一人用のカウチソファが快適な一人暮らしを実現する理由とは?
一人暮らしでは、リビングスペースに限りがありますが、横になったり、足を伸ばしたりしてくつろげるソファが欲しいと考える方は多いでしょう。
しかし、大きなソファセットでは持て余してしまいますし、なにより部屋に置けない可能性もあります。
そこでおすすめなのが、カウチタイプのソファです。
一人でゆったりできるサイズ感で自由に過ごせるカウチタイプのソファなら、無駄な空間を生まず、ゆとりのあるレイアウトができます。
本記事では、一人用のカウチソファの特徴やおすすめの逸品をご紹介します。
ぜひカウチソファで、一人暮らしでもおしゃれで快適な暮らしを実現してください。
目次
そもそもカウチソファとは?
現在、日本では「カウチソファ=足を伸ばして横になれるソファ」と認識する人が多いかもしれません。
実際には明確な定義はありませんが、もともとは、古いフランス語「couche=ベッド」に由来すると言われています。
アメリカでは二人掛けのソファをカウチと呼び、イギリスではセラピー用の長椅子を指しているようです。
1980年代になると「カウチ(ソファ)に寝転がって、ポテトチップスを食べながら過ごす人たち」という意味のカウチポテトという言葉とともに、カウチという呼び方が広く知られるようになりました。
現代の日本における「カウチ」とは、ひじ掛けが片側だけについており足を伸ばして横になるソファや、背もたれに対して座面が長いソファなどが該当するでしょう。
L字型にソファを組み合わせるときに、足を伸ばして座るタイプの「シェーズロング」などをカウチソファとするケースもあります。
一人用のカウチソファのスタイルは?
「足を伸ばして横になれるソファ」をカウチとした場合、どのようなタイプのソファがあるのでしょうか。
ここでは、一人用のソファとして、使いやすい形状をピックアップしてご紹介します。
1台に背もたれがつき、足を伸ばせるタイプ
背もたれに対して座面が長いタイプのソファです。
1台を一人で利用する前提のソファで、足を伸ばしてゆっくりとくつろげるでしょう。
背もたれの位置が通常ひじ掛けにあたる場所にあるため、足を床におろして座るときは背中を預けられない点はデメリットと言えます。
背もたれをテレビに対して置く(足をテレビに向ける)かたちとなり、両サイドにゆとりあるスペースが生まれます。
さっと飲み物などを取れるように、リビングテーブルよりはソファ横にサイドテーブルを置くレイアウトがおすすめです。
1台で置くことを前提にデザインされていて、ほかのソファやオットマンと組み合わせはできないものがほとんどです。
背もたれにクッションを置いて高さや角度を調整できるようにすると、よりリラックスできます。
システムソファの「シェーズロング」タイプ
システムソファパーツの一つで、片肘ソファとも呼ばれる「シェーズロング」。
L字型にソファを配置するときのコーナー部に置かれるケースが多く、背もたれとひじ掛けの高さが等しく特徴のあるフォルムです。
基本的にはシステムソファの一部として利用されますが、単体でカウチソファとしても使えます。
長手方向にも背もたれがあり、足をおろして座る場合でももたれてリラックスできるでしょう。
また人が横に並んで座れるので、来客がある場合にも便利です。
背もたれをテレビに対して置いても、先に紹介した背もたれに対して座面が長いタイプのように、足側をテレビに向けてもよいでしょう。
ライフスタイルに合うレイアウトができるのも、カウチタイプソファの魅力の一つです。
将来的にL型のソファにしたい、横に長い三人掛けが欲しいといった希望が出てきたときでも、同じシリーズのソファを組み合わせて大きなソファにできます。
このように暮らし方の変化に対応できる点が、シェーズロングタイプのメリットと言えます。
一人掛けソファに「オットマン」を追加する
カウチソファとは異なりますが、一人で足を伸ばしてくつろぐならオットマンを活用する方法があります。
一人掛け(あるいは二人掛け以上)のソファにオットマンを組み合わせれば、必要に応じて足を伸ばして座れます。
来客時には、オットマンも一人掛けスツールとして活用できるので便利です。
背もたれの高いラウンジチェアとオットマンなら、よりパーソナルな空間を作れるでしょう。
一人暮らしにカウチソファがおすすめの理由
続いて、カウチソファが一人暮らしにぴったりな理由を考えてみましょう。
一台でも足を伸ばしてくつろげる
カウチタイプのソファなら「横になって寝る」「足を伸ばしてテレビを見る」など、好きな姿勢で過ごせます。
またシステムソファや大型ソファに比べて、1台だけでもくつろげるため大きなソファセットを置かなくても不自由することはありません。
ライフスタイルの変化にあわせられる
システムソファの「シェーズロング」は、同じシリーズの二人掛けやオットマンを組み合わせて、大きなソファセットにできます。
家族が増える、人を招いて過ごす機会が多くなるなど、ライフスタイルの変化にあわせて、フレキシブルにサイズやかたちを変えられるでしょう。
カウチソファのデメリットは?
一人暮らしに向いているカウチソファですが、デメリットもあります。
ライフスタイルにあっているかどうかも、事前に検討してから購入してください。
1台あたりのサイズが大きい
1台でくつろげるカウチソファですが、足を伸ばせるサイズがあるので、思っているより大きい点に気をつけてください。
大人が足を伸ばしてくつろぐサイズを考えると座面の長さは1m50cmほど、横幅は80cmほどは必要でしょう。
背もたれやひじ掛けに厚みがあるデザインのソファの場合は、さらに長さ・幅が大きくなります。
とくにシステムソファのシェーズロングは、奥行き(短手方向・座面手前と背もたれの距離)の深いものが多くボリュームもあり、想像以上に場所を取る可能性があります。
コンパクトに置けると考えて、カウチソファを購入したものの部屋を圧迫してしまったという失敗がないように、あらかじめ部屋の大きさをはかりゆとりがあるか確認しておきましょう。
窮屈な空間は、かえってリラックスしにくい環境になります。またテレビとの距離感も、配置するときの大切なポイントです。
一般的に、テレビ画面の高さから約3倍の位置が見やすい視聴距離とされています(4Kの場合は約1.5倍)。
43インチテレビの高さは約58cmなので、1m74cmほど離れた位置から見るとよい計算になります(4Kの場合は87cm)。
視聴する番組の内容によっても変わりますが、目安の視聴距離を参考にしながらレイアウトを考えてみてください。
人をもてなすときには不向き
カウチソファは、基本的に一人で足を伸ばしてくつろぐためのソファです。
そのため、複数の人が腰掛けてゆっくりするのには向いていない点はデメリットと言えるでしょう。
来客が多く、人をもてなすシーンがよくある場合には、背もたれに対して座面が長いパーソナルなタイプではなく、横に並んで座れるシェーズロングタイプがおすすめです。
あるいは、二人掛けのソファにオットマンを組み合わせてください。
人が来たときには、オットマンにも座れるうえ、一人のときも足を伸ばしたり横になったり自由に過ごせます。
その分、サイズもボリュームアップするので、十分な広さを確保する必要があります。
一人暮らしにおすすめの1人用カウチソファ4選
一人用におすすめの高級感のある上質なカウチソファを厳選して4つご紹介します。
ROSETL’IMPREVU(ロゼリンプレヴ)|ligne roset(リーン・ロゼ)
|商品紹介:ROSETL’IMPREVU(ロゼリンプレヴ)
本体のベースサイズは、幅2m17cm・奥行き1m13cm・高さ87cm・座面高さ39cmであり、背もたれは、3セット(L・M・S)または2セット(L・M)から選択可能です。
コーナークッション・背クッションS・パフを背もたれに預けるかたちで置き、からだを委ねてくつろげる形状になっています。
座面の奥行きも深い場所から浅い場所まであり、上に乗りあがってあぐらで座る・横になって休む・腰掛けるなどさまざまな姿勢になれます。
本格的なベッドとしても利用できるように、マットレスに使うポケットコイルと複層のウレタンでできた座面はしっかりとからだを支えてくれるでしょう。
同じサイズのソファを組み合わせれば、クイーンサイズのベッドにもなります。
一人暮らしでも来客が多いようであれば、2台用意してソファ兼来客用のベッドとして活用してもよいのではないでしょうか。
|ブランド紹介:ligne roset(リーン・ロゼ)
1860年、フランスリヨン郊外にて創業。
木工所として歴史が始まったligne roset(リーン・ロゼ)ですが、現在では約90名のデザイナーが携わる家具やインテリアアイテムの取り扱いがあります。
ソファ・キャビネット・照明・カーテン・テーブルウェアなど、ライフスタイル全般の商品をそろえ、世界67ヵ国・700店舗(オンリーショップは250店舗以上)で販売されています。
日本にも東京・大阪・福岡など、計6つの直営店があり、多くのインテリアショップでも取り扱われ、愛されるブランドです。
代表的なソファ「TOGO(トーゴ)」は、フランス出身のデザイナー「ミッシェル・デュカロワ」による斬新なデザインと美しさで、誕生から半世紀が経ってもなお多くの人に愛される名作となりました。
VASCA(ヴァスカ)|arflex(アルフレックス)
|商品紹介:VASCA(ヴァスカ)
安定感のあるどっしりとした座り心地のソファで座面が崩れにくく、クッションのよれを直すなどの日常的なメンテナンスがいりません。
背もたれ部分の傾斜はバスタブにもたれるようにゆったりと座れるデザインになっており、クッションを挟まなくても楽に背中を預けられます。
幅・奥行き1m28cmまたは1m38cmのディープタイプ(正方形)は、乗りあがってあぐらをかける広さです。
すべてのパーツが片肘タイプで構成されており、それぞれ1台でも組み合わせても使えます。
長方形タイプは次の4種類の長さで展開しています。
- ・1m33cm
- ・1m53cm
- ・1m73cm
- ・1m93cm
いずれも幅92cmあり、1m73cm・1m93cmタイプは仰向けになって寝られるので、用途に応じて適切なサイズを選んでください。
|ブランド紹介:arflex(アルフレックス)
イタリア語の「arredamenti(家具)」と英語の「flexibility(柔軟性)」を組み合わせて作られた「arflex(アルフレックス)」。
イタリアでモダンファニチャーの思想とライフスタイルを学んだ創業者が、日本にその想いを持ち帰り国内展開を始めました。
高品質で安全性・耐久性の高い設計デザイン・素材は、世代をこえて受け継がれる家具として、愛されています。
商品の提供だけでなく、豊かなライフスタイルを提案してくれるブランドです。
直営店は、東京・名古屋・大阪に計4店舗展開しており、暮らし方の見える商品ディスプレイは、インテリアコーディネートの参考になるでしょう。
PRIVE(プリヴェ)|Cassina(カッシーナ)
出典:https://www.cassina-ixc.jp/index.html
|商品紹介:PRIVE(プリヴェ)
世界的デザイナー「フィリップ・スタルク」によって設計された、一人掛けロングシートソファ。
サイズは幅1m25cm・奥行き1m51cm・高さ82cm・座面高さ41.5cmで、幅が広くゆったりと座れます。
スタイリッシュさと重厚感をあわせ持つデザインは、Cassina(カッシーナ)社の高度な技術により実現しました。
一つひとつの素材にこだわり仕上げられたカウチソファは、1台でリビングの雰囲気をぐっと高めてくれるでしょう。
|ブランド紹介:Cassina(カッシーナ)
イタリアのモダンデザインを導き続けるブランドの一つで、その歴史は古く、17世紀に教会の椅子を作るところから始まりました。
その後、豪華客船の内装を手掛けるなどし、時を経て1927年にモダンファニチャー分野へ足を踏み入れ今に至ります。
多くの製品が美術館のコレクションになるなど、デザイン性・性能性の高さには確かなものがあります。
伝統を大切にしながらも、未来を見据えて常に新しいインテリアの世界を見せてくれるトップブランドです。
COZY BOIS(コージボア)|Ritzwell(リッツウェル)
|商品紹介:COZY BOIS(コージボア)
やわらかなフォルムが優しい雰囲気を醸し出すシステムソファシリーズです。
単体でも使いやすいシェーズロングのサイズは、幅84cm・奥行き1m60cm・高さ78cm・座面高さ38cmです。
布張り・革張り、いずれも対応可能で背もたれ部分にはフェザー入りのクッションが置かれます。
木部はオイルフィニッシュ仕上げのウォールナット材とウレタン塗装で5色展開のビーチ材から選択可能です。
インテリアにあわせて、幅広くコーディネートを楽しめるでしょう。
|ブランド紹介:Ritzwell(リッツウェル)
Ritzwell(リッツウェル)の創業は1992年。
並みいる100年企業の多い家具業界においては、まだまだ新しいブランドと言えるかもしれません。
しかし、合理化・量産化する時代性にあらがうかのように手仕事にこだわった徹底したクラフトマンシップが見える物づくりの姿勢は、卓越した輝きを放っています。
洗練された美しいデザインと、心地よさを追求したソファをはじめとする家具は、空間に安らぎをもたらしてくれるでしょう。
仕上がりの美しさや肌ざわりのよさは、ぜひ実際に触れてみてほしい逸品です。
東京・大阪・福岡に直営のショールームがあります。
カウチソファのインテリアコーディネートなら実績多数のMAYSへ
年間約1,000件のインテリアコーディネートを手掛けているMAYSでは、日々忙しく過ごすお客様の手間を省くためのお手伝いとなるような、サービスをご提供しています。
お好みのアイテム選びやショップ巡りは、楽しみも大きい反面、時間も手間もかかるでしょう。
また購入手続きや納品手配など、インテリアコーディネートは煩わしい手続きもたくさん発生します。
そこで、お客様の貴重な時間をできるだけ有効に使っていただくために、現場の採寸から商品選定、配送・設置まで承ります。
MAYSでは100以上の高級ブランドから、カウチタイプのソファだけでなく、カーテンや照明などのインテリアアイテムを幅広くご用意し、ライフスタイル全体をトータルコーディネート可能です。
お客様のご要望をしっかりとヒアリングし、理想の空間を実現いたします。
またお忙しいビジネスパーソンでも、気軽にご相談いただける「オンライン相談」も行っていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
文・松田 ともみ(インテリアコーディネーター)
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