2LDKでも快適に4人家族で暮らそう!インテリアのコツと家具の選び方
「子どもが2人いる4人家族にとって、2LDKは狭すぎるのではないか」と心配に感じていませんか。
2LDKは居室が2部屋しかないため、寝室と子ども用の個室の部屋割りが難しいなどの心配があります。
本記事では、2LDKで4人家族が暮らすときのメリット・デメリットや家族のライフスタイル、子どもの年齢に合わせた部屋の使い方を考えていきます。
限りのあるスペースでもおしゃれに暮らせる家具も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ライフスタイル・ライフステージに合わせた適切な家具選びと暮らし方がわかれば、子どもが2人いる4人家族でも、2LDKで快適に暮らせるようになるでしょう。
目次
2LDKは4人家族が暮らすのには狭い?
そもそも、2LDKとは玄関や風呂・トイレなどの水回り以外に「LDK」と「居室が2部屋」ある間取りのことです。
寝室や子ども部屋として使える「居室」が2部屋となり、子どもが2人いる場合はそれぞれの個室を割り当てられないなどの問題が起こります。
部屋数だけでなく、家族が生活するための広さによっても使いやすさは変わってくるでしょう。
ここでは、2LDKとはどれくらいの広さなのか、また4人家族が快適に暮らすために必要な広さはどの程度なのかを考えます。
LDKと居室の広さがポイント
国土交通省「住生活基本計画における「水準」について」を参照すると、4人暮らしに最低限必要な広さは50平米と言われています。
なお2LDKの平均的な占有面積は、55〜60平米です。
しかし、立地などによっては50平米以下の場合もあります。また逆に2LDKでも、80〜90平米など広い物件も見られます。
部屋数が少なくても十分な広さがあれば、4人家族でもゆとりを持って生活できるでしょう。
例えば、20畳以上のリビングに畳コーナーやフリースペースのある間取りなどは、夫婦の寝室として代用することも可能です。
また、居室を収納や簡易的なパーテーションなどで仕切り、2部屋として使えるかもしれません。
部屋数だけに捉われず、広さに着目すれば、4人家族でも快適に暮らせる2LDKが見つかる可能性も高まります。
4人で暮らすのに必要なLDKと居室の広さは?
具体的に、4人で暮らすにはどの程度の広さがあればよいのでしょうか。
「公益社団法人 首都圏不動産構成取引協議会」によると、2部屋以上居室がある場合はLDKに10畳以上の広さが必要であるとされています。
東京都中心部の2LDKの場合、一ヵ月の家賃は20万円後半〜30万円前半が目安となり、LDKの広さは10〜12畳が一般的です。
そのほかの居室の目安は6〜8畳ですが、寝室・子ども部屋にベッド2台を置いた状態でゆとりを持たせるには、最低限の広さだと言えるでしょう。
参考:不動産広告の相談事例(表示規約)|公益社団法人 首都圏不動産公正取引協議会
4人家族が2LDKで暮らすメリットとデメリット
夫婦と子ども2人の4人家族が2LDKで生活する際の、メリットとデメリットを把握しておきましょう。
2LDKのメリット
2人の子どもにそれぞれ個室を与えようと考えると、3LDK以上の間取りが必要です。
2LDKは、部屋数が少なく占有面積も狭くなるため、3LDK以上の間取りの部屋より家賃が安くなる点がメリットと言えます。
子どもたちは個室にこもらず、リビングダイニングなどの共有スペースで過ごす時間が長くなるのも特徴の一つです。
家族との距離が近くなり、積極的なコミュニケーションを促せます。
また、広さに限りがあることでかえって不要な物を置かなくなり、すっきりとした環境を整備できるでしょう。
2LDKのデメリット
部屋数が十分ではない点が、デメリットとして挙げられます。
LDK以外の居室が2部屋しかないため、子ども部屋を共用にするか、夫婦の寝室とリビングなどを兼用にするなどの工夫が必要です。
また、来客時には手狭となり、宿泊するスペースの確保が難しくなります。
実家の両親や友人を招きにくく、宿泊を含む滞在は受け入れられないかもしれません。
収納スペースが十分に用意できないケースも多く、日常的に使うものだけでなく季節のアイテムなどが片付けられない可能性もあります。
節句人形のような行事アイテムや、スキー・スノーボード・ゴルフといったスポーツに必要な道具などはかさばるため、厳選する必要があるでしょう。
場合によっては、コンテナに預けるサービスなども検討してみてください。
2LDKで4人家族が快適に暮らすためのポイント
2LDKでも工夫次第で、4人家族が心地よく生活できるようになります。
ここでは、限られたスペースでも快適に暮らすためのポイントをご紹介します。
ライフスタイルに合わせた部屋割りを考える
暮らしやすさの定義は家族によって異なります。
家族のライフスタイルに合わせた部屋割りを考えることで、居室が二つでも事足りるかもしれません。
そもそも、子ども部屋はそれぞれに与える必要はありません。
一つの部屋を共用し、兄弟姉妹間の協調性を育むスタイルを好むケースも考えられます。
子どもがまだ小さい間は、一つの寝室に4人で就寝することも多いでしょう。
家庭学習は個室ではなくリビングやダイニングで行い、個室は寝るだけというスタイルも実現できます。
その場合、個室が多少狭くてもベッドが2台置ければ十分です。
また、リビングダイニングが広いようなら、夫婦の寝室として使うことも可能です。
子どもの年齢に合わせた部屋割りを考える
子ども部屋をそれぞれに与えるかどうかは、兄弟間の年齢差や性別によって異なる場合があります。
異性の場合は、同じ部屋で過ごしにくい時期が生じる可能性を踏まえて、本当に同室でよいかを判断してみてください。
子どもの年齢に合わせた部屋割りを考えると、長期的な視点を軸に2LDKで快適に暮らせるかどうかが見えてきます。
就学前
未就学児は、親と同じ部屋で眠ることがほとんどです。
その場合は、部屋数が少ないと感じていた2LDKでも、1部屋空いた状態となります。
空いている1部屋は、収納スペースとしても活用できるでしょう。
小学生
小学生になると、自ら個室を希望する子どもも出てくるかもしれません。
低学年のころは親と同じ寝室でもよいですが、高学年になると親と離れて寝たいと感じることも多いでしょう。
また、兄弟姉妹の年齢が離れている場合は、上の子どもだけ個室で寝るなど、寝室を使用するタイミングも分けられます。
このように、小学生のお子様がいらっしゃる場合は、学年や年齢、兄弟姉妹の有無で部屋割りを考えるとよいでしょう。
家庭学習はリビングダイニングで行えば、学習机を用意する必要もありません。個室にはベッドと収納家具を置くだけなので、ゆとりのあるスペースが作れます。
中学生
中学生になると、1人の空間が欲しいと感じる気持ちがますます高まります。
性別の異なる兄弟姉妹は、同室を嫌がるかもしれません。
中学生・高校生の間は親がリビングで眠り、寝室を期間限定で子どもに使わせる方法もあります。
あるいは、パーテーションや収納家具で部屋を仕切れば、許容範囲に感じてもらえるかもしれません。
受験の時期になると勉強に集中するスペースを必要とし、別々の部屋を希望されるケースも増えます。
家族でしっかりと話し合い、お互いに部屋をどのように利用するかを決めてみてください。
高校生以降
高校生になると、部活動が活発になり、アルバイトや学習塾に通うなど、自宅で過ごす時間が短くなります。
兄弟姉妹間でのすれ違いも多くなり、個室で一緒に過ごす時間も減るかもしれません。
大学受験を控える時期は、夜遅くまで勉強をするため、勉強場所によっては兄弟姉妹の睡眠に影響が出る可能性も考えられます。
その場合は、夜間はダイニングで勉強をしてもらうなど、お互いに場所を譲り合うようにするとよいのではないでしょうか。
高校を卒業し、大学生・社会人になると自立した生活を送れるようになります。
子どもが独立した後は、空いている個室を来客用に利用したり、夫婦の趣味部屋などに活用してもよいでしょう。
2LDKで4人が快適に暮らすための家具の選び方
4人家族が2LDKで快適に暮らすための、家具選びのコツをご紹介します。
リビングダイニングの家具
リビングダイニングでの学習がしやすいように、大きめのダイニングテーブルを使ってみてはいかがでしょうか。
その場合、リビングダイニング全体の広さによっては、家族全員が座る幅のソファが置けない可能性もあります。
ダイニングとリビングを兼ねた「ダイニングソファ」スタイルにすれば、スペースにゆとりを作れ、食後はソファベンチでゆっくりくつろげます。
空いたスペースにデスクを置くこともできるかもしれません。
専用のデスクなら、集中して学習に取り組めます。
また、最近では在宅ワークをする方も増えており、デスクがあれば日中は仕事をする場所としても利用可能です。
子どもの成長のタイミングに合わせて、リビングを夫婦の寝室として使うケースもあるでしょう。
あえてソファは置かず布団を敷いて寝る、あるいはソファベッドをリビングに置き、夜は寝室使いができるようにしてみてください。
子ども部屋の家具
例えば6畳の居室を、子ども2人の部屋として共有する場合を考えてみます。
コンパクトなシングルベッド2台を横並びに置くだけで、通路と最低限の収納家具スペースを確保するのがぎりぎりです。
このようなケースでは2段ベッドを利用する、ロフトタイプのベッドの下にデスクを置くなどの工夫をしましょう。
あるいは、学習机は置かず、リビングダイニングを利用する方法も検討してみてください。
収納家具を上手に利用する
2LDKの間取りでは、家族4人分のものを収納する場所や家具が不足しがちかもしれません。
収納量の多いテレビボードや収納付きベッドを利用するなどの工夫をすると同時に、できるだけ不要なものを持たないようにすることも大切です。
子ども部屋を区切るときやリビングを寝室として利用するときには、間仕切りに収納家具を使うとその分収納スペースを確保できます。
2LDKで暮らす4人家族におすすめの家具5選
限られたスペースでもおしゃれな暮らしをしたいと考える方におすすめの家具を厳選して5つご紹介します。
2LDKで親子4人が暮らすときに選ぶ家具の参考にしてみてください。
fuzzle(ファズル)|ACTUS(アクタス)
変化を楽しむ子ども家具シリーズ「fuzzle(ファズル)」。
上質なオーク材を使い丁寧に作られた家具は、デスク・ベッド・収納家具を組み合わせて使えます。
2段ベッドとしても、ロフトベッドとして下段にデスクを設置して使うことも可能です。
兄弟姉妹がまだ小さいうちはベッドを横並びにして使い、少し成長したら2段ベッドと横並びのデスクで勉強するようにしてもよいかもしれません。
より集中できる個人スペースが欲しくなったら、ロフト形式にしてパーソナルスペースを作るようにするなど、子どもたちの成長に合わせて変化させられます。
BUNKY(バンキー)|MAGIS(マジス)
2段ベッドというと、シンプルな木製やパイプ製のものをイメージする方も多いかもしれません。
「BUNKY(バンキー)」は、ポップなデザインとカラーがお部屋をおしゃれに彩ってくれるポリエチレン素材の2段ベッドです。
ブルー系とオレンジ系の2色があり、個性的なインテリア空間を演出できるでしょう。
1台だけをシングルベッドとしても使えます。
安全で耐久性の高い素材でできているので、子ども部屋に置く家具としても安心です。
100 パーテーション|artek(アルテック)
子ども部屋を共有する場合、一定の年齢になるとお互いのパーソナルスペースをしっかりと確保したいと考えるようになります。
部屋を分けることができなくても、雰囲気のよいパーテーションで仕切れば、少しはストレスを軽減できるでしょう。
artek(アルテック)の「100パーテーション」は、パイン材をすだれ状にした間仕切り家具です。
高さ150cmで、天井まで仕切るわけではなくお互いの気配を感じられます。
天然木のやさしい雰囲気は、子ども部屋だけでなくリビングダイニングなどにもぴったりです。
USMハラー|USM
子ども部屋の間仕切りには、パーテーションだけでなく収納家具も活用できます。
スイスを拠点とするUSMの「ハラー」は、モジュラーシステムの収納家具です。
ニューヨーク近代美術館の永久コレクションにも選ばれた優れたデザインと、豊富なパーツやカラーはインテリアを鮮やかに彩ってくれるでしょう。
天井に近い高さまで収納を作ることができ、上部はオープンシェルフにすれば圧迫感を軽減できます。
サイズや収納タイプを自由に組み合わせて、必要に応じた空間設計を楽しんでみてください。
COAST(コースト)|estic(エスティック)
「COAST(コースト)」のようなダイニングソファを利用すれば、限られたスペースを有効活用して、広々とした見せ方ができます。
あえてリビングとダイニングを分けず、ソファとダイニングチェアを兼用させたスタイルです。
リビングダイニングにゆとりのスペースが生まれ、収納家具やデスクなどを設置することもできるでしょう。
2LDKのインテリアコーディネートもMAYSにお任せください
東京港区を中心に、年間約1,000件のインテリアコーディネートを手がけるMAYSでは、リビングダイニングだけでなく、寝室や子ども部屋のインテリアもご提案しています。
2LDKはもちろん、さまざまな間取りやお客様のお好みに合わせて、プロ目線で暮らしやすいコーディネートプランをお作りします。
オンラインでのご相談も承っていますので、お気軽にご相談ください。
文・松田 ともみ(インテリアコーディネーター)
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