生地を選ぶようにしてみてください。

また、傷や破れがなくても、座る部分や肘を支える部分など人が頻繁に触る場所はとくに傷みやすくなります。

この擦れによる傷みは「耐摩耗性」が、強度の指標です。

耐光性などと同様に、ソファメーカーが用意している張り地には、「耐摩耗性」が記載されていることが多いので参考にするとよいでしょう。

フレームやクッション材の劣化

ここまでは、ソファの張り地にフォーカスして寿命を考えてきましたが、カバーがきれいでも中身のクッション材のへたりによる劣化もあります。

ソファの座面・背面の中身である芯材やクッション材は、ウレタンや羽毛などでできています。

長く使ううちにへたり、クッション性が弱まり座り心地も悪くなってしまうわけです。

ブランドや商品によっては、中身の取り換えや羽毛の追加により、クッション性を高めるなどのメンテナンスに対応してもらえる場合があります。

また、木製のフレームや肘掛けなどは塗装がはがれてしまうこともありますが、再塗装をすればきれいな状態に戻せるケースもあるので、問い合わせてみてください。

ファブリックソファの寿命を延ばすメンテナンス方法について

ファブリックソファ 犬

ファブリックソファは、さまざまな要因で劣化し、いつかは使えなくなる「寿命」がきます。

できるだけ長く快適に使い続けるためには、日ごろのケアが重要です。

ファブリックソファのカバー(張り地)は、どのようにメンテナンスをするとよいのでしょうか。

そこで、ここではファブリックソファの寿命を延ばすためのメンテナンス方法やアイテムをご紹介します。

カバーリングタイプ

ファスナーや面ファスナーで固定され、必要に応じて着脱できるカバーリングタイプなら、定期的に取り外してメンテナンスができます。

ウォッシャブル生地を選べば、洗濯して汚れのケアもできるでしょう。

また、ダメージを受けやすいカバーだけを買い替えることもできます。

張り替えを依頼すると、ソファそのものを工場へ預けなければいけないので手間も費用もかかり、張り替えが終わるまではソファのない生活をせざるを得ません。

カバーリングタイプなら、替えの張り地を購入し自宅で取り換えができるので、ソファを使い続けられます。

ソファ張り地のうえに布を敷く

子どもが小さいあいだは食べこぼしや飲みこぼしが心配ではないでしょうか。

そのように小さな子どもやペットが頻繁に使う場合などには、ソファに布を敷いて保護する方法もあります。

ソファのデザインや張り地の色柄を損ねないスローやブランケットを被せてみてください。

季節によって、色や素材を変えれば気軽な模様替えを楽しめます。

掃除機などでほこりを除去

静電気によってほこりを吸着しやすいファブリックは、目に見えないほこりを吸い寄せています。

ほこりが積み重なり、汚れが目立つこともあるでしょう。

また、知らないあいだにたまった食べこぼしがダニの繁殖を助け、アレルギーを引き起こす原因にもなりかねません。

掃除機でマメにほこりやゴミを取り除くようにしてみてください。

粘着カーペットクリーナーを使うこともあると思いますが、布が傷む可能性があるので、粘着力が強すぎないものを使うなど注意が必要です。

掃除機でほこりを吸い取るときも、吸引力が強すぎると糸のほつれを招く恐れがあるので気をつけるようにしましょう。

ファブリックソファのお掃除方法については、以下の記事も参考にしてみてください。

汚れに強い生地を選ぶ

そもそも、汚れに強い生地があります。

「ペット向け」とうたわれている生地の多くは、汚れや傷がつきにくい素材です。

スペインの「aquaclean(アクアクリーン)」や、日本の旭化成が提供している「Lamous®(ラムース)」などがよく知られています。

すべてのソファに適用できる生地ではないため、ご希望のソファに対応可能かどうかは事前に確認が必要です。

張り地の選択肢として、このように汚れに強い生地が設定されているケースもあるため、問い合わせてみるとよいでしょう。

※注:Lamous®は、旭化成(株)の登録商標です。

ファブリックソファを買い替えるタイミング

黄色いファブリックソファ

ファブリックの寿命は6〜8年が目安ですが、使い方や状況によって買い替えるタイミングは変わります。

どのようなときに、買い替えが必要となるのでしょうか。

具体的に買い替えを検討するとよいタイミングについてお伝えします。

取れない汚れがついてしまったとき

飲み物をこぼしても、すぐに拭き取れば、目立つような染みにはならない可能性があります。

しかし、染みの付着から時間が経ち拭き取っても取れないようになったら、ソファやカバーを買い替えたほうがよいでしょう。

白に近い明るい色味の生地は、コーヒーやしょうゆなどの色の濃い飲み物、調味料がついたときに、染みが残りやすい傾向があります。

また、黒や濃紺などの濃い色味の生地では、頻繁に座る場所に光沢感のある擦れが汚れのように目立ってきます。

このように、簡単に取れない汚れがついてしまったときも寿命と言えるかもしれません。

擦れや破れが目立つとき

座っている部分や背もたれ部分などは、生地が擦れやすく、ひどい場合は破れてしまう可能性があります。

よく使う部分だけでなく、ソファの角や全体的に破れや糸のほつれが目立つ場合は、買い替えを検討する時期と言えるでしょう。

ひどい場合には、中身のクッション材や構造体が見えてしまうこともあります。

金属製の部材や木の破片などによるケガにつながる可能性もあるため、補修あるいは買い替えを検討してみてください。

模様替えを楽しみたいとき

汚れや傷みによるダメージだけでなく、引っ越しをしてインテリアの雰囲気が変わりイメージに合わなくなることも考えられます。

ソファのデザインや張り地の色柄の印象だけでなく、サイズやレイアウトがマッチしない可能性もあります。

ソファ本体が傷んでいるわけではないのであれば、張り地を変えてインテリアのイメージに合わせる方法も検討してみましょう。

また、季節によって異なる雰囲気を楽しみたいといった場合にも張り替える方法は有効です。

カバーリングタイプであれば、カバーだけの買い替えもできるので、気軽に模様替えを楽しめます。

メンテナンスしやすいおすすめのファブリックソファ3選

ファブリックソファを長く愛用するには、メンテナンスのしやすさがポイントの一つです。

そこで、メンテナンスのしやすいファブリックソファを厳選してご紹介します。

WG3003モデル|カリモク家具

品質の高い木製家具を数多く取り扱っている「カリモク家具」では、ペットとの暮らしにおすすめのシリーズを提供しています。

においや汚れ、爪とぎによる張り地の破れなどを気にして、ファブリックソファの購入に迷う方も多いかもしれません。

カリモク家具で用意のある張り地「DINAMICAⓇ(ディナミカⓇ)」は、ペットを飼っている方におすすめです。

初期撥水加工が施されており、水分をこぼしてもさっと拭きとれば染みになりにくく、汚れ防止につながります。

また、生地の表層面は爪がひっかかりにくい超極細短繊維が絡み合った構造です。

ペットの爪だけでなく、ベルトなどによる糸のほつれや生地の破れが起こりにくくなります。

※注:初期撥水は使用頻度により効果が薄れます。
※注:DINAMICAⓇは、旭化成グループの登録商標です。

MARENCO(マレンコ)|arflex (アルフレックス)

arflex (アルフレックス)の「MARENCO(マレンコ)」は、ボリューミーなフォルムが特徴的な名作ソファです。

イタリアのデザイナーであるマリオ・マレンコがデザインし、発売から50年以上の歴史があります。

カバーリング仕様になっているので定期的なメンテナンスもでき、生地に汚れや傷みがある場合はカバーだけの買い替えも可能です。

座面・背もたれ・アーム、それぞれのパーツのカバーを色違いにすることもできユニークなコーディネートを実現できます。

カバーを交換して気軽に模様替えができるので、いつでも新鮮な気持ちでインテリアコーディネートを楽しめます。

ROSETTogo(ロゼトーゴ)|ligne roset(リーン・ロゼ)

フランスのソファブランド「ligne roset(リーン・ロゼ)」には、汚れに耐性のある生地「aquaclean」の用意があります。

ウイルスやバクテリアの活性化を抑制し、生地を保護する加工です。

防ダニアレルギー効果も期待され、衛生的な状態でソファを使用できます。

「ROSETTogo(ロゼトーゴ)」は、特徴的なデザインと安定した座り心地で世界中で愛されています。

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MAYSではリビングだけでなく、ダイニングや寝室などのトータルインテリアコーディネートサービスを行っています。

ソファをはじめとした魅力的な家具を多数取り扱っていますので、ご要望に合わせた理想の暮らしを実現できるでしょう。

ここでは、MAYSのインテリアコーディネートサービスについてご紹介します。

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年間約1,000件の高級物件のコーディネートを手掛けるインテリアのプロが、国内外100以上のブランドのなかから、暮らしにぴったりの商品を選びコーディネートいたします。

コーディネートをする前には、ご予算・間取り・暮らし方のご希望などをしっかりとお伺いし、選定・提案・購入手続きの代行・納品まで行うサービスです。

ファブリックソファの寿命が気になる方も、商品や張り地のメリット・デメリットを踏まえて、お客様のご要望に合うものを選定しますので、悩みをすっきりと解決できます。

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インテリアコーディネートの相談といっても、なにを聞けばよいのかわからず不安に感じることはありませんか?

ソファの張り地をファブリックにするべきかどうか、どのようなファブリックがインテリアに合うのかなどの悩みは誰に相談すればよいか迷うこともあるでしょう。

MAYSでは、オンラインでの30分間無料相談も承っていますので、お気軽にご相談いただけます。

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文・松田 ともみ(インテリアコーディネーター)

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