役員室の正しいレイアウト方法。センスのよいコーディネート術もご紹介します
役員室は、役員の執務スペースだけでなく、経営にかかわる重要な決定がなされる場や、来客の応接の場など、さまざまな役割を担っています。
会社の社風やセンスのよさを表現する「会社の顔」になり得る部屋だからこそ、「センスのよいレイアウト方法を知りたい」と思う人もいるでしょう。
ここでは、東京港区を中心にハイグレード物件のインテリアコーディネートを提供するMAYSが、役員室のレイアウト方法について解説します。
おすすめのインテリアコーディネートアイディアもご紹介しますので、センスのよい役員室づくりのヒントにしてください。
目次
役員室の役割とは?
役員室は、役員が執務に集中するためだけの部屋ではなく、役員会議や来客の応対、重要事項の決定など、経営に関わる多様なシーンに対応する空間です。
また、役員室は社内外に対して、会社のイメージや社風を伝える重要な役割も担います。
役員室のレイアウトを検討する場合は、「社員とどのような距離感で仕事をしたいか」「社外に対してどのような印象を与えたいか」を考えることから始めましょう。
例えば、「社員と役員が気軽に意見を交換できる、オープンな雰囲気」を目指す場合は、社員の執務スペースから役員室にアクセスしやすくなるレイアウトが必要になります。
社外に対して格式高い印象を与えるのであれば、ダークブラウンを基調とした落ち着いた雰囲気のコーディネートがよいでしょう。
役員室のコーディネートに悩む人は、「どのような印象の役員室を作るのか」を検討してください。
オフィスにおける役員室のレイアウト方法
「オフィスの新設を予定している」「オフィスを改装する」人は、役員室をオフィスのどこにレイアウトするかを検討しましょう。
役員室は、機密情報や社外秘の資料を保管することが多く、高いセキュリティを保つことが重要です。
人の出入りの多い入口付近に役員室を設けてしまうと、不特定多数の人の出入りを許し、盗難のリスクが高まる可能性があります。
そのため、「役員室はオフィスの出入り口から離れた場所にレイアウトすることが一般的」です。
また、役員室のレイアウトを検討する際は、出入り口から役員室まで、どのように来客をご案内するかのシュミレーションも忘れずに行いましょう。
役員室に行くまでに、一般社員の執務スペースを通るようなレイアウトは、社内の情報漏洩につながるリスクがあるため、避けるようにしてください。
役員室と給湯室の距離を近くにすれば、スムーズなおもてなしが実現できます。
役員室に必要な機能
役員室はさまざまな役割を担っているとお伝えしましたが、具体的にどのような機能を揃えるべきなのでしょうか。
役員室に取り入れるべき代表的な機能をご紹介します。
執務に集中できる環境
役員は、経営に関わる重要事項について検証し、ときには重大な決定をくだす重要なポジションです。
そのため、一般社員とは異なる空間を設け、集中して自分の業務に取り組める環境を整える必要があります。
風通しのよさを重視し、役員室を設けないケースや、一般社員の執務スペースと役員スペースの間に仕切りを設けない企業もありますが、役員だけに任された重大な業務に取り組む場合は、個別に仕切られた空間があると重宝するでしょう。
また、執務に集中できるようなデスク環境を整えることも重要となります。
役員室のデスクを検討する人は、以下の条件を満たすアイテムを見つけてみてください。
・デスクは業務に不自由を感じない広さか
・必要な書類や機器を身の回りに収納できるか
・チェアは長時間座っていても疲れないか
・セキュリティ機能があるか
企業のなかでも重要なポジションにある役員だからこそ、質のよい仕事ができる環境を整えたいものです。
応接セット
役員室は、来客を接待する場としても使用されますので、応接セットは必ず取り入れるようにしてください。
役員室にお通しする来客は、会社にとって重要なクライアントであることが想定されます。
お客様に心地よく過ごしてもらうだけでなく、会社のイメージやセンスのよさをアピールするためにも、応接用のソファやテーブルには上質なアイテムを選びたいものです。
格式高い印象を与えたい場合は、ブラックやダークブラウンのレザーを使用した高級感のあるソファをレイアウトするとよいでしょう。
「遊び心を感じさせたい」「クリエイティブな社風を表現したい」場合には、明るい色合いのソファや、アーティストがデザインしたソファを選んで、ほかにはないコーディネートを楽しんでみてください。
いずれも、企業イメージを損なわないアイテム選びが重要となりますので、ブランディングを意識し、社外に向けてどのようなアピールをしたいかを検討しましょう。
ミーティングスペース
社員との意見交換の場になり得る役員室には、4〜6人程度で使用することを想定したミーティングスペースをレイアウトすると、活発なコミュニケーションを生み出すきっかけになります。
機密情報を取り扱うような役員同士の話し合いにも使用できるため、円滑かつスピーディーな判断を実現できます。
ミーティングスペースを設ける場合、役員室の防音性にも配慮が必要です。
情報漏洩を防ぐためにも、役員室内の会話が外に漏れないような対策を検討してください。
具体的には、防音壁や防音扉の導入が有効です。
通常の扉や、間仕切りに使用するガラスは防音性が低いことが多いため、すでに役員室に使用している場合は、音漏れがないか確認してください。
自然音や空調音を流して、会話を聞こえにくくする「サウンドマスキング」をプラスすれば、より防音効果が高まります。
また、スムーズなミーティングを実現するために、ウェブミーティングを想定したモニターや、データを共有するためのスクリーンなど、ICT機器を装備することで、さらに効率のよい話し合いを実現できます。
ただし、機能を充実させることに注力しすぎると、見た目を損なったり、来客がくつろげない環境になってしまう可能性があります。
インテリアを損なわないデザイン性の高さと機能性の両立がポイントです。
セキュリティ対策
機密情報を取り扱う役員室にとって、セキュリティ対策は大変重要です。
万が一、社外秘の情報が外に漏れてしまうことがあれば、会社に大きな損失を与えるだけでなく、企業イメージをダウンさせてしまいます。
役員室に取り入れたいセキュリティ対策は以下の通りです。
・防音対策
・中が見えないデザインの収納
・一部の人しかアクセスできないロックつきの収納
前述の通り、役員室の防音対策は情報漏洩を防ぐためにも重要です。
特に、経営に関する重大な決定事項や未発表の人事について話し合う際には、ほかの一般社員に情報が漏れないように対策してください。
また、収納のセキュリティにも配慮が必要です。
役員室は、来客などで外部の人が出入りすることが想定されるため、保管書類が外部の人の目にさらされないような工夫を取り入れましょう。
具体的には、収納扉はガラス戸ではなく、中が見えないデザインの収納を推奨します。
ロック機能がついている収納を選び、ロックを開けられる人物を役員と秘書に限定するなど、その情報に携わる一部の人しかアクセスできないようにするとよいでしょう。
役員室のレイアウトでチェックするポイント
役員室内に家具をレイアウトする際に気をつけるべきポイントをご紹介します。
動線・通路幅
役員室の家具レイアウトを検討する場合は、役員や来客の動線を想定した家具配置が重要です。
使いにくい動線は、業務の効率を下げるだけでなく、外部の人に対して居心地の悪い思いをさせてしまいます。
また、役員ならではの余裕と格式の高さを演出するためにも、通路幅に余裕を持たせるような家具配置をするとよいでしょう。
一般的に、人が正面を向いて歩く場合の通路幅は、最低でも50〜60cm必要です。
最低限の通路幅しか確保できないと、余裕のない印象を感じさせるため、メインの動線となる場所には1mほどのゆとりをもたせた通路を確保しましょう。
すべての通路幅を広くすることが難しい場合は、役員と来客がメインで通る通路の幅を優先的に広くするとよいですよ。
家具の質
役員室に取り入れる家具は、ワンランク上の上質なアイテムを選びましょう。
その企業がどのような家具を導入しているのかによって、その企業の価値観やトップのセンスのよさをアピールできます。
コアなブランドや、若手デザイナーの家具など、珍しいアイテムを導入すれば、来客との会話のネタにつながる可能性もありますよ。
大切なお客様をおもてなしする意味合いでも、上質で心地のよい空間を演出しましょう。
カラーコーディネート
社内外に与える企業の印象は、その空間に使用するカラーによって左右されます。
明確な目的をもったカラーコーディネートを取り入れることで、効果的なブランディングが可能になるでしょう。
以下におすすめのカラーコーディネートアイディアをご紹介します。
重厚感を感じさせる空間
ダークブラウンの家具を取り入れることで、重厚感のある格式高い空間に仕上がります。
エグゼクティブにふさわしい落ち着いた雰囲気は、緊張感と企業の品格を感じさせ、重要なクライアントをもてなす際にぴったりのコーディネートです。
壁紙は白や淡いベージュを採用し、空間が暗くなりすぎないように注意しましょう。
モダンな空間
モノトーンでまとめた空間は、モダンでスタイリッシュな印象を与えます。
家具には、金属やガラスなどの無機質な素材がおすすめです。
また、ブラックのレザーソファをコーディネートすれば、強さと高級感を感じさせます。
クリエイティブな空間
クリエイティブで遊び心のある社風を演出したい場合は、あえてカラフルなアイテムを取り入れたり、独特なデザインの家具を取り入れたりしてみましょう。
センスのよさをアピールするきっかけにもなりますので、こだわりの家具を選んでみてください。
イエローやレッドはパワーを感じさせる色です。
オレンジは友好的な印象を与え、グリーンは平和を感じさせ、リラックス効果をもたらします。
執務に集中する効果も期待するのであれば、ブルーを取り入れるとよいでしょう。
どのような印象を与えたいのかによって、色が持つイメージと照らし合わせながら、カラーコーディネートをしてください。
社風をアピールする
企業の想いを表現しているコーポレートカラーを役員室に取り入れるコーディネートもおすすめです。
わかりやすく会社のイメージを表現できるため、ブランディングに最適です。
はっきりとしたコーポレートカラーを採用していて、家具に取り入れにくい場合は、アートやチェアなど、小さな面積に取り入れてみてください。
役員室のインテリアコーディネートならMAYSへお任せください
MAYSでは、インテリアのスペシャリスト達が、お客様のご要望に合わせたインテリアのトータルコーディネートをご提供しております。
ここからは、MAYSがご提供するサービスについてご紹介します。
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担当するのはインテリアの知識に長けたコーディネーターたち。
東京港区を中心としたハイグレード物件を担当するインテリアのスペシャリストです。
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文・kaneko mika(インテリアコーディネーター・カラーコーディネーター1級・整理収納アドバイザー準1級)