おしゃれに見せるアートパネルの飾り方とは?上手な飾り方のコツを解説します
お部屋の印象にアクセントをプラスしてくれる「アートパネル」。
「自宅にも取り入れてみたいけれど、飾り方が分からない」「壁に穴を開けたくないので飾れない」と思っている人も多いのではないでしょうか。
今回は、アートパネルの飾り方についてプロのインテリアコーディネーターが解説します。
お部屋に合わせたアートパネルの飾り方をマスターして、ワンランク上のインテリアコーディネートを楽しんでみてください。
目次
アートパネルとは
「アートパネル」とは、ファブリックや壁紙、和紙といったさまざまな素材を、木製や発泡スチロールなどの土台に張り込んで作ったアートのこと。
通常のアートはフレームに入っているものが一般的ですが、「アートパネル」にはフレームがないのが特徴です。
使われる素材のテクスチャーやデザインによって雰囲気が変わり、さまざまな表情を楽しめるのが最大の魅力。
また、すっきりとしたフォルムはどんな空間にも馴染みやすく、気軽に取り入れることができる点も人気の理由です。
シンプルな構造も、アートパネルが人気を集める理由のひとつ。
最近では、自分のお気に入りのファブリックや壁紙を土台に張り込み、自分オリジナルのアートパネルを作る人も増えています。
作品として出来上がっているものを飾るのも良いですが、自分が好きなデザインを取り入れたアートパネルは、自分らしさの溢れるお部屋づくりにぴったりのアイテムといえます。
アートパネルの飾り方
アートパネルの飾り方には、いくつかの方法があります。
今回は壁に固定する方法と、壁に穴を開けずに飾る方法についてご紹介しますので、ご自宅の環境に合わせた飾り方を取り入れてみてください。
壁に固定する飾り方
ピンに掛ける
手軽にアートパネルを飾るのであれば、壁に取り付けたピンに直接アートパネルを掛けて飾る方法が良いでしょう。
一般的なアートパネルは、木枠にファブリックや紙を張り込んでいる構造のため、裏側は木枠が露出していることがほとんどです。
この木枠を、壁に取り付けた押しピンの頭に引っ掛けることで、簡単にアートパネルを飾ることができます。
アートパネルの大きさにもよりますが、横幅が大きなものは左右2ヵ所にピンを使用するのがおすすめ。
アートパネルが傾いてしまうのを防ぐことができます。
重さのあるものや、サイズが大きなものを飾る場合は、ピンに掛けるだけだと重さに耐えられない可能性がありますので、次にご紹介するフックを使用した飾り方を取り入れてみてください。
フック
アートパネルの裏側に紐を通し、壁に固定したフックに掛けて固定する方法もオーソドックスな飾り方。
市販のアートパネルには、紐を通すための金具が付属されていることが多いため、まずはアートパネルの裏側に金具を取り付けて紐を通します。
付属金具がない場合や、自分で製作したアートパネルには、市販の通し金具を利用して、裏側に紐を通すようにしましょう。
紐の位置は、壁のフックに紐を掛けても表から紐が見えない高さがおすすめです。
壁に取り付けるフックは、壁の種類に合わせて選ぶのがポイント。
石膏ボード、コンクリート、合板など、壁の素材に合わせた専用のフックが発売されていますので、飾る場所の壁材を確認し、適切なフックを選ぶようにしましょう。
また、フックにはそれぞれ耐荷重が設定されています。
自分が飾りたいアートパネルの重さに耐えられるのか、事前に確認するようにしましょう。
壁に穴を開けない飾り方
賃貸にお住いの場合、壁に穴を開けたくないという人もいるでしょう。
ここからは壁に穴を開けずにアートパネルを飾る方法をご紹介します。
ピクチャーレール
天井に取り付けたレールからワイヤーフックを吊り下げ、アートパネルを吊るす方法。
アートの位置や高さを自由に調整できるだけでなく、重量のあるアートを支えられるため、たくさんのアートを飾りたい方や、定期的にアートを入れ替えたいという人におすすめです。
ピクチャーレールは、賃貸物件にはじめから備え付けられているケースもあります。
新築を計画している人は、アートを飾りたい場所に取り入れておくと便利ですよ。
両面テープ
基盤に発泡スチロールを使用したアートパネルや、小ぶりで重さのないアートパネルであれば、ポスター掲示用の両面テープを使用する飾り方がおすすめです。
壁に穴を開ける必要もなく、貼り直しも簡単にできるため、気軽にアートパネルを飾ることができます。
両面テープにもさまざまな種類がありますが、強力なものだと壁紙が剥がれてしまう可能性があるので注意が必要です。
心配な方は、壁に養生テープを貼り付けた上に両面テープを貼るようにすれば、壁を保護することができますよ。
壁に立て掛ける
アートパネルを壁に掛けずに、立て掛けて飾る方法もおすすめです。
飾り棚やキャビネットの上など、人の目線に入る位置にアートパネルを置くだけで、空間のアクセントにすることができます。
適当な棚がない場合は、床に直接置いたり、チェアに置いたりする方法もおすすめ。
一般的な飾り方とは異なる方法で、センスの良さを感じさせることができます。
壁に固定しない飾り方のため、気軽にアートパネルを入れ替えたり、配置を変更したりと柔軟なレイアウトが魅力的です。
季節や気分に合わせてインテリアコーディネートを変えたいという人におすすめです。
イーゼルを使用する
アートキャンバスなどを固定するためのイーゼルをディスプレイ用に使用する飾り方もおすすめです。
大きなアートパネルを目立たせることができるため、壁に飾るのが難しい場合にも効果的な飾り方です。
リビングやホールのコーナーなど、余白のある空間へのアクセントにおすすめ。
大きなイーゼルを飾る場合は、ある程度広いスペースが必要となります。
空間に圧迫感を感じさせないよう、ゆとりのある空間に取り入れるようにしましょう。
アートパネルのレイアウト方法
ここからは、アートパネルを飾る際のレイアウトについて解説します。
大きなアートパネルを1枚で飾る
存在感のある大きなアートパネルは、1枚あるだけでもお部屋を華やかに彩ってくれるアイテム。
大きなアートパネルを取り入れる場合は、人の目線が集まる「フォーカルポイント」を生み出すことを意識し、目線の先にある広い壁に飾るようにしましょう。
具体的にはリビングのソファ後ろの壁や、主寝室のベッドの上、玄関正面の壁などがおすすめ。
ソファやベッドなど、家具の上にアートパネルを飾る場合は、家具の中心とアートパネルの中心を揃えることで、整った印象を感じさせることができます。
バランス良く見せるためには、飾る壁面の形状に合わせたアイテム選びも重要です。
例えば、ソファ上の壁面は余白が横長であることがほとんどですが、その余白の形状に合わせてアートパネルも横長の物を選ぶようにすると、空間を広く見せる効果があります。
同じサイズを連続させる
同じサイズのアートパネルを連続して横に並べる飾り方は、空間にリズムを生み出し、カジュアルさを演出するのに有効です。
異なるデザインのものを組み合わせるだけでなく、同じデザインのものを組み合わせても、おしゃれな印象を与えてくれます。
少し変化をつけたい人は、同じデザインで異なる色合いのものを組み合わせてみても良いでしょう。
1つのデザインを何枚かに分割させたアートパネルを飾り、1つの絵として楽しむ方法もおすすめです。
組み合わせ方が難しいと感じる場合は、「3」の数字を意識して等間隔に飾る方法がおすすめ。
アートパネルに限らず、「3」という数字は人がバランス良く感じる数字だと言われています。
同じサイズのアートパネルを複数枚飾りたい場合は、3枚を等間隔に並べて飾ることで、バランス良く見せることができますよ。
異なるサイズを連続させる
センスの良い飾り方を目指すのであれば、異なるサイズのアートパネルを並べて飾る方法もおすすめです。
異なるサイズのアートパネルを組み合わせる場合は、幅や高さなど、なにか1つを揃えるようにすると、ごちゃごちゃとした印象になることを防げます。
例えば、高さは同じで横幅だけ異なるサイズのアートパネルを組み合わせると、モダンでまとまり感のあるコーディネートを生み出すことができます。
また、設置高さを揃える方法もおすすめの飾り方。
大きさの異なるアートパネルを飾る場合に、アートパネルの中央の高さを全て一定にすることで、不揃いな印象になることを防ぎます。
このとき、左右の間隔も均等になるように意識し、整った印象を演出するようにしましょう。
ランダムに組み合わせる
大きさがバラバラなアートパネルをたくさん組み合わせる「ギャラリー型」というコーディネートもおすすめです。
壁一面をアートで飾るため、海外のような雰囲気を演出できます。
他の飾り方に比べて難易度の高い飾り方ですが、自分の好みのアートパネルを組み合わせて、オリジナルの壁面を生み出す楽しさが魅力です。
配置のバランスが難しいと感じる人は、全体の上下か左右のラインを揃えるようにすると、まとまりのあるコーディネートとなりますよ。
また、組み合わせるアート同士に共通した色やモチーフを取り入れたり、お部屋にあるクッションやインテリア雑貨の色と揃えるように意識したりすると、ごちゃごちゃとした印象を防げます。
いきなり壁に設置するのではなく、床などの平面に並べて、配置のバランスを確認すると、失敗を防ぐことができますよ。
おしゃれに見せるアートパネルの飾り方
アートパネルをおしゃれに飾るには、押さえておきたいポイントがいくつかあります。
飾る場所
インテリアコーディネートをする際には、人の目線が集まる「フォーカルポイント」を意識してアイテムを配置します。
アートパネルは、空間にアクセントをプラスしてくれるフォーカルポイントとなりうるアイテム。
設置する場所は、お部屋に入って対面にある壁や、飾り棚の上など、人の目線が自然と向かう先を選ぶようにしましょう。
設置する壁の形状も重要なポイント。
横長のスペースに、縦長のアートパネルを設置すると、アンバランスな印象を与えてしまいます。
特に大きなアートパネルは、その形状が、壁の余白にマッチしないものだと、空間に圧迫感を感じます。
違和感なく空間に馴染ませるには、壁の形状と同じ形状のアートパネルを取り入れるのがポイントです。
縦長の壁には、縦長のアートパネルを飾ったり、縦に連続してアートパネルを飾ることで、天井を高く見せる効果が期待できますよ。
高さ
人がアートを眺めるのに適した高さは、アートの中心が床から1メートル50センチほどの位置だと言われています。
美術館のアートも、床から1メートル40センチ〜1メートル50センチに中心がくるように設置されていることがほとんどです。
これは、あくまで立ってアートを眺める際の高さの目安。
ソファやチェアに座ってアートを眺めることを前提とした場合は、アートの中心が床から1メートル10センチ程度の位置にくるように設置すると良いでしょう。
また、アートパネルをキャビネットや飾り棚の上に置いて飾る場合は、70センチ〜1メートル35センチの高さがおすすめです。
人の目線は、その範囲に自然と目線が向くと言われているため、フォーカルポイントとしてアートパネルを飾るのに適した高さだといえます。
色をリンクさせる
空間をセンス良く見せるのに効果的なのが、色同士をリンクさせるということ。
複数のアートパネルを設置する場合は、共通する色を取り入れたデザインを選ぶことで、統一感の感じられる空間を作ることができます。
リンクさせるものは、アートパネル同士に限らず、室内のインテリアアイテムでも良いでしょう。
アートパネルで使われている色と同じ色をクッションで取り入れてみたり、ソファやラグ、カーテンなどの色と同系色の色をアートパネルに取り入れてみたりと、さまざまなコーディネート方法があります。
全ての色をリンクさせる必要はないので、お部屋のテーマカラーを1色決めて、アートパネルとインテリアアイテムに取り入れるように意識してみましょう。
デザインをリンクさせる
アートパネルに使用されているデザインを、クッションや食器などのインテリア雑貨に取り入れる方法も、センスの良いお部屋づくりにおすすめの手法です。
コーディネートしやすいものとしては、「マリメッコ」や「フィンレイソン」を代表とする北欧デザインが挙げられます。
北欧ブランドでは、人気のデザインをさまざまなアイテムに起用し展開しているので、同じデザインのインテリアアイテムを揃えやすいのです。
自分のお気に入りのデザインをお部屋の至る所に取り入れることで、自分らしさの感じられる、センスの良い空間を生み出すことができますよ。
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