MAYS 家具のリース・販売・インテリアコーディネートのメイズ

インテリアコーディネートのご依頼はこちら

家具選びの際に気を付けたい「塗装」の話

  • c
  • d
家具選びの際に気を付けたい「塗装」の話のアイキャッチ画像

家具選びをしていると、ウレタン塗装やオイル塗装といった言葉を目にすることがあります。木製家具の仕上げ方の違いなのですが、その仕上げ方によって使い勝手や質感が全く異なることをご存じでしょうか。

「塗装の種類や特徴ってどんなものがあるの?」「結局どの塗装が1番良いの?」と思われる方もいるかと思います。

実は、家具の塗装はその人のライフスタイルによって選び方が変わります。

ここでは、日頃からプロのインテリアコーディネーターとして様々なご提案を行っているメイズが、家具の塗装についてお話します。

それぞれの特徴を知り、自分に合った家具探しの参考にしてみてください。

塗装の種類

まず初めに、家具塗装にはどんな種類があるのか見ていきましょう。

ウレタン塗装

木製家具の表面にウレタン塗料を塗布し、木部をコーティングする仕上げ方法です。表面が薄いウレタン塗膜で覆われるため、素地の木と比べると若干ツヤのある仕上がりになりますが、より木の質感に近くなるよう、マット仕上げが主流になってきました。傷つきにくく水拭きなどのお手入れも問題ありません。ダイニングテーブルなど、普段から水拭きしたい家具におすすめの塗料です。

ラッカー塗装

樹脂をシンナーなどの揮発性の高い溶剤で溶かし、それを塗布することで家具の表面に塗膜を形成する方法です。ウレタン塗装と同様、傷や汚れに強いのが強みといえるでしょう。水拭きも可能ですが、濡れたコップなどを直接置くと輪染みになってしまうため、コースターやランチョンマットの使用がおすすめです。カラーリングの幅が広く、FRITZ HANSEN(フリッツハンセン)のセブンチェアやグランプリチェアといったカラフルな家具の仕上げに採用されています。

オイル塗装

植物性のオイルを浸透させて木の乾燥を防ぐ方法です。表面に塗膜を作らないため、しっとりとした木そのままの質感を楽しむことができます。ウレタンやラッカー塗装と違い、傷つきやすいという面もありますが、紙やすりで削るなどして補修も可能です。水に濡れると跡になりやすいため、基本的に乾拭きか、硬く絞った水拭きがおすすめ。オイルは少しずつ抜けてしまうため、定期的にオイルを塗り直す必要があります。

ソープフィニッシュ

木部に石鹸の成分を染み込ませて塗膜を作る方法です。淡く白っぽい色味と、サラッとした優しい風合いの質感が特徴で、自然素材にこだわりたい人におすすめ。北欧に多くみられる技法で、相性が良いブランドとしてCarl Hansen&Son(カールハンセンアンドサン)などの北欧ブランドが挙げられます。傷や水の跡がつきやすいという面がありますが、紙やすりで削ったり、石鹸水でメンテナンスすることで、長く使い続けることができるのが魅力です。

家具はその人のライフスタイルに合わせて選ぶ

冒頭で、家具の塗装はライフスタイルによって選び方が変わるとお伝えしました。

それでは実際に、どの塗装仕上げを選んだら良いのか見ていきましょう。

メンテナンスフリーなら「ウレタン塗装」「ラッカー塗装」

ウレタン塗装やラッカー塗装であれば、水拭きもでき、ある程度傷にも強いため、家具のお手入れに時間を割きたくないという方におすすめです。

特に子育て世代の方は、お子さんがダイニングテーブルに飲み物をこぼしてしまった、おもちゃを家具にぶつけてしまったというケースはどうしても避けられないかと思います。

オイル塗装やソープフィニッシュの家具も、食べこぼしをすぐに拭くなど気をつけながら使うことは可能ですが、年に1~2回程度はオイルを塗ったり、石鹸水で洗うというメンテナンスが必要になります。

メンテナンスに時間を割きたくない、汚れや傷の心配をしたくないという方にはウレタン塗装とラッカー塗装がおすすめです。

素材感を大切にしたい人は「オイル塗装」「ソープフィニッシュ」

お部屋の雰囲気を大切にしたい、家具の素材感を楽しみたいという方には、オイル塗装やソープフィニッシュがおすすめです。

お部屋の雰囲気は、置く家具の質感でがらりと変わってしまいます。ナチュラルインテリアや北欧スタイルを目指す方は、木の質感を楽しめるオイル塗装やソープフィニッシュの家具を選んでみてください。

傷や汚れに弱いという点がありますが、定期的に正しいメンテナンスをしていれば、ある程度の傷や汚れは解消することができます。

メンテナンスを楽しみたい、木の質感を大切にしたいという人にはオイル塗装とソープフィニッシュをおすすめします。

家具のお手入れ方法

塗装によってメンテナンス方法も異なります。

それぞれ、どのようなメンテナンスが必要なのか説明していきます。

ウレタン塗装

汚れた場合は水拭きか、中性洗剤を溶かした水で拭きます。

ラッカー塗装

基本的に水拭きで汚れを落とします。

耐薬品性に弱く、シンナー等の薬品で塗膜が溶けてしまうため注意が必要です。

また、紫外線や熱にも弱いため、窓際などを避けて配置する必要があります。

オイル塗装

半年に1回程度、オイルを塗り直します。

手順は以下の通りです。

1.乾拭きで汚れを落とす

2.傷になっている個所をサンドペーパーで平らにする

3.オイルを薄く塗り、乾いた布で拭きあげる

4.12時間以上乾燥させる

ソープフィニッシュ

年に1回程度、石鹸水で洗います。

手順は以下の通りです。

1.乾拭きで汚れを落とす

2.傷になっている個所をサンドペーパーで平らにする

3.純石鹸をお湯にとかし、スポンジを使って家具を洗う

4.乾いた布で泡を拭き取り、1日程度乾燥させる

どの塗装方法が自分のライフスタイルに合っているでしょうか。

ぜひ自分に合わせたお気に入りの家具を選びましょう。

03-5402-4600

9:10-17:30 (平日)