1LDKをモダンな空間に演出する!インテリアや家具の選び方をご紹介
1LDKで部屋のインテリアをモダンにしたいと考えていても、限られたスペースですてきな家具をそろえられるかわからないとお悩みではありませんか。
年間約1,000件の高級物件のインテリアコーディネートを手がけるMAYSならではの視点で、1LDKのモダンなインテリアのポイントをお伝えします。
1LDKでもモダンにコーディネートをするポイントや、モダン家具を選ぶときに気をつけるとよいことも解説しますので、おしゃれな部屋作りのヒントを見つけてみてください。
おすすめのダイニングテーブルやソファ、MAYSが手がけたモダンな1LDKの事例も紹介します。
ぜひ、モダンでかっこいいインテリア空間をコーディネートしてみてください。
目次
1LDKでモダンなインテリアを実現する 4つのポイント
そもそも1LDKとは、リビング・ダイニング・キッチンのほかに、玄関・水回り(バス・トイレ)と一部屋がある間取りのことです。
一人暮らし、あるいは二人暮らし用の部屋として利用する方が多いでしょう。
東京都内の1LDK広さの目安は、以下の通りです。
- ・高層階・港区など:20万~(20~35平米・築年数新しい)
- ・23区東部・西部など:12万~(35~45平米・築年数新しい)
平均的な35平米を基準にすると1LDKの部屋の広さは、LDK=10畳程度・1R=6畳程度となります。
まずは広さに適した家具を選ぶようにしましょう。ここからは、1LDKに適したモダンなインテリアを実現するポイントを4つご紹介します。
すっきりしたデザインの家具を選ぶ
1LDKでは、LDK・もう一部屋ともに大型家具や装飾性の高い家具を置くと、圧迫感が出て狭さを感じてしまいます。
また、物があふれた煩雑な印象はモダンにならないため、できるだけ家具のデザインはシンプルなものを選ぶとよいでしょう。
家具や小物の数を最小限にする
できるだけミニマルなインテリアにすれば、よりモダンな雰囲気を演出できます。
整理整頓をしっかりできるように、収納計画をしっかり立てることも大切ですが、物を減らしてすっきりさせるようにしてみてください。
動線の邪魔をしないようにする
部屋のなかに「余白」を作るように意識すると、すっきりとしたモダンなインテリアを作れます。
動線を妨げるような家具の配置は移動のストレスを生むので、大人一人が余裕を持って通れる幅は60cm以上を空けるように意識してみてください。
とくに、ソファとダイニングテーブルのあいだ、寝室への動線など頻繁に移動する場所は通路をしっかり確保しましょう。
インテリアの色数を多くしない
カラフルな部屋は、雑然としてモダンな印象にはなりにくい傾向です。
モダンテイストを意識する場合、基本のカラーコーディネートは、モノトーンがおすすめですが殺風景になりさみしく感じるようであれば、アクセントカラーを取り入れてみてください。
その場合でも、部屋の建具・床の素材に無機質なものを選ぶとよりモダンな雰囲気を演出できます。
モダンな家具を選ぶポイント
コンパクトな空間でも、煩雑な印象にならずモダンなテイストに仕上げるには、家具やインテリアアイテムの選び方にコツがあります。
ここでは、どのような点を意識すればよいかを詳しく解説します。
直線的なデザインを選ぶ
ソファやダイニングテーブルには、曲線をいかした柔らかなデザインも多く採用されています。
アクセントとして、そのようなデザインを取り入れるのは深みのあるインテリアコーディネートを実現するのに効果的です。
しかし、モダンな空間にするのであれば、まずは直線的なデザインの家具をそろえてみましょう。
また、柔らかさやあたたかみよりも、かたさ・冷たさを感じられるものがおすすめです。
木質家具を使うときの注意点
木製のテーブルや収納家具を使いたい場合は、できるだけ木目がはっきりしていない、すっきりとした印象のものを選んでみてください。
天然木材の風合いをいかしたラフな仕上げは、ナチュラルさを強くするためモダンな空間には適していません。
できるだけ丁寧に加工をされた木質家具が、モダンな空間にはふさわしいでしょう。
金属・ガラスなどの無機質な素材をプラスする
脚部が金属製のソファやガラス天板のテーブルなど、無機質な素材で作られた家具はモダンな空間を演出してくれます。
大理石などの天然石やタイルも、モダンな雰囲気にぴったりです。
凸凹があり、ざらっとした質感のブリックタイプではなく、光沢感・艶のある仕上げ方のものを選ぶようにしてください。
素材や仕上げのよさにこだわる
モダンなインテリアは、すっきりとした印象にするために、シンプルなデザインや無駄のないシャープな形状のもので構成されています。
その分、一つひとつのアイテムの質が表面化し、素材や仕上げの良しあしが目につくようになります。
金属部分の溶接が丁寧に施されているかどうか、ソファの張り地の肌ざわりや質感がよいか、木部の仕上げが美しいかなど細部までこだわってみましょう。
ささいな違いが、空間全体の高級感・上質さにつながります。
照明・カーテン・小物もトータルコーディネートをする
家具といえば、テーブル・チェア・ソファ・収納家具など大きなものばかりを考えるかもしれません。
しかし、部屋全体の調和を考えたときに決め手となるのは、周辺にあるインテリアアイテムです。
モダンな大型家具をすべてシンプルにすると、メリハリのない空間になってしまうケースがあります。
インパクトのある照明器具や、アクセントになる小物をプラスするだけで、ぐっとセンスのよい印象を作れるでしょう。
アート・植物をうまく取り入れる
インテリアアイテムだけでなく、アートや植物を使って空間を演出することも大切です。
モダンな空間であれば、抽象画やモノクロ写真などがぴったりです。
観葉植物なども、冷たい印象になりやすいモダンな空間に心地よさを加えられます。
植物を飾る際は、植木鉢の色・柄をシンプルなものにするとモダンな空間と相性がよいでしょう。
音・香り・空気の質を上げる
より快適で上質な空間を作るために、目に見えないインテリアアイテムにも、こだわってみましょう。
例えば、好みに合う心地よい音楽をかけて、部屋で過ごす時間をより豊かにしてみてはいかがでしょうか。
また、寝室は音が響きにくいようにカーペットやラグを敷くなど、不快な音を出さない工夫も必要です。
アロマキャンドルやディフューザーを置いて、好きな香りに包まれるのもおすすめの方法です。
空気の質や温度・湿度の調整も快適さに直結するので、空気清浄機や加湿器を利用して、環境を整えてみてください。
1LDKをおしゃれに彩るモダンなダイニングテーブル 3選
ここからは、モダンな空間におすすめのダイニングテーブルを厳選して3つご紹介します。
1LDKのダイニングに置くテーブルは、大きさに限りがあります。
そこで、工夫次第で広く使えるものや、少人数用のテーブルを選びました。
BILLUND|BoConcept(ボーコンセプト)
はじめにご紹介するのは北欧モダンデザインで人気のある「BoConcept(ボーコンセプト)」のテーブルです。
|商品紹介
直径が1m10cmもある「BILLUND」は、チェアを引いた状態を含めて考えると、広いスペースが必要です。
しかし、天板を半円形に折りたたんで使用できる便利機能がついており、1〜2人で使用する分には空間を圧迫しません。
来客時には広げて使うなど、タイミングに応じて使用できます。
|ブランド紹介
1952年に北欧・デンマークで創立された「BoConcept(ボーコンセプト)」。
曲木技術をいかしたナチュラルな家具が多い北欧インテリア家具のなかで、モダンな印象が際立つブランドです。
現在では、日本をはじめとした65ヵ国以上に300を超える出店をし、世界中で愛されています。
トレンドを取り入れたシンプルなデザインで、モダンな空間を鮮やかに演出してくれる家具の豊富なラインナップが魅力です。
マム ダイニング EXテーブル 90 × 90|CondeHouse(カンディハウス)
出典:https://www.condehouse.co.jp/
続いてご紹介するのは、国産家具メーカー「CondeHouse(カンディハウス)」のシンプルなテーブル。
伸長できるテーブルで、前述の折りたたみ式同様、用途に合わせてサイズチェンジが可能です。
出典:https://www.condehouse.co.jp/
|商品紹介
「マム ダイニング EXテーブル」は、バタフライ式で、テーブルの中央部分に天板を折りたたんで収納できる機構が採用されています。
シンプルで空間になじみやすく、ほかの家具も選びやすいデザインです。
北海道産タモ・北海道ナラ・ウォルナットの3種類の木材から選択可能です。
モダンですっきりした印象にしたいのであれば、木目のナチュラル感が少ないウォルナットを選ぶとよいでしょう。
一方で、タモ・ナラはダークブラウンやグレーの塗装色の用意があり、木目がはっきりしていても、モダンなインテリアコーディネートとの相性は良好です。
|ブランド紹介
家具職人・デザイナーの長原氏によって1968年に北海道・旭川で創業した「CandeHouse(カンディハウス)」。
創業の数年前、デザイン大国だったドイツで3年半の修行を積んでいたときに北海道産のミズナラで作られた家具が、高級家具として世界中に輸出されていることを知ったそうです。
北海道の自然と日本文化の美意識を、デザインにいかし長く使える木製家具を作っています。
20年以上もミズナラを植樹し続け、豊かな森林を守る活動を行い、北海道産の木材を積極的に使う家具作りに取り組んでいます。
SENSU(センス)|柏木工
3つ目にご紹介するのも国産家具メーカー「柏木工」のダイニングソファとテーブルセットのシリーズです。
あえて、ダイニングとリビングを分けないことで、空間を広々と活用できます。
|商品紹介
SENSU(センス)は、ダイニングソファにもチェアにも合わせて使いやすい二本脚のダイニングテーブルです。
「必要最低限の家具でゆったりとした」生活を送る様子を想定してデザインされました。
ダイニングソファは、リラックスタイムや食事の時間など異なるシーンにおいてもすぐに順応し、座り心地もよいのが特徴です。
テーブルの樹種は、オークとウォルナットの2種類から選択できます。
落ち着きのあるモダンな空間には、ダークブラウンの上品なウォルナットがぴったりでしょう。
ナチュラルなやさしさだけでなく、細めの脚部などシャープな印象を併せ持っています。
|ブランド紹介
岐阜県・飛騨高山の地で、1943年から家具を作り続けている「柏木工」。
日本の美意識を大切にものづくりをしながらも、洗練されたモダンなデザインの家具がたくさん生み出されました。
すべての家具は、木材の持つさまざまな個性に合わせて、一つひとつ長年の経験と技術を持った職人が確かめながら加工しています。
全国6ヵ所にある直営店のほか、アメリカ・台湾など、世界でも展開をしているグローバルなブランドです。
1LDKをおしゃれに彩るモダンなソファ3選
ダイニングだけでなく、リビングをすてきにコーディネートするには、おしゃれなソファも必要です。
ここでは、1LDKにもぴったりなモダンなソファをご紹介します。
GALLE(ガレ)|HUKLA(フクラ)
出典:https://www.hukla.co.jp/products/sofa/galle.html
ゆとりを感じるボリューム感があり、部屋の広さに合わせて一つひとつのパーツを選べる「HUKLA(フクラ)」のソファ。
モダンな空間にすっとなじむデザインです。
|商品紹介
「GALLE(ガレ)」は、ボリュームと柔らかさを感じる見た目ですが、選ぶ張り地によってモダンな演出が可能です。
シンプルでクールなテイストを得意とするHUKLA(フクラ)ならではの張り地ラインナップは、モダンインテリアに合わせやすいでしょう。
システムソファは、どうしてもサイズが大きくなりやすく、スペースによっては扱いにくい場合もあります。
しかし、GALLEは、幅61cmのアームレスタイプから用意されており、部屋の広さに合わせて組み合わせられる点が魅力です。
|ブランド紹介
ドイツのフクラ社とイノアックコーポレーションの合弁で設立された「日本フクラ」。
1973年より、日本人のライフスタイルに寄り添いながらもドイツのクラフトマンシップを受け継ぐブランドとして、数多くのソファを提供してきました。
人間工学に基づいて、人が快適に暮らせるソファを追及してデザインしています。
カウチソファとしても使える肩ひじソファ・シェーズロングタイプのソファも多数用意しています。
暮らし方に合わせて自由に組み合わせができるのも、ソファ選びにおいて、うれしいポイントの一つです。
GRAN KOBI(グラン コビ)ラウンジチェア|Alias(アリアス)
出典:https://www.cassina-ixc.jp/shop/g/ggran-kobi/
1LDKではあえて大きなソファを置かずに、個人の時間をゆっくり味わうパーソナルチェアを利用してもよいでしょう。
そのような場合におすすめなのが、カッシーナイクスシー取り扱いの「Alias(アリアス)」のチェア。
|商品紹介
世界的に活躍するデザイナー「パトリック・ノルゲ」デザインのラウンジチェア「GRAN KOBI(グランコビ)」。
背もたれのシェル部分にはスチールワイヤーが使われ、スタイリッシュな雰囲気を醸し出しています。
シェル越しに見えるシートクッションとのカラーコーディネートも楽しめます。
同色でまとめるとすっきりモダンな空間に合わせやすいのはもちろんですが、あえてモノトーンの空間にカラフルなチェアを1脚置いてみてもよいかもしれません。
|ブランド紹介
1979年にイタリアで設立された「Alias(アリアス)」は、著名なデザイナーとのコラボレーションを多数行い、優れたプロダクトを生み出しています。
技術革新にも力を入れており、新しい素材も積極的に取り入れるなどこれからもますます楽しみなブランドです。
Luggage|Minotti(ミノッティ)
洗練されたデザインで上質なリビング空間を彩るソファです。
「Minotti(ミノッティ)」のカウチソファは、コンパクトながらゆとりのある空間を演出します。
|商品紹介
「Luggage」は、一人で足を伸ばしてくつろぐためにデザインされたカウチソファです。
1m70cmのゆとりある長さのソファに、背もたれと肘かけがつけられ、柔らかなクッションに身を預けてのんびりと過ごせます。
きゃしゃなラインのフレームとボリューム感のある座面クッションとのコントラストが、モダンな印象を演出しています。
金属製の脚部がスタイリッシュさをより演出してくれるでしょう。
|ブランド紹介
モダン家具の領域で、第一線を歩き続ける「Minotti(ミノッティ)」は1948年に設立されました。
メイドインイタリーにこだわり、今なお優れた家具を作り続けているブランドです。
1998年からは、建築家ロドルフォ・ドルドーニにアートディレクションを任せ、クリエイティブなビジョンを打ち出しています。
日本では、東京・南青山にショールームがあり、美しい家具とコーディネートに触れられます。
MAYSが手がけた1LDKモダンなインテリアコーディネート事例 3選
ここでは、MAYSが手がけたインテリアコーディネート事例のうち、テイストの異なるモダン空間をご紹介します。
シンプルなホワイトコーディネート
白・シルバーを基調とした、シンプルでスタイリッシュなインテリア。
色数を少なくし、ガラス素材をプラスすることで、清潔感のあるモダンな空間に仕上げています。
落ち着きのあるモダンなリビング・ダイニング
ダークブラウンを多用して、落ち着いた雰囲気のモダンな空間に仕上げています。
一続きになっているリビングとダイニングですが、回転式のラウンジチェアを置くことで、ゆるやかな区切りを作りながら、両エリアのコミュニケーションも遮りません。
冷たい印象になりやすいモダンなリビングですが、ブラウンを上手に使えば、あたたかみのある演出が可能です。
コンクリートの無機質さがクールな雰囲気を醸し出す大人の隠れ家
コンクリート打ちっぱなしの壁が、無骨な雰囲気を醸し出す1LDKのお部屋。
赤みがかった艶のある床材が、エレガントさをプラスしています。
スタイリッシュな雰囲気を出すために、はっきりとした直線的な黒い家具を設置しました。
1LDKのモダンなインテリアコーディネートならハイグレード物件の実績豊富なMAYSへ
MAYSでは、東京・港区を中心に数多くのインテリアコーディネートを手がけています。
国内外100に近いインテリアブランドを取り扱っており、モダンなコーディネートだけでなくさまざまなご要望にマッチしたご提案が可能です。
オンラインでのご相談も承っていますので、お気軽にお問い合わせください。
文・松田 ともみ(インテリアコーディネーター)
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