リノベーション×インテリアで実現する新しいライフスタイル
今回は、ご自宅をリノベーション×インテリアで、施主様のライフスタイルである「ビジネス(Business)とレジャー(Leisure)が共存する”ブレイジャー(Bu-Leisure)”な空間コーディネートを実現した事例をご紹介します。
ご依頼背景
━━ ビジネスとレジャーが共存する”ブレイジャー(Bu-Leisure)”な空間を目指して
今回の施主様は、お子様の独立を機にご自宅をリノベーションされたお客様です。キッチン・リビング・主寝室のリノベーションを進める中で、長年使用されていた家具を替えたいというご要望があり、当社のインテリアコーディネートサービスをご利用されました。
普段はビジネスオーナーとして自宅や会社で仕事をする施主様。お仕事の大部分をスマートフォンによるメール・電話、インターネットミーティングなどで行っているとのことで、場所を選ばずにお仕事をされているという印象でした。実際の生活の中でも、仕事と余暇の境目がほとんどなく、余暇の中から新しいビジネスの着想を得ることもあるそうです。IT技術の目覚ましい発達により、もはや生活の場と仕事場の境目がなくなり、今回のようなご要望をいただくケースも増えてきたように思います。
このような中、仕事(Business)の場としても余暇・寛ぎ(Leisure)の場としても有効な、”ブレイジャー(Bu-Leisure)”なライフスタイルの実現を目指し、インテリアの提案をしてほしいというのが今回のご依頼だったのです。
インテリアのポイント
━━ 白を基調としたカフェライクなダイニングが完成
閉鎖的な空間になりがちなキッチン。まずは、キッチン上部にあった吊り戸棚を取り外し、大きな窓を入れたことで自然光が差し込むようにリフォーム。また、空間を圧迫していたアイランドキッチンをなくし、フローリングも幅広の木目調のものに。造り付けの食器棚も白に統一したことで、白を基調とした明るく、シンプルでリラックスできるキッチンに仕上っています。
このようなキッチンリフォームに対しては、木目調が美しいダークブラウンのダイニングテーブルとダイニングチェアを中心にコーディネートしました。ダイニングテーブルの天板の風合いは、チェアとの相性を考慮して選定。全面張り替えたフローリングの木目とのコントラストもあり、上品な雰囲気を演出しています。
ダイニングチェアは、ハンス・J・ワーグナーがデザインした名品を選びました。チェアだけでも空間の主役になれる名品を選ぶことで、ダイニングエリアに華を添えてくれます。施主様の奥様から、「足が床につくような座面が低めのチェア」をご要望いただき、海外デザインのチェアでは珍しい、座面高が44cmと低めのチェアを採用しています。これらのダイニングテーブルとダイニングチェアは、それぞれ別々のメーカー商品ですが、このように色調を統一しコーディネートコンセプトを持つことで、それを感じさせないほど馴染み、雰囲気のある空間に仕上げることができるのです。
さらに、ダイニングエリアには天井にペンダントライトを設置するロゼットがなかったため、シーリングライトを撤去しダウンライトを取り付けました。お洒落なテーブルランプを置くことで、空間にアクセントをつけ、カフェライクな雰囲気を引き立てています。
━━ スイートルームのサロンのような、人が集まれるリビング
主寝室と横広の観音ドア一枚を隔てて直結したリビングは、ドアを開け放った時、2部屋がひとつの空間としても楽しめることを意識してコーディネートしています。
テレビ正面には、足を伸ばして寛げる横幅のある三人掛けソファを配置。ソファの脚をスチールにすることでクラシカルになり過ぎないように全体のバランスを取っております。コーヒーテーブルはフレキシブルに動かせるよう、大きなものを一つではなく、高低差をつけたサイドテーブルとの組み合わせをチョイスし、必要に応じてソファの横や、二つの一人掛けソファの間に置くことも出来るので、来客時は柔軟に対応できます。
━━ 自宅の寝室が、ホテルのようなラグジュアリーな空間に
主寝室は、ホテルライクにナイトテーブルとランプを左右に配置して施主様の求める“ブレイジャー”な雰囲気を演出するご提案をしました。今回のリノベーションにより主寝室となったこの部屋は、以前書斎だった名残で書棚が置かれていたため、お休みになる前後の時間でゆっくりと本も楽しめるように、ベッドサイドに一人掛けのチェアとラウンドテーブルを用意しました。
ベッドのヘッドボードを、敢えてボウウインドー側に設置するなど配置にも拘りました。カラーコーディネートはダークブラウンとライトグレーを組み合わせることで、ベーシックでありながらも上質な雰囲気になりました。光沢のあるベージュのカーテンは、自然光の助けもあり、部屋全体に上質な雰囲気をもたらしてくれます。このような考えのもと、ブレイジャーな空間で一日の疲れを癒し、寛げる主寝室のコーディネートを実現させていただきました。