リビングをジャパンディスタイルに演出するためのコーディネート術!
数年前に欧米で話題になったジャパンディスタイル。
日本でもすっきりと洗練された空間に魅了される方が増え、リビングにジャパンディスタイルを取り入れる方も増えてきました。
そこで、本記事ではリビングをジャパンディスタイルに演出するために知っておきたいコーディネートのポイントをご紹介します。
記事後半では東京都港区を中心に年間約1,000件の実績を保有するMAYSのインテリアコーディネートサービスについてもご紹介します。
ジャパンディスタイルのコーディネートもぜひお任せください。
目次
ジャパンディとは
海外から取り入れられ、日本でも人気が出てきている「ジャパンディスタイル」をご存知でしょうか。
ジャパンディ(Japandi)スタイルとは、和風(Japanese)スタイルと、北欧(Scandinavian)スタイルを融合させたインテリアスタイルのことです。
北欧風スタイルは、アイボリーやベージュをベースにすっきりとしたインテリアスタイルが特徴で、木製家具をはじめ自然素材を数多く取り入れています。
ナチュラルカラーのなかに、イエローやブルーなどを加えて、長く続く冬のおうち時間に彩りを添えるレイアウトも特徴の一つです。
一方、和風スタイルは、木製家具を中心に竹・籐・綿・麻などの天然素材のアイテムを使い、落ち着いた雰囲気を放ちます。
昔ながらの日本スタイルではなく、和風旅館に、人気の和モダンスタイルを取り入れたかのような、スタイリッシュな印象を与えます。
このように異なる2種類のインテリアスタイルをミックスさせたのがジャパンディスタイルです。
この記事では、リビングをジャパンディスタイルに演出するための、具体的なアイテム選びを中心に解説します。
ジャパンディをリビングに取り入れるポイント
インテリアコーディネートをしていく上で、大切なポイントは「決定したインテリアスタイルに合わせたアイテム選びを行う」ことです。
方向性を決めた上でその基準から出ないように、アイテム選びを行えば最終的に統一感のある空間が仕上がります。
リビングにジャパンディスタイルを取り入れるポイントは以下の4点です。
- 配色
- 素材
- 空間の余白
- 北欧風スタイルと和風スタイルの割合
配色
ジャパンディスタイルを演出する上で、コーディネートするアイテムの色選びが非常に重要です。
基本的にはホワイト・アイボリーをベースに、ベージュやライトグレー、トーンを抑えたアースカラーを取り入れて、ナチュラルな雰囲気を作ります。
アースカラーとは、土や植物などの自然界にあるようなナチュラルカラーの総称のことです。(ベージュ・ブラウン・グリーンなど)
ジャパンディスタイルは淡いカラーで構成されるため、全体的にぼんやりとした雰囲気になってしまったときは、アクセントに少量のブラックを使うのもおすすめです。
また流行りのグレイッシュカラーはジャパンディスタイルにもなじみやすいので、色味を足したい場合はビビットカラーではなく、グレイッシュカラーがいいでしょう。
それでも、「配色がわからない」方は、木製家具を明るめの色で選び、カーテンやラグ、ソファなど大きな面積を占める家具にナチュラルカラーをセレクトしてみてください。
なお、大きな家具は頻繁に買い替えるわけではないので、最初にそれらを決めてしまうとコーディネートが簡単です。
素材
色のセレクトはきっちり守っているのに、意外と気にせず選んでしまうのが、素材です。
木材・籐・竹などの天然素材や、プラスチック・スチール・コンクリートなどの人工素材など、どの素材を選ぶかによって室内の印象が大きく変わります。
また同じホワイトでも艶消しタイプか艶ありタイプかによって、雰囲気が変わるということを意識しておくと、全体的に統一感を出せるでしょう。
ジャパンディスタイルに合わせる素材は、木材・籐・竹・土・石などを家具に取り入れ、ファブリックには綿や麻などの天然素材がおすすめです。
人工素材のなかでも、プラスチック製品は空間の雰囲気に合わないので、できるだけ見えないところに使いましょう。
空間の余白
ジャパンディスタイルを演出する上で、「空間に余白」を作ることも大切です。
古来より和室で大切にされてきた「空間の余白」を、ジャパンディスタイルにも取り入れ、物を出しっ放しにしないすっきりとした空間作りを目指しましょう。
背の高い家具や圧迫感のあるものをできるだけ置かず、家具脚部のデザインや家具の配置などにも気をつけると、よりスタイリッシュにすっきりとした空間が作れます。
北欧風スタイルと和風スタイルの割合
北欧風スタイルと和風スタイル、異なる2つのインテリアスタイルをミックスさせる上で、どれくらいの割合がベストなのでしょうか?
ジャパンディスタイルの基本は、「北欧:和風=7:3」の割合で和風テイストを少し抑えます。
和風テイストが強く出てしまうと和モダンスタイルに近づくので、ジャパンディスタイルを目指す場合はこの割合を意識するといいでしょう。
特にウィンドウトリートメント(カーテン・ロールスクリーン・ブラインドなどの窓装飾品)に、和風テイストを持ってくると、窓の面積によっては3割を超えてしまいます。
空間のなかで大きな面積を占めるアイテムは、北欧風スタイルを意識したアイテムを選ぶとバランスが取りやすいでしょう。
ジャパンディスタイルを作る必須アイテム
ここからは、リビングをジャパンディスタイルにするために加えたい6つの必須アイテムをご紹介します。
- ローテーブル
- ローソファ
- ウィンドウトリートメント
- シンプルで洗練された照明
- 観葉植物やドライフラワー
- アートやインテリア小物
ローテーブル
リビングテーブルは、和室の座卓の高さに近い木製のローテーブルがおすすめです。
本来和室では、ソファはなく、座卓を取り囲むように座る床座スタイルが定番で、重心を低く設計したアイテムが好まれます。
和風スタイルを取り込んだジャパンディスタイルにおいても、重心を低く抑えた空間を意識することで、洋風スタイルとは異なる落ち着きを演出できます。
また、重心が低い家具を取り入れることで、上部に広い空間ができ、ジャパンディスタイルの基本である「空間の余白」も演出できますよ。
どっしりと重厚感のあるものではなく、かと言って軽すぎないシンプルな木製ローテーブルがおすすめです。
ローソファ
ジャパンディスタイルのソファ選びでは、背もたれが高いと圧迫感があるので、低めのローソファをセレクトしましょう。
アイボリーやベージュなどファブリック素材のもので、脚部はローテーブルのカラーに合わせた木製のものがおすすめです。
そのほか床座を意識した脚部のないローソファもジャパンディスタイルに合わせやすいアイテムです。
ウィンドウトリートメント
リビングの大きめの窓を彩るウィンドウトリートメントは、部屋の印象を決める大切な要素です。
ジャパンディスタイルにおすすめのウィンドウトリートメントは以下の3種類です。
- ヒダ倍率を抑えたシンプルなカーテン
- 和のテイストを取り入れた和紙風プリーツスクリーン
- 木製ブラインド
ヒダ倍率を抑えたシンプルなカーテン
ウィンドウトリートメントでもっともオーソドックスなアイテムはカーテン。
ジャパンディスタイルにおすすめのカーテンは、ヒダ倍率を抑えた綿や麻などシンプルなカーテンです。
ヒダ倍率とは、カーテンレールの長さに対する生地量のこと。
通常はカーテンレールに対して1.1倍・1.5倍・2倍・3倍などから選び、数値が大きくなるに連れ、たっぷりとボリュームのある仕上がりになります。
ジャパンディスタイルは、すっきりとしたスタイルとの相性がいいので、ヒダ倍率は1.5倍または2倍までに抑えるといいでしょう。
リビングの窓が大きい場合は、アイボリーやベージュなどナチュラルなカラーにするとすっきりとした空間に仕上がります。
和のテイストを取り入れた和紙風プリーツスクリーン
リビングの窓があまり大きくない場合は、和紙風プリーツスクリーンもおすすめです。
基本的には、一つの空間のウィンドウトリートメントは同じアイテムでそろえたほうが統一感を出せます。
しかし、リビングの窓が大きい場合に、すべての窓に和紙風プリーツスクリーンを使ってしまうと、和風の要素が強くなってしまいます。
空間に対して3割ほどに抑えるように意識しましょう。
木製ブラインド
和風にも北欧風にも使える木製ブラインドも、ジャパンディスタイルに合わせやすいアイテムです。
テーブルや家具などと合わせる場合には、木製ブラインドのカラーをそろえることも大切です。
ただし木製ブラインドの場合も、大きな面積の掃き出し窓に使うと、少し重い雰囲気が出てしまうので、面積を考えた上でセレクトしましょう。
シンプルで洗練された照明
ジャパンディスタイルには、主張が強くないシンプルなデザインでありながらも、洗練された美しさのある照明がおすすめです。
特にダイニングテーブルの上に、美しいペンダントライト(天井から吊り下げる照明)を付けるとお部屋のアクセントになります。
照明の色は青みがかった昼光色ではなく、太陽光に近い昼白色かオレンジ味がかった電球色がいいでしょう。
間接照明を使って空間をぼんやりと照らすスペースを作るのも、雰囲気作りにおすすめです。
観葉植物やドライフラワー
和室の生け花や窓辺から見える庭の代わりに、観葉植物やドライフラワーなどを取り入れると、ナチュラルなジャパンディスタイルを演出できます。
観葉植物を選ぶときは、葉があまり大きすぎない落ち着いた雰囲気のグリーンがおすすめです。
部屋全体に和のテイストが少ない場合は、小ぶりな盆栽や桜などの枝ものもジャパンディスタイルのアクセントになります。
アートやインテリア小物
主張の強くないアートやインテリア小物を取り入れて、季節感を出したり、個性を出したりするのもおすすめです。
取り入れる色はホワイトやブラックなどの無彩色か、ベージュやブラウンなどの色なじみのいいものを取り入れると、空間の雰囲気を損なわずアクセントになります。
ジャパンディをリビングに取り入れる!おすすめの家具やインテリア
リビングにジャパンディスタイルを取り入れるために、おすすめの家具やインテリアをご紹介します。
AMSTERDAM|BoConcept(ボーコンセプト)
シャープなラインと弧を描く曲線が特徴的なAMSTERDAM。
あらゆるディテールに心地よさとラグジュアリーな雰囲気を詰め込んだソファは、リビングの主役として優しくあたたかな存在感を放ちます。
背もたれの高さを抑えたロータイプです。
きゃしゃでスタイリッシュな脚部のおかげで広々とした座面のわりに、すっきりとした印象に仕上がっています。
4色の張り地から選べますが、ジャパンディスタイルにはベージュかライトグレーがおすすめです。
Standard Collection AVキャビネット|飛騨産業株式会社
飛騨産業から販売されているすっきりとした横ルーバーデザインのAVキャビネット。
160~240cm幅の5サイズから選択できるので、お部屋の大きさに合わせて選べます。
テレビ周りのゲームやDVDなどを、すっきりと隠せるのはジャパンディスタイルにぴったりです。
同シリーズでリビングテーブルやスツールなども販売されているので、同じカラーの木製家具がそろえられるのも嬉しいポイントです。
バリンジャー スライドテーブルCR|CondeHouse(カンディハウス)
「国際家具デザインコンペティション旭川2002」から誕生した、オブジェのような魅力を併せ持つローテーブル。
スライド式天板のなめらかな開閉が感覚的なクオリティを高め、空間に独創的な雰囲気をつくります。
9種類のカラーから選べ、同じ空間にある木製家具のカラーに合わせてセレクトできます。
ジャパンディスタイルのインテリアコーディネートもMAYSにお任せ
好きなスタイルが決まり、それに合ったアイテムを買い集め、インテリアコーディネートをしていく作業は、インテリア好きにとっては至福の時間でしょう。
しかし「時間がない」「いろいろなお店を回って探すのが大変」「自分でコーディネートするといつもしっくりこない」など、悩みがある方も多いはずです。
頭にある理想のイメージを形にしていく作業は、案外難しいものですよね。
そのような方におすすめのサービスが、MAYSのインテリアコーディネートです。
MAYSのインテリアコーディネートとは
MAYSは東京都港区を中心にして、年間約1,000件の高級物件のインテリアコーディネートを行っています。
お客様の要望をヒアリングし、予算に合わせた最適な家具・インテリアアイテムをご提案いたします。
国内外100社以上の高級家具ブランドにおいてカーテン・照明からインテリアグリーンに至るまで、幅広い商品を取り扱っているのが特徴です。
インテリアコーディネートの流れ
物件にお伺いして内見・採寸をした上で、好みや要望に合わせた照明、家具を厳選します。
お客様よりいただいた間取り図と採寸データをもとに、家具レイアウト図も含めたインテリアプランを作成します。
またソファのファブリックやカーテン生地のサンプルをお見せしますので、イメージを膨らませながらコーディネートできるのもポイントです。
打ち合わせは完全予約制のショールームで行うので、人目を気にせずゆっくりとご検討いただけます。
提案商品を直接メーカーで確認したいお客様には、コーディネーターが同行するサービスも行っています。(所定額以上の商品をお求めのお客様向けのサービスです。)
配送手配まできっちりと
複数メーカーの商品を購入すると、支払いや配送手配が複雑で面倒です。
MAYSでは、まとめて購入手続きを行えるため、そのような煩雑さから解放されて気軽にお買い物をしていただけます。
また商品はまとめて同日に、家具の配送・組み立て設置に慣れた業者が伺いますので、忙しいビジネスパーソンでも何日も家具の受け取りに時間を割く必要がありません。
インテリアコーディネートのプロに依頼して、ぜひすてきな空間を演出してみてください。
高級家具から家電、小物まで対応したリース/レンタルサービスも
MAYSでは、インテリアコーディネートサービスだけでなく、暮らしをワンランクアップさせる家具のリース/レンタルサービスも提供しています。
ソファやテーブルなどの家具はもちろん、カーテン・家電・寝装寝具類・台所用品・インテリアグリーンなども、種類豊富に取りそろえているのが特徴です。
一括で購入するには手が出ないような憧れの家具であっても、リース/レンタルサービスなら初期費用を抑えて、導入できます。
文・Sayaka i.(インテリアコーディネーター・カラーコーディネーター・福祉住環境コーディネーター)