忙しいビジネスパーソンが知りたいソファの革のお手入れ方法とは?
高級感もあり、耐久性が高いといわれる革張りのソファですが、メンテナンスが面倒なのではないかと心配な方もいるでしょう。
日常的なお手入れ方法もですが、汚れがついた場合にはどのようにすればよいのかわからないと悩んでいませんか?
忙しく過ごしているビジネスパーソンにとって、メンテナンス性のよさはソファ選びの重要な要素の一つです。
そこで本記事では、革製のソファの魅力だけでなく、汚れの原因やお手入れ方法を詳しく解説します。
自宅でできるメンテナンス方法をしっかり理解して革製のソファを選び、快適な暮らしを実現してみてください。
記事後半では、お客様の理想の暮らしを実現するMAYSのインテリアコーディネートサービスについてもご紹介します。
東京都港区を中心に年間約1,000件以上のインテリアコーディネート実績があり、革ソファを取り入れたコーディネート実績も豊富です。
本記事で革ソファのお手入れ方法を知り、理想の暮らしを叶えるために、ぜひ参考にしてみてください。
目次
革製ソファの魅力
ソファの購入を検討するときに、張り地を革製にするか布製にするかは大きなポイントです。
革製のソファは布製に比べると値段が高く、自分のライフスタイルや好みに合うかどうかをしっかり見極めてから選びたいのではないでしょうか。
そこで、ここでは革製のソファの魅力をご紹介しますので、選定の際に参考にしてみてください。
高級感のある見た目
革製のソファといえば、高級感のある見た目が一番のポイントといえるでしょう。
とくに品質の高い高級本革は、上質な印象を与えてくれ重厚感があります。
オフィスでは社長室や応接室のチェア・ソファに使われることも多く、落ち着きのあるラグジュアリーな雰囲気を演出できます。
また、経年変化で色つやが出て味わいが増す点も、革製ソファの魅力です。
長く使い続けることで表情が豊かになります。
新品のころにはない雰囲気があり、ますます心が惹かれ長く使う喜びを感じられるでしょう。
耐久性の高さ
布製のソファは、糸が抜けたり、生地が破れたりすることがあります。
とくに、座面・背面やよく触る場所は、長く使うと擦れて破れてしまいます。
革製のソファも、同様によく触れる場所の擦れや傷は避けられませんが、中身のクッション材が見えるほどに破れることはまれです。
一方で、乾燥によるひび割れは発生する恐れがありますが、クリームやオイルでのメンテナンスを丁寧に行えば、長く使えるでしょう。
このような耐久性の高さは、革製ソファのメリットの一つです。
肌触りのよさ
高品質な革の張り地は、しっとりとした肌触りで心地よく感じられます。
革の仕上げ方や厚みなどの違いで、表面のかたさ・柔らかさが変わるため、サンプルなどで感触の違いを確認してみてください。
革の表面の仕上げ方には、次の3通りがあります。
それぞれ、メリット・デメリットがありますので、見た目・触り心地・メンテナンス性を踏まえて、適切な仕上げの革を選ぶとよいでしょう。
汚れやダニのつきにくさ
革製の張り地は、布製に比べて表面がつるつるしているためホコリや汚れなどがつきにくくなります。
アレルギーの原因にもなるダニは、ホコリや食べカスなどに集まりますが、革は表面にそのような汚れが付着しにくいため、衛生的に利用できるでしょう。
また、布製の張り地は織り目のなかにも汚れは溜まりますが、革は表面を拭き取りやすいので、いつまでも汚れが付着したままになりにくい特性があります。
いずれにしても日常的な清掃・メンテナンスは必要ですが、汚れがつきにくい点は革製の張り地のメリットといえます。
革製ソファが汚れる原因
革製ソファの張り地は表面がつるつるしているため、ホコリや汚れなどがつきにくいとお伝えしました。
しかし、元々汚れない素材というわけではなく、使っているうちに汚れや傷がつくことは避けられないでしょう。
あらかじめ、どのような汚れや傷がつくかを知っておけば、ある程度防げるものもあります。
ここでは、革製ソファの汚れの原因を考えてみます。
食べこぼしによる染みや汚れ
ソファでは、食べたり飲んだりしながらリラックスする方も多いのではないでしょうか。
気をつけていても、食べカスがこぼれることもあるでしょう。
また、ソファ近くのサイドテーブルに飲み物を置いていて、誤って倒してこぼしてしまうシーンがあるかもしれません。
革製の張り地は、水でも跡が残ってしまう可能性があり、食べこぼし・飲みこぼしによる染みや汚れが付着してしまいます。
顔料仕上げの場合は、水分にもある程度耐えられますが、肌触りのよいアニリン仕上げは水にも弱いためとくに注意が必要です。
皮脂やペンなど
人の皮膚や汗などに含まれる皮脂は、酸化して黒ずみの原因になります。
ソファ前面の角のように、素肌が触れやすい部分は、とくに黒い汚れがつき、取りにくくなる可能性が高いでしょう。
また、ボールペンやマジック、口紅などが手から落ちて汚れる可能性も考えられます。
ネット上では自分でできる汚れ落とし方法が紹介されていますが、本革なのか合成皮革なのかによっても、汚れの落とし方は変わるので注意が必要です。
使用しているソファの革の種類や仕上げ方によっては、かえって汚れが広がるなど悪化するかもしれません。
取扱説明書を見る、メーカーやブランドに問い合わせるなど、適切なお手入れ方法を確認してみてください。
メーカーが推奨している汚れ落としクリームがあることも多いので、ソファの購入時に合わせて入手しておくことをおすすめします。
ペットによる汚れ
室内で飼っているペットが引き起こす汚れもあります。
張り地の引っかき傷や、抜け毛の付着、おもらしによる汚れなどが挙げられるでしょう。
猫は爪とぎの習性がありますが、ソファもその場所になるかもしれません。
できるだけ別の場所で爪とぎをするようにしつけるだけでなく、あらかじめ強度がある革製の張り地を選ぶことも大切です。
本革でも表面が強化されている仕上げ方法を選ぶようにしてみてください。
乾燥によるひび割れ
革製の張り地は、乾燥によるひび割れが起こります。
本革は人の皮膚と同様に動物の皮からできており、アニリン仕上げのように自然の状態に近いときは、とくに注意して乾燥対策をしてみてください。
合成皮革でも乾燥や紫外線によるダメージで、表面がボロボロになってしまうことがあります。
直射日光が当たる場所に置いてあるとより乾燥しやすくなるので、窓際にソファを置いている場合は、カーテンなどで日よけをするようにしましょう。
また、革の乾燥は油分不足が原因になるため、定期的にクリームで保湿をしなければいけません。
しかし、油分や湿気が多すぎるとかえって、ひび割れを引き起こす可能性もあるため、やりすぎにも注意が必要です。
革製ソファの種類
そもそも、革製のソファにはどのような種類があるのでしょうか。
ここでは改めて、革製ソファの張り地について見ていきます。
本革(天然皮革)
牛・馬・羊・鹿などの動物の皮を使った素材です。
処理方法(なめし)によって表面強度や肌触りなどが変わります。
シワやシボなどがあり一枚一枚に違いが生まれ、天然素材特有の風合いや高級感が魅力の一つです。
一般的に「革製のソファ」というときは、本革製であることが多いでしょう。
エコレザー
本革(天然皮革)の一種ですが「製造・輸送・販売・再利用までのライフサイクルのなかで、環境負荷の提言に配慮し、環境面への影響が少ない、と認められた革」を指しています。
引用:NPO法人日本皮革技術協会「日本エコレザー」について知っておきたいこと
発がん性染料不使用・基準値以上の臭気(臭くない)など、6つの基準項目をクリアした革のことです。
合成皮革
本革のような風合いを模した人工素材で、フェイクレザーとも呼ばれています。
本革に比べて安価で、合成樹脂(ポリ塩化ビニール・ポリウレタン樹脂などがよく使われる)は、汚れに強い点がメリットといえるでしょう。
近年では、表面にエンボス加工が施され本革と区別がつかないほど精巧な合成皮革も数多く見られるようになりました。
ヴィーガンレザー
合成皮革の一種で、アニマルフリーの革素材です。
動物由来でない革製品であると同時に、環境面への負担を考慮したポリウレタンなどの化学繊維を、できるだけ使用しない点も意識している場合が多いでしょう。
近年では、加工技術の発達によりりんごやサボテンなどの植物由来の革製品もあります。
しかし、ソファなど大きな面積に適したヴィーガンレザーは現時点では作られていないようです。
本革ソファのお手入れ方法
革製のソファとして一般的な本革(天然皮革)のメンテナンス方法を解説します。
日常的なお手入れ
日々のお手入れは、乾拭きが基本となります。
コットン素材の柔らかい布で、ソファ表面に溜まったホコリや汚れを拭き取るようにしてみてください。
タオルでもごわごわした布は、革の表面を傷つける可能性があるため、使用を控えたほうがよいでしょう。
強く擦ってしまうと表面に傷ができ、かえって汚れが入り込むことがあるので優しく拭くように心がけてください。
シーズンごとのお手入れ方法
月に1〜2回は、掃除機でホコリをしっかり除去しましょう。
粘着カーペットクリーナーは、表面を傷める可能性が高いのでおすすめしません。
使用する場合は粘着力を少し落とした状態で使い、表面を強く引っ張らないようにしてみてください。
掃除機を使う場合でもブラシのアタッチメントを使い、吸引力を強くしすぎないモードで行うのが理想です。
背もたれや座面の表面だけでなく、クッションとフレームの間などのホコリやチリを取り除くようにしてみてください。
また、乾燥によるひび割れを防ぐために専用のクリーナーと保湿クリームでのお手入れも必要です。
汚れが付着してしまった場合のお手入れ方法
原則として、食べ物や飲み物をこぼしたときは、まずすぐに取り除くようにしなければいけません。
長く放置すると汚れが取れにくくなります。
かたく絞った柔らかい布で押さえるように拭き取り、乾かして水分を飛ばす方法が基本のお手入れ方法です。
食べこぼしは、拭き取るときにつぶさないように優しく取り除いてください。
押しつぶすことで、食べこぼしに含まれる油分などがソファ表面に強く付着して染みになる可能性があります。
また、濡れると水ぶくれのようになり後からひび割れになる可能性があるため、乾いた布で表面を拭き取るようにしましょう。
合成皮革ソファのお手入れ方法
合成皮革の場合は、どのようなメンテナンスが必要でしょうか。
日常的かつシーズンごとのお手入れ
日常的なお手入れは、本革と同様に乾拭きをします。
ホコリを取り除き、かたく絞った布で水拭きをしたあとに、合皮専用クリームを塗るようにしてみてください。
また、直射日光が当たりにくい環境に設置して、ひび割れや紫外線による影響から保護することも重要です。
とくにPVCレザーは高温に弱いので、カーテンやロールスクリーンで日よけをするなどして直射日光を避けるようにしましょう。
汚れが付着してしまった場合のお手入れ方法
汚れの付着やカビの発生が見られるときは、重曹を溶かした水に布を浸してからかたく絞って拭き取る方法もあります。
ただし、この方法を用いるときは重曹が付着したままにならないように注意しましょう。
本革ソファを長く愛用するためには?
決して安くはない本革ソファをできるだけ長くきれいな状態で使うためには、お手入れが必須です。
ここまで見てきたように、日常的に乾拭きやホコリ・食べこぼしなどの除去を行い、定期的に汚れを落として保湿するメンテナンスを忘れずに行いましょう。
また、革の張り地が傷んでも、中身は使える場合もあります。
高級なソファは、革・布問わず張り地を張り替えるメンテナンスができるケースが多いので、メーカーに問い合わせてみてください。
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文・松田 ともみ(インテリアコーディネーター)