憧れの北欧リビングを手に入れたい!センスが光る北欧インテリアのコツとは?
ナチュラルで温かみの感じられる北欧インテリア。
居心地の良い雰囲気が魅力的なインテリアテイストのため、家族で過ごすリビングに取り入れたいと憧れている人も多いようです。
今回は、「北欧リビングを作るためのアイデアが知りたい」という人のために、プロのインテリアコーディネーターが、センスの良い北欧リビングを作るためのコツを伝授します。
皆さんのインテリアコーディネートの参考にしてみてくださいね。
目次
憧れの北欧リビングを作るためのポイントとは
「北欧」とは、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマークの総称。
高緯度に位置する北欧地域は、冬にはほとんど太陽が昇らないという特殊な気候があります。
暗い日々が続く冬の期間、北欧の人々は1日の大半を家の中で過ごすため、家の中での時間を快適に過ごすためのアイデアをたくさん生み出してきました。
その数々のアイデアが、現在世界中で人気を集める北欧インテリアとして知られるようになり、現在日本でも人気を集めています。
北欧インテリアの特徴といえば、「居心地の良さ」「自然素材」「シンプルさ」が挙げられるでしょう。
北欧には「ヒュッゲ」という思想が存在します。
「日常の中に存在する幸福」「心満たされる瞬間」「居心地の良い空間」などを大切にしようという考え方で、北欧インテリアを作るうえで「ヒュッゲ」の思想は重要となります。
家族が過ごすリビング空間を居心地の良い北欧インテリアでコーディネートするためには、押さえるべきポイントがいくつかあります。
今回は、以下のテーマごとに押さえるべきポイントを解説します。
- 色
- 家具
- 照明
- 植物
- 小物
居心地の良い北欧リビングづくりの参考にしてみてくださいね。
色使いにはルールがある
北欧インテリアに限らず、インテリアコーディネートをする際には、お部屋の中のカラーバランスを考えると、センスの良い空間を作り出すことができます。
基本的なカラーバランスの比率は以下の通りです。
- ベースカラー75%
- メインカラー25%
- アクセントカラー5%
ベースカラーは、壁や天井といった空間の広い面積を占める場所の色合いを指します。
メインカラーは、ベースカラーの次に面積の大きな場所のこと。
家具やカーテン、ラグなどが当てはまります。
アクセントカラーは、お部屋にアクセントを加えるアイテムの色を指します。
北欧インテリアの中でも、テイストの違うコーディネートが存在しますので、どのようなコーディネートを目指すのかによって、使用する色を検討するようにしましょう。
代表的な北欧インテリアのコーディネートをご紹介します。
ナチュラルテイストの北欧インテリア
王道の北欧インテリアコーディネート。
ナチュラルで飽きのこないシンプルさが魅力的なテイストです。
ベースカラー
ベースカラーにあたる壁や天井の内装は「白」で統一し、シンプルで清潔感のある空間を作ります。
メインカラー
床や家具に使われる「ウッド」と、ソファやカーテンといったファブリックの色を意識してコーディネートします。
リビングの中で使われる木の素材は、できるだけ同じような色味で統一すると、まとまりのある空間に仕上がります。
「オーク」「タモ」「ビーチ」といった明るい色味の樹種は、明るい北欧リビングにおすすめです。
ファブリックは、自然を彷彿させるベージュ、ブラウン、グリーン、ブルーといった「アースカラー」がおすすめ。
同系色でまとめつつ、アイテムごとに濃淡をつけると統一感が生まれます。
アクセントカラー
このテイストにおすすめのアクセントは、観葉植物の「グリーン」。
白とアースカラーで統一したシンプルな空間に、植物のグリーンが映え、爽やかでナチュラルな雰囲気を演出することができます。
ポップな北欧インテリア
北欧ならではのポップな柄を取り入れた、明るく楽しげな雰囲気の北欧インテリア。
お気に入りの北欧デザインを組み合わせるのが楽しいテイストです。
ベースカラー
ベースの壁や天井は、ナチュラルテイストと同様に「白」でシンプルに仕上げます。
カラフルなアイテムをプラスするインテリアテイストでは、ベースの色こそシンプルに仕上げることで、アクセントとなる色味を引き立たせることができます。
メインカラー
空間のテーマカラーともいえるメインの色を選び、ソファやカーテンの張り地にチョイスしましょう。
ビビットな色味は強すぎるため、優しさを感じさせるような淡い色味やくすみカラーを選ぶのがおすすめ。
同系色でまとめつつ、アイテムごとに色の濃淡をつけたり、小物と色をリンクさせたりすることで統一感のある空間が生まれます。
「ブルー」「イエロー」「グリーン」などは、北欧インテリアと相性が良く、おすすめです。
アクセントカラー
淡い色が使われた空間には、目立つ色を少しプラスすることで、空間にメリハリをつけることができます。
おすすめのアクセントは、メインカラーの「補色」。
補色とは、色を順番に並べた色相環上で、反対に位置する色のこと。
ブルーにはイエロー、グリーンにはレッドやオレンジなどが補色にあたります。
例えば、ソファやカーテンに淡いブルーを採用した空間には、イエローのクッションやカップを組み合わせることで、ポジティブで楽しげな印象を演出できます。
アクセントカラーを広い面積で使うと、まとまりのない印象になってしまいますので、小物やクッションといった小さなアイテムで取り入れると良いでしょう。
北欧モダン
スタイリッシュにまとめる北欧モダンも人気のテイストです。
基本はモノトーンでまとめますが、冷たすぎる印象にならないように、温かみをプラスする工夫も取り入れましょう。
ベースカラー
明るさが欲しい場合は「白」がおすすめ。
落ち着いた雰囲気にしたい場合は「淡いグレー」で壁と天井をまとめるのがおすすめです。
メインカラー
モノトーンでまとめる北欧モダンは、メインカラーも「白」「グレー」がおすすめです。
「白っぽいウッド」の色もおすすめ。
ソファのフレームや、リビングテーブルなどにウッドを取り入れれば、温かみも感じられるスタイリッシュな空間に仕上がります。
アクセントカラー
アクセントにもカラフルな色は使わず、黒や金属色をアクセントとしてプラスします。
ナチュラルさが欲しい人は、観葉植物の「グリーン」もおすすめです。
また、ベースカラーとメインカラーをモノトーンでまとめた場合は、アクセントでウッドの温かみをプラスしても良いでしょう。
北欧インテリアに欠かせない家具
北欧インテリアに重要なのが家具の選び方。
木製家具は空間にナチュラルさと優しさをもたらしてくれるため、温かみのある北欧インテリアにマッチするアイテムです。
北欧は、昔から木工産業が盛んな地域でもあり、名作とも呼ばれる数々のデザイナーズ家具が生み出されてきた地域としても知られています。
センスの良い上質な北欧リビングを目指すのであれば、こだわりのデザイナーズ家具を取り入れてみるのもおすすめです。
ここからは家具の種類ごとに、北欧インテリアにマッチする特徴をご紹介します。
ソファ
北欧インテリアといえば、木製の家具が主流です。
ウッドを使用したフレームに、布張りのクッションを組み合わせたソファは、ほっこりとした北欧インテリアの雰囲気にピッタリのアイテム。
ソファのフレームは、床や建具と同じ樹種で選ぶようにし、空間に統一感を持たせましょう。
張り地は、温かみの感じられるファブリックがおすすめ。
リネンやコットンといった自然素材を使用した張り地は、リビング空間にナチュラルさをプラスしてくれますよ。
北欧モダンがお好きな方は、アイアンのレッグやレザーを使用したソファもおすすめ。
冷たい印象になりすぎないよう、お部屋のアクセントに観葉植物や、ウッドのアイテムをプラスすると良いでしょう。
椅子
北欧の人々は、椅子を「人が過ごす場所」として捉えており、椅子に対して非常に強いこだわりをもっています。
家族や大切な人が快適に過ごせるよう、多くの人が初任給で椅子を買うほどです。
北欧は、昔から木工産業が盛んな地域として知られ、デザイナーと木工家具職人が手を組んで素晴らしい名作を数多く生み出してきた地域でもあります。
北欧を代表するデザイナー「ハンス・J・ウェグナー」は椅子の巨匠とも呼ばれ、生涯500脚以上もの椅子をデザインしたことで知られています。
彼の代表作「Yチェア(CH24)」は日本でも絶大な人気を誇っているので、ご存じの方もいるのではないでしょうか。
現在では、「世界で最も売れている椅子」と呼ばれるほどの人気で、ニューヨーク近代美術館にも収蔵されている名作です。
こだわりのデザイナーズチェアを1脚揃えるだけでも、北欧らしさをプラスすることができるので、ぜひリビングに北欧生まれの名作を取り入れてみてください。
リビング空間への椅子の取り入れ方ですが、窓際や壁際がおすすめ。
窓の近くに置けば、外を眺めながらくつろぐ空間を生み出すことができます。
余白のある壁際にチェアを1脚置けば、インテリアとして空間にアクセントをプラスすることができるのでおすすめですよ。
テレビボード
テレビを観る際に必ず目に入るテレビボードは、デザインや大きさにもこだわりたいものです。
素材は、ソファやリビングテーブルに合わせた木製のアイテムがおすすめ。
温かみの感じられるデザインが、北欧インテリアにはマッチするでしょう。
横幅は、テレビの横幅よりも大きなものがおすすめ。
テレビと同じくらいの横幅は、バランスが悪く見えてしまいます。
なお、テレビボードには、「脚付きタイプ」と「床置きタイプ」の2種類があります。
脚付きタイプの方が、床から浮いていることで抜け感を感じさせ、カジュアルで軽やかな印象を与えてくれるでしょう。
床置きタイプは、フォーマルさが感じられるアイテム。
スマートな直線でデザインされたものは、スタイリッシュな北欧モダンにおすすめです。
灯りにこだわる
北欧インテリアには「灯り」のコーディネートも重要です。
北欧では、日本のようにお部屋を均一に明るく照らす文化はなく、人が集まる場所を照らし、あえて空間に陰影をもたせます。
ぼんやりとした灯りは、人々の気持ちを落ち着け、心地よい空間を生み出してくれます。
北欧リビングに取り入れたいおすすめアイテムをご紹介しますので、リビング空間の照明計画に取り入れてみてください。
ペンダントライト
天井から吊り下げるタイプのペンダントライトは、家族が集まるリビング全体をぼんやりと照らしてくれるだけでなく、アクセントとしての役割も果たしてくれます。
北欧生まれの照明には目を引くデザインのものが多いため、リビングに採用すれば空間の主役となってくれることでしょう。
リビング上部が吹き抜けになっている場合は、大きめなペンダントライトがおすすめ。
室内だけでなく、屋外から眺めるペンダントライトの光は、センスの良い北欧空間を演出してくれます。
また、お部屋のコーナーに小ぶりなペンダントライトを吊るすのもおすすめ。
多灯使いにすれば空間にリズムをもたらし、可愛らしいアクセントにすることができます。
スタンドライト
床に置くタイプのスタンドライトは、リビングでくつろぎながら読書をしたり、コーヒーを飲んだりする際におすすめのアイテム。
お部屋全体を明るく照らすのではなく、手元だけを照らすことで、落ち着いたラウンジのような雰囲気の中で過ごすことができます。
アルネ・ヤコブセンがデザインした「AJフロア」は、スマートな直線で構成されたすっきりとしたデザイン。
カラーバリエーションが豊富にあるため、さまざまな北欧インテリアに合わせることができます。
あえてカラフルな色をチョイスして、空間のアクセントとして取り入れてみるのも良いでしょう。
テーブルランプ
テーブルの上に置く小ぶりなランプは、リビングテーブルやテレビボード、チェストなどの上に置いて、空間に補助的な光をプラスするのにおすすめのアイテムです。
ポータブル式のものであれば、ソファや窓際など、過ごす場所に合わせて移動できるのも魅力の1つです。
テーブルランプは、デザインによって美しい光を放つものもたくさんあります。
独特な灯りをもたらしてくれるアイテムを取り入れれば、光のアクセントとして、空間を上質なものにしてくれるでしょう。
ブラケットライト
壁付けタイプのブラケットライトも、テーブルランプと同様に補助的な光をプラスしてくれるアイテムです。
角度を変えることができるスポットライトタイプや、壁面を照らす間接照明のような光り方をするものもあります。
どれも、空間の中にぼんやりとした温かみのあるアクセントをプラスしてくれるものなので、余白のある壁面にプラスすると良いでしょう。
キャンドル
照明器具の他に、キャンドルを取り入れる方法もおすすめです。
アロマキャンドルがリラクゼーションアイテムとして取り入れられているように、火の揺らめきは心を落ち着ける作用があると言われています。
北欧では、家族が過ごすダイニングやリビングにキャンドルを置いて、夜が近づくにつれてキャンドルに灯りを灯すという文化があります。
デザイン性が高いおしゃれなキャンドルは、火を灯していないときもインテリアアイテムとして使えるのでおすすめです。
本物の火を灯すのが心配という方は、電気式のキャンドルで雰囲気を楽しむのも良いでしょう。
北欧ならではの小物を取り入れて
北欧ならではの可愛らしいアイテムは、見ているだけでも心が躍るものばかり。
北欧アイテムをコレクションするのも、北欧インテリア好きの醍醐味とも言えるでしょう。
上手な小物使いで、センスの良さが光る北欧リビングをコーディネートしましょう。
クッション
北欧リビングに欠かせないアイテムとしてクッションが挙げられます。
クッションは、温かみと安心感を演出する存在であると同時に、北欧ならではのデザインを取り入れるのにぴったりの存在です。
マリメッコやフィンレイソンは、有名な北欧デザインの代表的なブランド。
自然や動物をモチーフとしたカラフルで可愛らしいデザインが特徴で、日本でも多くの人から人気を集めています。
北欧ならではの大柄のデザインは、広い面積に取り入れると空間に圧迫感を与えやすいのですが、クッションであればアクセントとして取り入れやすく、コーディネートに自信のない人にもおすすめです。
また、お気に入りのデザインがたくさんある人は、クッションカバーだけ揃えておいて、季節や気分に合わせてカバーを交換するのも楽しいですよ。
フラワーベース
気軽に取り入れることができる北欧アイテムの1つにフラワーベースがあります。
植物を飾る花瓶として使用するのはもちろん、フラワーベース単体でオブジェのような飾り方をすることもできます。
「ケーラー」や「イッタラ」は北欧好きの中でも人気を集めるブランド。
サイズや色違いのアイテムを複数並べるだけでも、空間を明るく華やかに彩ってくれます。
小物をセンス良く飾る自信がないという人は、三角形を意識してアイテムを配置するのがおすすめ。
上から見て三角形になるように、フラワーベースやインテリアグリーン、フレグランスなどを配置するとセンス良く見せることができますよ。
テーブルウェア
北欧デザインの中でも、バリエーション豊かなアイテムがテーブルウェアです。
「イッタラ」「ミナ・ペルホネン」「アラビア」など、可愛らしい柄とデザインで知られるブランドが数多く存在します。
カラフルなものが多く、置いてあるだけでも空間のアクセントとしても活躍してくれるのが北欧アイテムの魅力。
お気に入りのテーブルウェアを揃えておけば、リビングでのくつろぎ時間も上質な時間となるでしょう。
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今回ご紹介した、北欧インテリアのコーディネートも可能です。
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