1LDK・1SLDKの使い方とは?レイアウトにこだわって快適に暮らそう!
1LDK・1SLDKで快適に暮らすには、どのように家具をレイアウトすればよいか悩んでいませんか。
部屋の広さに対しての適切な家具のサイズやレイアウトがわかれば、インテリアコーディネートを楽しく考えられるかもしれません。
そこで本記事では、家具のおおよそのサイズを提示しながら「一人暮らし」「二人暮らし」、それぞれの部屋の使い方を提案します。
1LDK・1SLDKの間取りで、ライフスタイルに合わせた理想の暮らしを実現してみてください。
目次
1LDK・1SLDKとは?
1LDK・1SLDKとはどのような間取りを指しているのか具体的にご紹介します。
ちなみに、LDKという考え方は、戦後に定着したと言われています。
寝食を同じ部屋で共にした日本古来の暮らし方が、洋風へと大きく変化していったわけです。
現代においてもマンション・戸建てにかかわらず、間取りを選ぶうえでわかりやすい指標として使われています。
1LDKとは?
LDKは、次のスペースで構成されています。
- ・L:Living=リビング・居間
- ・D:Dining=ダイニング・食事室
- ・K:Kitchen=キッチン・台所
〇+LDKは、LDKのほかに〇部屋分の居室があることを示しており、1LDKはLDKともう一つ居室がある間取りのことです。
キッチン・リビング・ダイニングそれぞれが独立している場合も、一続きになっている間取りもあります。
長らく、キッチンに立って作業をするときに、リビング・ダイニングへ向くレイアウトの人気が高い傾向です。
しかし、一人暮らし・二人暮らし用の1LDKではその限りではありません。
例えば、同じ1LDKでもキッチンの正面にダイニングがあり、その隣にリビングが配置される横長リビングも非常に人気です。
余談ですが、ベッドルームが独立しておらず、LDKと一続きになっている間取りは「1R(ワンルーム)」と呼ばれています。
さらにLDを設けず、キッチン+居室の間取りは「1K(ワンケー)」と表されます。
いずれも、1LDKと同様に一人暮らし・二人暮らしのマンションなどではよくある間取りです。
1SLDKとは
時折みかける「1SLDK」は、どういった間取りを指すのでしょうか。
「S」は「サービスルーム(Service Room)」という意味であり、居室以外の納戸や書斎を指しています。
限りのあるスペースのなかで、便利に活用できる「予備の部屋」といえるでしょう。
|サービスルームのメリット
サービスルームは、不足しがちな収納空間を増やせます。
衣替えをする衣類や防災用の備蓄品など、日常的に使わないものの、必要なときにすぐに取り出したいアイテムを収納できます。
あるいは、書斎や趣味室・家事室など、リビングダイニングや寝室とは別の空間があると嬉しい方にも便利な部屋となるでしょう。
在宅勤務が普及し、集中して仕事に取り組みたい方のワークスペースとしても利用できる場合があります。
しかし、あくまでも居室ではないため、仕事や趣味には不向きなケースも考えられます。
あらかじめ仕事などに使いたいと考えて、サービスルーム付きの部屋を探す際は条件・状況を確認するようにしてみてください。
|サービスルームのデメリット
そもそも、サービスルームには、決まりやルールはありません。
しかし、建築基準法では「居室」に適合しない部屋を指しているため、2LDKとせずに「S」と呼ばれるのです。
居室ではない理由に、採光や換気の基準を満たしていないということが挙げられます。
つまり、十分な大きさの窓がないため、換気や採光がしっかりできない可能性があります。
また、エアコン・テレビ・電話回線が設置できないケースが多く、コンセントの数が少ない環境です。
BluetoothやWi-Fiなどの無線通信を活用したとしても、パソコンを使う必要がある仕事をするには、適していないかもしれません。
また、温度・湿度・照明など仕事を行うには不十分で、快適な状態を維持できないケースも考えられます。
収納部屋として活用する場合でも、換気ができない環境では傷みやすいものもあるため、サービスルームの環境を事前にチェックしておくとよいでしょう。
東京都内では1LDKはどれくらいの広さ?
東京都内で、一人暮らし・二人暮らし用の1LDK賃貸マンションは、エリアや築年数によっても賃料や広さが変わります。
築年数が浅い物件では、次のような賃料・広さがおおよその目安となるでしょう。
- ・高層階・港区など:1ヵ月の賃料20万~・広さ 20~35平方メートル
- ・23区東部・西部など:1ヵ月の賃料12万~・広さ35~45平方メートル
平均的な広さ35平方メートルを基準にすると、「LDK=10畳程度」+「1R=6畳程度」の間取りとなります。
サービスルームの広さに決まりはありませんが、3~4.5畳が目安なのではないでしょうか。
サービスルームは「ほかの居室よりも天井が低い」「配管スペースや梁が多い」など床面積だけではわからない条件がある場合もあります。
どのように使うかを踏まえたうえで、部屋全体のサイズ感をしっかりと把握しておきましょう。
1LDKの「一人暮らし」におすすめの家具サイズとレイアウト
東京都内の平均的広さ35平方メートルを基準にして、「LDK=10畳程度」+「1R=6畳程度」
の間取りとした場合のレイアウトを考えてみましょう。
一人暮らしであれば、比較的使用する家具もコンパクトなもので十分足りるため、ゆとりを持った空間設計が可能です。
家具を購入する際に「〇〇人用」「〇〇人掛け」といった表示を目にすることがあるでしょう。
このサイズには決まりがなく、メーカーによってバラバラに設定されています。
しかし、一人当たりに必要なサイズの目安にはなるので、家具を選ぶ際には参考にしてみてください。
また、最低限必要なサイズは、一人ひとりのライフスタイルによって変わります。
あくまでも参考サイズとして、自宅の間取りや暮らし方に合わせて、必要な家具を選んでみてください。
リビング・ダイニング
一人暮らしの場合、家具をさまざまな用途に兼用する方もいるかもしれません。
例えば「食事はソファとリビングテーブルで済ませるためにダイニングセットを用意しない」「ダイニングテーブルを仕事用のデスクとする」などといったシーンが想定されます。
ここでは、次に挙げるリビング・ダイニングで使う基本の家具を、8~10畳の部屋に配置する場合の最低限必要なサイズをご紹介します。
- ・ダイニングテーブル:70cm×70cm(円形テーブルも可・チェアは1~2脚)
- ・ソファ:一人掛け 幅90cm程度・二人掛け(ひじ掛けなし) 幅1m20cm程度
- ・テレビボード:幅1m20cm~(テレビサイズ50型を想定)
近年は、一人暮らしでも購入するテレビサイズが大きい傾向がみられます。
テレビに対してテレビボードが小さいと、窮屈な印象を与えるため、テレビの幅より少し大きいものを選ぶようにしてみてください。
すっきりした印象にしたいなら、テレビボードをあえて置かず、テレビスタンドを活用してもよいでしょう。
寝室
1LDKの寝室として、6畳から8畳ほどの広さを想定します。
一人暮らしなら、幅90cmほどのシングル、あるいは幅1m20cmほどのセミダブルベッドを利用するケースが多くなるでしょう。
ベッドフレームのサイズにもよりますが、幅1m40cmほどのダブルサイズまでなら、設置可能です。
部屋の形によっては、窓や出入り口の扉・収納扉などが干渉して開かなくなる場合もあります。
間取り図だけでは気づきにくいポイントですので、事前の内見・採寸がおすすめです。
LDKで寝室を兼ねる
一人暮らしの場合は、LDK以外の居室を仕事部屋や趣味部屋として使用するケースもあるでしょう。
そのような場合は、LDKにベッドなどを置いて1Rとします。
10~12畳のLDKであれば、ソファとダイニングテーブルの両方を設置するには手狭になるかもしれません。
ソファの代わりにパーソナルチェアを活用し、一つひとつの家具をボリュームダウンさせるなど工夫をしてみてください。
1LDKの「二人暮らし」におすすめの家具サイズとレイアウト
二人暮らしの場合、一人暮らしに比べて家具は全体的に大きなものが必要になります。
一人暮らしと同様で、ライフスタイルによって必要な家具やサイズは変わりますが、アイテムはほぼ同じです。
1LDKで二人暮らしを送るときに、必要な家具とそのサイズの目安をみていきましょう。
リビング・ダイニング
二人暮らしに必要なテーブルやソファサイズの目安は、次のとおりです。
- ・ダイニングテーブル:90cm×90cm・1m20cm×85cm・直径90cm円形
- ・ソファ:幅1m40cm以上
ダイニングテーブルは、一人暮らし用の70cm×70cmでも二人での使用は可能です。
しかし、食事を並べたときに窮屈に感じられるため、できれば一回り大きなものを用意することをおすすめします。
また、二人で在宅勤務を行う可能性も考えられ、一人はダイニングテーブルを仕事に使う生活スタイルになる場合もあります。
そのようなときは、少なくとも幅90cmほどのテーブルを用意するとよいでしょう。
テレビボードは一人暮らしと同様に、テレビ幅より大きなものを選びます。
人気の高いサイズである50インチほどのテレビであれば、幅1m20cm以上のものが必要です。
寝室
6~8畳の二人暮らしを想定した寝室であれば、原則的にはシングルベッド2台は設置できるだけの広さがあるでしょう。
シングルベッドの幅は、90cm~1mほどです。
「シングルベッド2台分=キングサイズ(幅2m)」となるため、十分なスペースを確保できなければ、ダブルベッド(幅1m60cm)などの利用も検討する必要があるかもしれません。
また、シングルベッドでは狭いと感じる場合、セミダブル(幅1m20cm)を一人で利用するケースも考えられます。
部屋の広さに対して、ベッドが大きくなると、レイアウトによってはベッドの足元から出入りしなければならない可能性もあります。
快適に過ごす動線を確保するためにも、できるだけベッドの横から二人とも出入りできるように計画してみてください。
具体的には、ベッドを部屋の両壁にそれぞれ寄せて、中央のスペースから出入りするといったレイアウトです。
あるいは、ダブル以上の二人で一つのベッドを使うスタイルであれば、部屋の中央に配置し両サイドから出入りできるようにしましょう。
1SLDKのサービスルーム活用方法
1SLDKは、1LDKに予備の部屋である「S=サービスルーム」が用意された間取りです。
居室ではないため、十分な採光・換気・コンセント類が用意されていない場合があります。
しかし、限られたスペースのなかでの自由な空間は、少しでもあると嬉しいのではないでしょうか。
ここでは、サービスルームがどのように使えるのか具体的にご紹介します。
収納スペース
まずは、収納スペースとしての使用が挙げられます。
衣類・シーズンに応じた用品の保管スペースとして、また本やCDなどを収納する場所としても使い勝手がよいでしょう。
窓がなく直射日光が入らないので日焼けしにくい点も、保管庫に向いています。
しかし、逆に湿気がこもりやすいのでカビなどがつかないよう、管理には注意が必要です。
また、もともと収納として設計されていない場合は、収納棚やハンガーパイプなどの設備が用意されていないため、収納家具を設置しなければいけません。
書斎・趣味室
趣味や読書をするための、書斎スペースとして利用してもよいでしょう。
しかし、エアコンの設置ができないため、室温の調整を考えなければいけません。
居室として必要な採光・換気条件を満たしていないため、快適な室内環境整備ができているかは、しっかりと確認しておくようにしてみてください。
ワークスペース
在宅勤務のために、ワークスペースとして活用するケースもあるかもしれません。
書斎同様に、換気・空調などの問題があります。
また、パソコンを利用する場合、コンセント類の過不足や通信環境を十分に用意できるかもチェックしておく必要があるでしょう。
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文・松田 ともみ(インテリアコーディネーター)
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