1LDKの3人暮らしは手狭なの?実は快適に暮らせるメリットも!?
新婚時に、1LDKのマンションで生活を始める方は多いでしょう。
2人暮らしにはちょうどいい広さだと感じていても、子どもが生まれたらさらに広い家に引っ越しすべきなのか悩むかもしれません。
子どもが小さいうちは今のままでもよいとしても、個室が必要になったら暮らしにくいのではないかと心配ではないでしょうか。
悩みを解決するには、1LDKはどれくらいの広さなのか把握し、1LDKでの3人暮らしのメリット・デメリットを知ることが重要です。
そこで本記事では、都内の限られたスペースや、1LDKのコーディネートを数多く手掛けるMAYSの視点でどうすれば暮らしやすいのかを解説します。
1LDKでの3人暮らしを快適にする方法や自分たちのライフスタイルが適しているのかがわかり、今後の生活の方向性が決められますよ。
目次
1LDKの広さはどのくらい?
そもそも1LDKとは、水回りや玄関・通路のほか、リビング・ダイニング・キッチンともう一部屋居室が用意された間取りのことです。
東京都内で、1LDK賃貸マンションの広さと家賃相場は、築年数や駅からの距離などの条件によっても変わりますが、おおよそ次の通りが目安となります。
- 高層階・港区:家賃月20万円〜・広さ20〜35平方メートル
- 23区東部・西部:家賃月12万円〜・広さ35〜45平方メートル
平均的な広さ35平方メートルの間取りをもとに、リビングダイニングの広さを考えると9
〜10畳になります。
そこに、6〜8畳の居室と玄関や通路・水回りスペースがプラスされるイメージです。
不動産公正取引協議会連合会の「不動産の表示に関する公正競争規約」では、居室の畳数による表記は「1畳=1.62平方メートル」と規定しています。
つまり9畳=14.58平方メートルとなり、シンプルな長方形の部屋で考えると2.7m×5.4mほどの広さのリビングダイニングとなります。
参考:不動産の表示に関する公正競争規約・同施行規則|不動産公正取引協議会連合会
1LDKに3人暮らしは手狭な印象
東京都内の1LDK賃貸マンションのリビングダイニングが、9〜10畳の場合、大人3人以上ではやや手狭に感じるかもしれません。
厚生労働省「住生活基本計画における『居住面積水準』」によれば、世帯人数別の最低居住面積水準は2人で30平方メートル、3人で40平方メートルと記載されています。
大人2人+3〜5歳児の場合は、3人で35平方メートルとなります。
このことから考えても、35平方メートルの間取りは大人2人暮らしまたは3〜5歳児との生活に適していると言えるでしょう。
したがって、子どもが小学校へあがる年頃になると個室を持たせることを考えるご家庭も多く、1LDKでは狭くなる可能性が高まります。
1LDKにあえて3人暮らしをするメリット
1LDKで3人暮らしをする場合、狭さや部屋数の少なさが生活の不便さにつながる心配があります。
一方で、1LDKだからこそ得られるメリットもあるのではないでしょうか。
ここでは、1LDKで夫婦と子どもの3人暮らしをするメリットについて紹介します。
子どもが小さいうちは目が届きやすく家族の時間も大切にできる
子どもが一人寝をする前の小さいうちは、LDK以外の居室を親と子どもの寝室として利用できます。
そのため、リビングダイニング以外の居室が1部屋でも不便を感じることは少ないでしょう。
家にいる時間は親子が同じ空間で過ごすことが多くなり、コミュニケーションを取りやすい環境です。
子どもへの目が届きやすく、親も子も安心して過ごせます。
あくまでも仮住まいとして利用しライフステージに合わせて間取りを変えられる
結婚後に夫婦2人用にそろえた家具も、3人での利用では手狭に感じることがあります。
例えば、2人掛けのI型ソファで事足りていたものの、子どもが成長するにつれて、L字型ソファが必要になったというケースです。
子どもがまだ小学生にあがる前であれば、かろうじて1LDKでも過ごせるので、今のうちに将来どのような間取りや家具が必要なのかをイメージしておきましょう。
1LDKに住める期間は限られているからこそ、将来を見据えて住まいの在り方を検討することが重要です。1LDKでの生活は、将来のための検討期間だと思えるとよいですね。
少しでも家賃を抑えられる
日々の生活にかかる費用のなかでも、家賃は大きな負担となります。
1LDKなら部屋数が少ない分、家賃を抑えることができます。
子どもが小さくて個室を必要としていない間だけでも、家賃を抑えて生活費の負担を軽減させられるでしょう。
物を増やさなくて済む
1LDKの間取りでは収納スペースにも限りがあり、物理的に多くのものを持てない環境です。
そもそも不要なものは買わない、必要がなくなったら適宜処分するといった習慣が身につき、いつも整った環境で過ごすことができます。
近年では、ミニマリスト・シンプリストと呼ばれる、物を減らして快適に暮らすライフスタイルも注目されています。
そのような暮らしに憧れがある方や実践している方にも、適した間取りと言えるかもしれません。
部屋の扉を開けてひと続きにすれば開放的
LDKともう一つの居室の間仕切り扉を開け放つ、あるいは扉を外しておけるような間取りの場合は、ワンルームのようにできます。
開放的な空間にして、広々とした暮らしができるでしょう。
1LDKに3人暮らしをするデメリット
1LDKでの3人暮らしにはよい面もあるものの、不便に感じる点もあります。
3人での暮らしでの「狭さ」以外に挙げられるデメリットをご紹介します。
物の管理が大変
収納スペースが限られるため、ものを減らす習慣ができていないと部屋が煩雑になりやすい点がデメリットの一つです。
常に使うわけではない扇風機や、ファンヒーターなどの季節用品を収納する十分なスペースが確保しにくい可能性があります。
それゆえ、目に見える場所へ出したままになってしまうケースも考えられるでしょう。
また、子どものおもちゃや学習用品など、年々増えるアイテムの整理整頓がしにくいのもデメリットです。
在宅ワークだと集中しにくい
在宅ワークが一般的になり、自宅のリビングやダイニングで仕事をする方も増えました。
1LDKでは、仕事専用の部屋を確保できず、常に近い位置に家族がいる空間で業務を行わなければいけないかもしれません。
仕事をしている人が集中できないと同時に、くつろいでいる家族も仕事中の人に気を遣わなければならなくなります。
1LDKに3人暮らしをする際の3つのポイント
1LDKで3人暮らしをするときに、気をつけておくとよいポイントを3つご紹介します。
収納力のある家具を取り入れる
1LDKの間取りは収納が不足するケースがよくあります。
子どもがいると、季節用品だけでなく日常的なものもどんどん増えていきます。
ベビーグッズ・文房具・書籍・おもちゃなど、さまざまなものが生活空間にあふれてしまうでしょう。
どれだけ整理整頓を心がけていても、必要なものを片付ける場所がなければ、収納に苦労することはいうまでもありません。
もともと部屋に収納が用意されていないのであれば、ベッド下が収納になるタイプやハイタイプのテレビボード収納など、収納付き家具を活用してみてください。
生活スタイルを考えて家具を配置する
一般的に必要とされているリビングダイニングに必要な家具には、次のようなものが挙げられます。
- ソファ
- リビングテーブル
- テレビボード
- ダイニングテーブル
- ダイニングチェア
しかし、生活スタイルによってはすべてが必要ではないかもしれません。
例えば、家族が食事をする時間帯が異なるのであれば、大きなダイニングテーブルは必要ないでしょう。
ダイニングとリビングを兼用する「ダイニングソファ」を活用する方法もおすすめです。
このように固定観念にとらわれず、実際に暮らしの在り方をイメージしながら、最適な家具を選んでみてください。
可変性のある家具でフレキシブルに暮らす
子どものための個室を設けるタイミングは、家庭によってまちまちです。
寝室を共有しながら、学習はリビングで行うようにするのであれば、小学校へあがった後でも個室を用意する必要はないかもしれません。
リビング学習は、親がすぐそばにいることで、子どもが質問しやすくなり勉強でつまずきにくいメリットもあります。
ダイニングテーブルをデスク代わりにしてみてもよいでしょう。
また、常にデスク使いをしない場合は、エクステンションやバタフライ形式の、サイズを変えられるダイニングテーブルを利用してみてもよいのではないでしょうか。
子どもが個室を利用する期間が短い場合、当面は寝室を子ども部屋とし、両親はリビングを寝室代わりに使う方法もあります。
間仕切りのパーテーションを用意したり、ソファベッドを使ったり、フレキシブルに活用すれば、長い期間3人でも快適に暮らせます。
ライフステージの変化に応じたインテリアコーディネートならMAYSへ
お子様が成長するにつれて、どうしても1LDKでは手狭だと感じるタイミングがやってきます。
それまで、どのような家具を用意して、どう生活すれば家族が快適に暮らせるか悩んでしまうかもしれません。
そこでご紹介したいのが、ライフステージに合わせて柔軟に対応できるMAYSのインテリアコーディネートサービスです。
柔軟なインテリアコーディネートをご提案
MAYSでは、年間約1,000件の実績を有するインテリアコーディネートサービスを提供しています。
子どもの成長や間取りに合わせた、柔軟なインテリアコーディネートが可能です。
狭くても快適に暮らせる家具やフレキシブルに可変できる家具など、1LDKで3人暮らしをすることを踏まえた商品選定やレイアウトをご提案します。
頻繁な引っ越しにおすすめのリース/レンタルサービス
仕事の関係で引っ越しが頻繁にあるご家庭では、そのたびに間取りに合わせた家具の買い替えをしなければいけません。
これまで使っていた家具が引っ越し先でも使えれば問題ありませんが、間取りによっては設置ができない可能性も考えられます。
また、子どもがある程度の年齢になったら広い家への引っ越しを考えている場合は、一時的に今のお住まいに合う家具を用意しておくという考えもあるでしょう。
そのような場合、都度買い替えるとコストだけでなく、廃棄する手間や環境への負荷もかかります。
そこで、おすすめなのが、家具のリースやレンタルサービスです。
リース期間が終了したら返却できるため、ご自身での廃棄をする必要がありません。
引っ越し時のブランド家具を買い取ります!
引っ越し時には、使えなくなった家具の処分に困ることがあります。
そのような方にご案内しているのが、不要なブランド家具の買い取りサービスです。
買い取った家具は、自社で培ってきたメンテナンス技術できれいに生まれ変わり、新しい方の下で使っていただけます。
買い取りによって、引っ越し費用を抑えられるだけでなく、サステナブルな社会への貢献にもつながります。
オンライン相談で気軽に相談できる
日々の仕事や家事・子育てなど、忙しい毎日のなかではインテリアのことを考える十分な時間が取れないかもしれません。
インテリアショップや家具屋さんを巡るのは楽しい反面、移動したりたくさんの家具のなかから選んだり、手間がかかります。
MAYSでは、専属のコーディネーターがご要望をしっかりヒアリングして、最適なプランを提案しているので、面倒がありません。
無料のオンライン相談サービスもありますので、家具選びやインテリアコーディネートにお悩みの方はお気軽にご相談ください。
文・松田 ともみ(インテリアコーディネーター)