社長室に最適な椅子とは?快適な空間を実現するコーディネート術
新しくオフィスを作るとき、社長室は社員に開かれた場所にしたいと考える経営者の方もいるでしょう。
しかし重要な決議をする局面も多く、一人で集中して考え事ができる空間も重要です。
効率よく業務に取り組む、じっくりと考えを深める、時にはリラックスする。
そんなエグゼクティブをサポートするアイテムに「椅子」があります。
最適な椅子を選び、社長室を快適にする要素を知ることで、魅力的な社長室を作ることができます。
本記事では、居心地のよい社長室を作るためのアドバイスを、インテリアのプロ目線でお伝えしますのでぜひ参考にしてください。
社長室の椅子を選ぶ2つのポイント
社員との積極的なコミュニケーションを求めて、開かれた社長室を望む声がよく聞かれます。
しかし共有できない重大な決議や、一人で決めなければいけない事案を抱えたときには、一人きりで集中できる環境が欲しいでしょう。
時には重責から解放されて、リラックスする時間も必要かもしれません。
「仕事」と「休憩」の両方を快適に行える社長室にするには、椅子の選び方が大切です。
ここでは、社長室の椅子を選ぶときに参考にしたい、2つのポイントを詳しく解説します。
ポイント1.高級感があるか
社長室の椅子は、見た目の印象も大切です。
デザイン性の高さ、上質な素材、機能性などが兼ね備えられた椅子は、快適な座り心地を実現するとともに、高級感のある存在がオフィス全体の雰囲気をよくするでしょう。
来客対応のときにも見栄えがする椅子は、対外的にも企業の価値を高められますし、働く社員の士気も高まるのではないでしょうか。
では具体的に「高級感のある椅子」のポイントを押さえていきたいと思います。
デザイン
高級感を演出するポイントの一つが、優れたデザインです。
著名な建築家やデザイナーが設計した美しい形状の椅子は、話題づくりのきっかけにもなるかもしれません。
高級なワーク用の椅子は、見た目のゴージャス感に加え、クッション性がよく、適度にリクライニングする背もたれがあるなど、業務に集中するために正しい姿勢を保てる工夫がされています。
体全体を預けられるハイバックタイプなら、考え事やリラックスをする際にも楽な姿勢をとることができるでしょう。
素材
見た目の印象を左右する要素に、高級感のある素材が挙げられます。
社長室などでは革張りの椅子が用意されることが多く、重厚な雰囲気を演出できるでしょう。上質な本革を職人が丁寧になめしたレザーは、肌に触れたときも心地よく快適です。
または新素材を使い、クッション性や通気性にこだわった椅子も増えてきました。
環境や動植物に配慮した商品を使うことは、これからの企業にとっても重要な課題です。
本革は丁寧にメンテナンスをすることで、長く使い続けられることからサステナブルであるといえます。
より意識するのであれば、技術の進歩にともない質感がよくなっているフェイクレザー(ヴィーガンレザー)を採用するのもよいかもしれません。
高級自動車のシートなどに少しずつ取り入れられはじめた「植物由来のフェイクレザー」もこれから家具にも使われる可能性が高い注目の素材です。
ポイント2.疲れにくい機能があるか
社長室では、書類確認や決議など、長時間座ったままの姿勢で過ごすことも多くあります。
一人きりで決断すべきこともあり、共用のリラックススペースでは休めないケースの多いエグゼクティブには、疲れにくくリラックスできる専用の椅子が必要でしょう。
仕事用の椅子の多くは、ある程度業務に適した形状をしていますが、より快適に仕事に取り組むためにあるとよい機能について解説します。
リクライニング(ロッキング)機能
しっかりと寛ぐ時間を取るためにも、リクライニング機能がついている椅子を選ぶとよいでしょう。
似ているものに、背もたれから体を離すと元に戻る「ロッキング機能」がありますが、角度を固定して体を預けられるリクライニング機能の方が、よりリラックスできます。
ハンドルやネジで3〜4段階に固定できるタイプや、無段階で好きな角度に調整できるものもあります。
オットマン付きの椅子なら仮眠をとるなど、しっかりと休養できるので忙しい経営者の方にぴったりではないでしょうか。
ヘッドレスト機能
ヘッドレストは、背もたれ上部に付けられた頭を置ける枕のようなものを指します。
デスクワークでは、体重の10%ほどある頭の重さが原因となり前傾姿勢・猫背になりやすくなると言われています。
ヘッドレストに頭を預けて重さを分散させることで、長時間同じ姿勢を続ける際にも体にかかる負担を軽減可能です。
またリクライニングで背もたれを倒し休息するときにも、頭と首を支えるヘッドレストがあればしっかり休めるでしょう。
固定式のヘッドレストは、使う人の体格にあわないなど、かえってストレスになる場合があります。
自分の体にあっているか、直接座って確かめるとともに、可能であれば角度や高さを調整できるタイプを選んでください。
ランバーサポート機能
「ランバーサポート」は腰を支える椅子のパーツのことで、あらかじめ椅子に備わっているものと、後から付けるものがあります。
長時間椅子に座った作業における体への負担を減らすには、正しい姿勢を維持することが必要です。
骨盤を立てて背中のS字カーブを自然な形でキープすることが重要ですが、よほど体を鍛えた人でも難しいと思います。
腰痛だけでなく、内臓の圧迫によりさまざまな不調を引き起こす可能性を少しでも減らし、健康的に働ける環境を作りましょう。
健康経営の一つとして、腰を支えて正しい姿勢をサポートする機能が備わっている椅子を使うことをおすすめします。
社長室に必要な椅子以外の家具やアイテムは?
一人で執務を行うだけでなく、社内の打ち合わせや来訪者を迎える場にもなる社長室には、椅子以外のアイテムも用意しなければいけません。
企業イメージを高め、エグゼクティブとしての威厳を保てるような対外的な要素も必要です。
同時に、ストレスの多い経営者の疲れを癒し、心地よく過ごせる工夫もプラスしましょう。
スタートアップ時にあるとよいもの、あとからでも用意するとより快適な空間を演出できるアイテムをご紹介します。
執務用の机
パソコンでの作業が多いと思いますが、書類を広げて行う確認作業や経営、取り引きに関わる書籍を読む場所としても使える机は必須アイテムです。
社長室の机に求められるポイントは次の4つ。
・セキュリティの高さ
・企業価値を高める質の良さ
・適度な大きさ
・居心地よく過ごせる素材や機能性
鍵付きの引き出し、高級感のあるデザインや素材の机を用意してください。
作業効率を上げるためにも、また重厚感のある雰囲気を出すためにも、幅1メートル40センチ以上の大きめサイズの机がおすすめです。
応接セット
来客を迎えるための応接家具も必要です。
ソファとリビングテーブルが一般的ですが、最近では社内打ち合わせなどを行うこともあるため、小さめのミーティング用テーブル(机)と椅子のセットにする場合もあります。
企業の性質や、どのような来訪者が多いかといった条件にあわせて選ぶとよいでしょう。
パソコンモニターなど
新型コロナウイルス感染症の影響もあり、オンライン会議での朝礼や商談が増えています。
多くの社員との懇談なども考えられる経営者の場合は、個人向けのパソコンモニター画面ではなく、大画面モニターがあると一人ひとりの顔を見ながら対応できるのでおすすめです。
スムーズに接続できるように、配線計画もあらかじめしっかりとしておきましょう。
ブラインド・カーテン
採光・通風のための窓には、部屋全体にマッチするカーテンを設置します。
直射日光がまぶしかったり、パソコン画面に映りこんだりするストレスを解消するだけでなく、インテリアを彩るアイテムになります。
モダンな社長室なら、メカ物と呼ばれるブラインドやロールスクリーンなどがおすすめです。
重厚感のある雰囲気を好むなら、厚めのカーテンにします。カーテンを束ねておくためのタッセルなど、小物にもこだわるとより印象的な演出ができます。
インテリアグリーン
人の目に映る緑の割合を「緑視率(りょくしりつ)」といいます。
元々は都市計画などで使われていた指標ですが、最近ではオフィス環境でも重要視されているのをご存知でしょうか。
仕事をする場では、緑視率10〜15%が望ましいとされています。
植物には、精神的な癒し効果だけでなく、目の疲れを軽減させる効果なども期待できるため、ストレスを適度に緩和させるためにも、社長室内に観葉植物などを置くとよいでしょう。
水やりなどの手入れが負担に感じる方は、フェイクグリーンでも心地よい空間を作れますので、検討してみてください。
コーヒーメーカーなど
これまでは、秘書や部下に任せることも多かった仕事中の飲み物の用意。
起業したばかりのスタートアップ経営者など、好きなタイミングに自分で淹れたいという考えの方も増えました。
コーヒーメーカーや急須・湯呑みセットも、社長室にあるとよいアイテムの一つです。
デザインにもこだわって社長室に置くと、来訪者との会話の糸口になるかもしれません。
アート
アート作品は感性を刺激し、新たなイノベーションを生むきっかけを与えてくれます。
また著名な作家やアーティスト作品は、来訪者へのアピールにもなり企業価値を高めるアイテムになるのではないでしょうか。
アートというと難しく考えてしまいますが、抽象的な絵画などは気軽に取り入れられます。
部屋全体のカラーバランスを考えて、まずはお気に入りの一枚を探してみてはいかがでしょうか。
社長室のインテリアを彩る椅子が選べる!おすすめ高級ブランド5選
ここでは、社長室のインテリアを彩る椅子をラインナップする高級ブランドのおすすめを5選ご紹介します。
インテリアテイストに合わせて、社長室にマッチしたブランドや椅子をお選びください。
Vitra.(ヴィトラ)
出典:https://www.vitra.com/ja-jp/home
1950年創業、スイスの家具メーカーVitara。
チャールズ&レイ・イームズ、ジョージネルソンをはじめとする、数々の著名デザイナーによって開発された名作の数々は、誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
テーブルや小物まで取り揃えていますが、なにより椅子の多彩さには目を見張ります。
ダイニング用からラウンジで寛ぐための椅子まで、個性豊かなラインナップがあり、デスクチェアも数多く用意されています。
Herman Miller(ハーマンミラー)
出典:https://store.hermanmiller.co.jp/
1923年アメリカで生まれたHerman Millerもまた、優れたデザイナーによって類まれなプロダクトをたくさん世に送り出してきました。
伝統的な家庭用家具の生産から始まったメーカーですが、現在では質の高いオフィスチェアの品揃えが豊富なことでも知られています。
イヴ・べアールデザインの「Sayl Chairs(セイルチェア)」やチャールズ&レイ・イームズ「ソフトパッドグループ エグゼクティブチェア」は、日本でもおしゃれで機能的なオフィスチェアの代名詞として人気です。
Cassina(カッシーナ)
出典:https://www.cassina-ixc.jp/index.html
イタリアンモダン家具を取り扱うCassinaは、リビング・ダイニング向けの家具のほか、オフィス空間を鮮やかに彩る椅子や机の取り扱いも豊富です。
無機質な印象になりやすいオフィス家具ですが、カラーリングや周辺家具の取り合わせ次第で、Cassinaらしいスパイスの効いたスタイリングを楽しめる点が魅力でしょう。
もちろん機能性もしっかり考慮された商品を揃えているので、安心して利用できます。
Molteni&C(モルテーニ)
イタリアで1912年に創業したMolteniは、長い歴史のなかで常に技術革新を続け、現在に至るまで、品質のよい家具を生産しています。
システム収納家具を得意とするMolteniの優れた機構を生かしたデスクや、周辺のシェルフを揃えられます。
オフィスに特化していませんが、落ち着きのあるモダンデザインが生きた椅子は重厚感のあるエグゼクティブルームを演出するアイテムになるでしょう。
B&B Italia(ビーアンドビーイタリア)
1966年の創業以来、アグレッシブに革新的な家具を作り続けるB&B Italia。
近未来的とも言えるシンプルモダンなスタイルには、エレガントなエッセンスが隠され、上品で存在感のある空間演出を叶えるでしょう。
シンプルゆえに素材のよさや仕上げの丁寧さが際立つラインナップは、未来にむけたイノベーションを生む企業の社長室にマッチするのではないでしょうか。
MAYSの高級家具インテリアコーディネートサービス
家具が単体でよいものだったとしても、部屋全体を見まわしたときに調和がとれていないと居心地の悪い空間になってしまいます。
特にオフィスは個人の好き嫌いだけでなく、効率よく業務を進めるために必要なレイアウトや環境整備が重要です。
オフィスデザインの知識がなく、どうすればいいか分からないとお困りなら、プロのインテリアコーディネーターに依頼してみてはいかがでしょうか。
ハイグレード物件やオフィスのインテリアコーディネートを扱うMAYSでは、お客様の要望をしっかりヒアリングしてから提案しています。
適切な椅子を選び、空間全体のコーディネートをすることで、企業価値をより高める快適な社長室を実現させてください。
多くの高級家具ブランドを取り扱っている
椅子だけでなく、机・ソファ・テーブルなど、さまざまな家具を取り扱っているため、社長室全体を高級家具でコーディネートできます。
カーテン、照明、インテリアグリーンやアート・家電の取り扱いもあり、まとめてご依頼いただけるので、購入・配送・設置の手間を減らして、素早く必要なアイテムを揃えられます。
オンラインでインテリア相談ができる
忙しい経営者の方は、わずかな移動時間も惜しいものです。
そんな方におすすめなのが、MAYSがご提供する「オンラインインテリア相談」です。
お客様のご要望に応じて、インテリアのご提案や家具選びをサポートさせていただきます。
インテリア相談は、平日の月〜金曜日、10〜16時にて対応しており、ご予約は3営業日までにお願いいたします。
また、必要に応じてリース/レンタルもご案内可能ですので、お気軽にご相談ください。
リース/レンタルについては、次の章で解説をいたします。
家具リースも完全対応
初期費用を抑えて高級家具を揃えたい方には、家具リースもおすすめです。
テナントレンタル費用、光熱費、その他必要な手続きに関わる費用など、事務所設営には膨大な予算がかかります。
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